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    omochimuni2

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    omochimuni2

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    ある朝ネロの部屋に猫のぬいぐるみがやってくることから始まるネファのおはなし。

    キトンブルーのそのあとに まだ日も昇りきっていない薄暗い早朝。まるで世界に自分しか存在していないかのように感じさせる。昼間とは違う、静まり返った魔法舎の朝。

     ネロは朝食の支度をする為欠伸をしながら身支度を整えていた。まだ肌寒く寝床から起き上がることは辛くはあるが、早起きをして誰かの為に食事を作るという行動自体は嫌いではない。

     コンコンとかなり控えめな普段なら聞き逃してしまうくらいのノック音がネロの耳に届いた。こんな朝早く人が訪ねてきた事なんて今までにはなかった。
     突然の訪問者の心当たりが無いネロは小さく首を傾げドアノブに手を掛け耳をそばたてる。
    「……?」
     ドア越しに仄かに感じる魔力の気配は自分に対して悪意のあるものではないことをネロは感じ取ることが出来た。
     夜中に眠れないシノや厄災の傷の影響でどこかに飛ばされて腹を空かせたブラッドリーがネロの部屋をアポイントも無く訪ねてくることは多々あった。そのどちらでもないのはノックの仕方などから分かる。

    「おわ…っ!?」
     意を決してネロがドアを開けるとそこはアメジスト色の瞳を煌めかせた猫のぬいぐるみがネロの目線より少し下に一体、ふわふわと浮いていた。初めてのぬいぐるみの訪問者にネロはすっかり面を食らって小さな驚きの声をあげる。
     ペコリと頭を下げるそのぬいぐるみに釣られ思わずネロも小さく頭を下げた。
     言葉は通じるのだろうか。一体こいつはなんなのだろうか。どこか馴染みのある吸い込まれそうな色味のアメジストのつぶらな瞳を見つめていると、そのぬいぐるみは大事そうに抱えていた真ん中にリボンの巻かれた筒状の紙をネロに差し出す。
    「手紙?俺にくれんの?」
     予想外の可愛らしい早朝の訪問者に問いかけるとぬいぐるみは愛らしくコクコクと頷く。そしてその動きとは対照的に手元のものを早く受け取れと言わんばかりにグイグイとネロに押し付けた。
    「可愛いのに意外と強引だな…ありがとな。確かに受け取ったよ」
     ネロは手紙をしっかりと受け取りぬいぐるみの毛並みを手のひらで味わいながらも優しくぽんぽんと撫でるとぬいぐるみはくるりと円を描いてから小さく光を放ちその姿を消した。

    「何だったんだ…?」
     あの訪問者本体に見覚えは無かった。それでもぬいぐるみと今手元にある手紙からふんわりと漂う優しく品のある香り、それからあのアメジスト色の瞳にネロは覚えがあった。
    「先生?」
     リボンをほどいて手紙を開くとそこには思い描いてた人物、見慣れたファウストの文字が綴られていた。 

    【今日一日食事はいらない】

     必要最低限の連絡事項だった。ネロが文字を目で追うと手紙はまるで紅茶に溶けていく砂糖のようにじんわりと空間に溶けて消えていき、ネロの手元には手紙に巻かれていたリボンだけが残った。

     魔法使いは毎食食事を摂る必要は無い。魔法舎でも皆それぞれ好きな時間に食事を摂ることが多いが、若い魔法使い達は規則正しい生活リズムを心掛けている者が多いため大体の食事の時間は大まかに決まっていてネロもその頃に合わせて食事が出来上がるように準備を行う。
     人数が人数の為に一人二人変わったところで作り手の作業量は大して変わらない。依頼などで長期間複数人が魔法舎を空ける際に、配慮をすることは勿論あるが。

     ファウストも初めは食堂に足を運んで食事を摂ることは殆どしなかったが少しずつ食堂で姿を見ることが多くなっていった。わざわざ食事が不要だと伝えるなんて真面目で律儀な彼らしい。しかし随分と可愛らしい伝え方をしてきたなとネロは小さく笑みを溢した。

     今日は東の国の面々は依頼も授業も入っていないため、確かにファウストも部屋から出る理由もない。ファウスト本人の言葉を借りると引き籠もり日和だろう。お互いに顔も会わす必要も予定もない。それはここで暮らしていく魔法使い同士当たり前のことであったはずなのに、その少し前までは当たり前であった日常に少しだけの物足りなさを感じ、ネロはエプロンのポケットに残された手元のリボンを仕舞い、キッチンに向かった。 
     
    ◇◇◇


     昼食も終えて皆それぞれの時間を過ごしている時間。ネロは手にバスケットを持ってファウストの部屋の前に立っていた。朝の手紙の事は勿論覚えてはいたが気が付いたら軽食を作りバスケットに詰めていた。

     今自分がしているのはただの自己満であって相手の主張を無視しているのではないか、どのように言葉を紡げばいいのか、ノックをすることを躊躇い佇んでいたら、目の前に朝自分の部屋に訪れた猫のぬいぐるみが文字の書かれた紙を持って現れた。

    【何かあったのか?】

     ファウストの文字で綴られた紙を持ったぬいぐるみは表情を変えることもなく小さく首を傾げてネロの様子を伺っている。自分の行動が全部見られていたのかと思うと途端に気恥ずかしさが生まれた。その時、ポケットの中のリボンの存在を思い出した。

    「これ。朝の忘れ物」
     ネロはエプロンのポケットからリボンを取り出すとぬいぐるみの首元に優しく結ぶ。アメジストの瞳が一瞬キラリと輝いてネロの顔を映しだした。表情なんて何も変わらないぬいぐるみのはずなのに心なしか少し微笑んだように見える。
    「お前さんの引き籠もりのお友達にこれ。嫌だったら残してくれていいからって伝えておいて」
     ここに置いておくからな。とバスケットを置きぬいぐるみを一撫でしてその場を立ち去ろうと背を向けた時、小さくドアが開く音がネロの耳に届いた。

    「……ファウスト?」
     部屋の主の名前を呼び振り返ると自室に居たとは思えないくらいいつも通りの、帽子を目深に被ったファウストがそこにいた。ぬいぐるみは首元のリボンをぽふぽふと自分の手で叩いてまるで自慢するかのようにファウストに見せているようにも見える。

    「手紙、読まなかったか?」
     いつもの通る凛とした声をかなり潜めてネロの方も見ずにファウストは猫のぬいぐるみを撫でつける。
    「ごめん。読んだ。具合とかは悪くねぇなら、それでいいんだけど」
     
     ただ、顔が見たかった。
     
     頭に一瞬だけ思い浮かんだその言葉は口から出されることもなく飲み込まれた。
     ぬいぐるみはふわふわと浮いてファウストを顔を覗き込むがファウストの顔は上げられることは無かった。

    「これ、ありがとう。…頂くよ」
    「冷めても美味いものにしてあるから。気が向いたら食べて。…大丈夫か?」
    「………うん」
     そのファウストの沈黙に秘められた何かがあると言うことを察せるくらいにはネロはファウストとの時間を共有してきた。

    「………」
    「………声聞けて良かったよ。何か困ったことがあったら俺を呼んでくれていいから。そのお友達に頼んでさ」
     ネロがぬいぐるみを見遣るとアメジストの瞳がきらりと輝く。
     
     そういえば今日ファウストの目を見て話していない。あのアメジストの瞳を見ていない。その色を見たいだなんて伝えるそんな権利は自分には無い。ファウストが思ったより元気そうで、自分の食事を受け取ってくれる。それだけで満足なはずなのに。
     別れの言葉を告げてネロはその場を後にしようとした時であった。

     少し歪なゴロゴロゴロ…という音が廊下に響いた。どこかで聞き覚えのある、この籠もった音。ネロはぬいぐるみに目を遣る。
    「仔猫…?」
     仔猫特有の少し高い不器用な喉の音だった。魔法舎にはたくさんの猫が居て、この間も仔猫が生まれ何度か姿を見たことがあった。その時にこの喉の音を聞いた。

    「ネロ、僕の部屋に入れ」
    「え?」
    「早く入れ」

     深く被られた帽子と元々の小さな口を最低限しか動かさずに発された言葉。ファウストの表情も感情も読めないまま、ネロはファウストに腕を捕まれ、そのまま二人はファウストの部屋に入った。床に置かれたバスケットを持ち上げ部屋に持ち込んだぬいぐるみは行儀良く静かにドアを閉めた。
     

    「先生…そのぬいぐるみ…仔猫の声がした気がしたんだけど…」
     中に入ったものの何も言葉を発さないファウストに対してネロから言葉をかけた。

     確かにファウストの猫好きはかなりのものだ。魔法舎の中庭でも賢者と一緒に猫と戯れているのを良く見る。もしかして本物の猫だけでは飽き足らずにぬいぐるみを作り出したのだろうか。それを隠している様子も無く、まるで使い魔のようにネロにはその存在を見せている。見たところ、ファウスト本人の顔色もそこまでは悪くない。一体ファウストが何を隠しているのか、ネロには全く検討が付かなかった。

    「僕だよ」
    「……………え?」

     ファウストが小さくため息をついて深く被っていた帽子を外し、ネロを見る。ようやく合ったその目はいつものアメジストとは違った魅力の透明感のある美しいブルーであった。

    「ファウスト、目」
    「暗い部屋なのに分かるのか…。やはり引き籠もっていて正解だったな」
     ファウストの僕だよ、は会話の流れ的に仔猫の声が自分だと言う意味合いであると受け取れる。そしてファウストの瞳の色。ネロはファウストの小さな口元が次の言葉を紡ぐのを待つしか出来なかった。今の状況が何一つ整理出来ない。
     ファウストの鮮やかなブルーの瞳の先では猫のぬいぐるみがせっせとティーセットの用意をしている。

    「ふふありがとう」
     ファウストはティーポットを運ぶぬいぐるみを見て小さな笑みを浮かべる。その時ほんの少しだけ覗く整った歯並びの犬歯がいつもよりも細く鋭かった。ネロは何も言うことが出来ずファウストと二人で猫のぬいぐるみが紅茶を淹れるのを二人で見守ると言う奇妙な時間を過ごした。


    「最近生まれた仔猫、知ってるか?」
     ぬいぐるみが淹れた紅茶の入ったティーセットを手渡され、いつの間にかそこに用意されていた椅子に座るように促されたネロは椅子に腰掛けるとファウストが話し始める。

    「あー、なんだっけ。グレーの母猫が産んだ」
    「こあら」
    「そう。こあら」

     こあらという言葉にネロもファウストも馴染みは無かったが、いつの間にか魔法舎の中庭に住み着いていたグレーの雌猫。丁度鼻の所に黒い模様がある猫を見て、異世界から来た今の賢者が「コアラみたい!かわいい!」とはしゃいでいたのを見てそれから皆いつのまにかその猫をこあらと呼ぶようになっていた。そのこあらが最近子猫を産んだのだ。

    「賢者さん、仔猫の兄弟の中でも一番小さい子を特別可愛がってるよな。なんて名前だっけ」
    「まーち」
    「それだ。まーち」

     こあらが産んだ仔猫は何匹か居るがその中の一匹が他の仔猫に比べて一回り体が小さくいつも母猫のこあらにくっついて歩いている。その微笑ましい様子を見た賢者が
    「コアラの…マーチ…!」
    と何か閃いたように言葉を発し、その仔猫をまーちと呼ぶようになってからは母猫のこあらの時のように、皆がまーちと呼ぶようになっていた。

    「きっと賢者さんの世界では何か意味のある言葉なんだろうな」
    「ふふふそうかも知れない」
     
     ベッドに腰掛けたファウストの横に一仕事を終えた猫のぬいぐるみが寄り添う。ファウストがぬいぐるみの毛並みに沿うように優しく撫でつけるとぬいぐるみはこてんと横たわった。

    「昨日の夜、中庭からまーちの鳴き声が聞こえた。こあらの姿を見失って不安で鳴いていたようだった」
     ファウストは長い睫毛の下に鮮やかなブルーを覗かせながら思い出すかのようにゆっくりと話す。手元のティーカップに注がれた紅茶からは湯気と優しい茶葉の香りが漂う。
    「まーちをこあらの元に連れて行って、僕も部屋に戻ろうとした時に…ムルが現れて」
     一気に話の雲行きが怪しくなったのを感じたネロは温かい紅茶を一口飲んで頷いた。

    「『そんなにまーちを好きなら仔猫になればいい』と言われて、何か魔法をかけられた。でもその時は外見も何も変化が無かったから、僕もまた悪ふざけかと思って。珍しく眠気が来ていたからそのまま寝てしまったんだ」
     はぁ…と重いため息をついてファウストはまだ見慣れないブルーの瞳でネロを見つめた。

    「どうやら僕の身体の部分的に仔猫になっているようだ」
    「…………は…?」
     予想外過ぎるファウストの言葉にネロはティーカップを落としそうになるが掴み直しいつのまにか用意されていたローテーブルにティーセットを静かに置いた。

    「ぶ、部分的にって…?」
    「この目もキトンブルーと言って子猫特有の色なんだよ」
     部屋に飾られた鏡に映る自分の顔を眺めてファウストは言葉を続ける。
    「犬歯も子猫、というか猫みたいに鋭い。あとは先程きみも聞いただろう。あの喉の音。今の所それくらいだ。あと何故か魔法がいつものように使えず唯一出来たのがこの子」
     ファウストの横で眠っているかのように横たわっている猫のぬいぐるみの綿の入った腹部を優しく撫でる。
    「作り出したこの子を通してなら簡単な魔法は使えるが、いつもより疲れる。多分一日くらいで元に戻るとは思うけれども、面倒を避けるために今日は引き籠もっていようとしたんだ」
     一通り話し、喉の渇きを覚えたファウストはティーカップの縁に口を付ける。

    「…にゃっ!」
    「!?」
     ビクッと肩を震わせてファウストがまるで仔猫のような声を上げる。ファウストは口元を抑えながらわなわなと震えている。
    「大丈夫か!?ファウスト、舌見せて。あー…猫舌も追加だな」
     ネロは飲めるくらいの温かさであった優しく湯気の上がっていた紅茶も、今のファウストには熱くて飲めなかったようだった。ネロの言葉に対しファウストは素直に小さな赤い舌の先をちらっと見せる。少し火傷をしているようであった。

    「俺のシュガーで良かったら食べて」
     ネロは呪文を唱えると手元に形の良いシュガーを錬成しファウストに手渡した。ファウストは礼を言いシュガーを口に含んだ。少し落ち込んだ様子の普段は自分達の先生役を務めている頼りがいのある年下の魔法使いに対し仔猫に抱くような、庇護欲に似た感情をネロは抱きつつあった。

    「先生、本当に仔猫に見えてきた。…ちょっと撫でてもいい…?」
    「は?何を言ってるんだお前は」
     形の良い眉毛を釣り上げてファウストはネロを睨みつける。自分に対して咎めるいつものファウストの表情に安心したネロは、ははっと声を上げて笑う。

     ゴロゴロゴロゴロ…
     
     先程廊下で聞いたあの音がファウストの部屋に響く。ファウストは首元を自身の手で抑えるがその音は鳴り止むことが無かった。

    「……先生さっきもそれ鳴ってたけど…」
     一般的に猫が喉を鳴らすとき、機嫌が良いときや嬉しいとき、安心しきったリラックスしている状況などで鳴ることが多い。実際ファウストの膝の上で猫が喉を鳴らしながら香箱座りして動けなくなっているのを何度も見かけたことがある。
    「嫌ではない、ってこと?」
     ファウストは首元を抑えながら言葉を探しているかのように忙しなく瞬きを繰り返す。
    「部屋に一人で寂しかった?」
    「うるさい。僕は引き籠もりの呪い屋だ。一人が寂しい訳ないだろう。ただ今は部分的に仔猫になっているから少しだけ心細い気持ちになりかけていただけだ。これは僕の本心とは全く違うからな」
     いつもの皮肉めいた言葉の中に隠しきれていない寂しいの気持ち。その言葉を聞いてネロは目を細める。

    「俺はファウストに今日会えないかもと思ったら、寂しかった」
     ネロの言葉にファウストがブルーの目を見開く。
    「ファウストがどこか具合が悪いのかもとか、今日は俺の飯食ってくれねぇのかと思ったら」
     先程自分が持ってきたバスケットに目を向ける。
    「なんか寂しくなっちまって。つい」
    「きみは何の魔法もかかっていないのに?」
     少し不器用な喉の音を鳴らしてファウストはふふっと笑いながらネロの顔を覗き込んだ。
    「あいつ、あのファウストのお友達。ファウストの目と同じ色してて。あの目見てたら凄く顔見たくなって。それなのに飯いらねぇって言うから」
    「迷惑かけないようにしたことだったんだ。逆にきみを寂しがらせてしまったみたいだな」
     ファウストはいつも猫達を愛でるときのような優しい触れ方でネロの髪を撫でる。
    「…俺が撫でたいって言ったら怒ったのに」
    「ふふふ。だってきみが寂しかったって言うから」
    「どっちが仔猫になってるか分からねぇじゃん。これだと」
     それでも心地良いファウストの手をネロは拒むことはしなかった。

    「なぁ。ファウスト」
     ネロの問いかけにファウストは目で返事をする。
    「仔猫の舌で、キスしたことある?」
    「は?」
     何を言ってるんだきみはと言いたそうにファウストの顔が歪む。
    「ある訳ないだろう」
    「………今、してもいい?」
     すっかり冷めたティーカップから湯気は消えていた。今ならファウストも火傷も心配することもなく紅茶を味わうことも出来る。

    「僕はその経験は無いのだけれども」
     キトンブルーの吸い込まれそうな瞳がネロを映し出す。
    「ネロが興味があるのは今の、この状況の僕か?」
    「…ごめん。理由にしただけです」
    「きみは恋人でもない相手にキスをするのか?」
    「しません…今は…」
     過去に思い当たる節々を思い出してネロはファウストから目を逸らした。
    「僕は恋人でも好きでもない奴ともキスなんてしたくない」
     真っ直ぐな拒絶の言葉にネロの胸が小さく痛む。

    「いつも通りの、引き籠もりの呪い屋の僕でも、きみが興味を失わないのなら。僕は構わない」
    「え」
    「寂しがり屋なきみのことを僕は愛しく想っているよ」
     きみは?とファウストはキトンブルーの瞳を煌めかせて喉を鳴らす。ネロはそんな今だけの自分しか知らないファウストから目が離せずゴクリと唾を飲んだ。

     
     魔法が溶けるまであと数時間。
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