①「・・・・・・我が国の危機を救う為、呼び掛けに応えて頂き誠に有難う御座います」
車酔いのような気持ち悪さと二日酔いのような頭痛に思わず呻くような声を出しながら明るすぎる照明に眼球の痛みすら覚えながらいつの間にか眠っていたらしい身体を起こすと聞いた事のある声で聞き覚えのない台詞をかけられて驚いてそちらを見れば、不本意ながら今生では双子の妹にあたる女が見た事のない服装に身を包み、恭しく頭を垂れていた。
「・・・何してんの花月」
「・・・・・・私の名前をご存知とは、流石は我が国をお救いくださる聖女様で御座います」