白もが オメガバース 1αはΩと番になれる。
運命の番と出会えれば幸せだろう。
そんなあり得もしない話に付き合うのは無能がする事だろう。
最上の家系はαであった。学生の頃は周りにたくさんのΩが居たが、家族からは関わることを許されず、気にはなっていた子とはそれっきり。
特に不自由なく生きていたが、ハンタースギルドを設立以降、多くの人達を関わる回数が増えた。
例え相手がΩであったとしても、最上は顔一つ変えず接待していた。
だがたった一人だけ、最上はあまり良い顔にはならなかった。
「またですか、何度僕のギルドに来たら気が済むんですか?」
イスに座り、ドアから入ってくる大柄の男、白虎ギルドのマスターである白川は最上のハンタースギルドに毎日通っていた。
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