藤代旋√本編(捏造)【もし配信されていたら:藤代旋 本編ストーリー】
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プロローグ
音楽が厳しく統制され、心を奏でる自由すら奪われた時代。
それでも、人は旋律を手放すことができなかった。
君――若きピアノ講師は、晃揮が管理する「シェアハウス桜城」で、静かに、しかし情熱を燃やして暮らしていた。
そこは、規則を破ることなく、ギリギリの境界線で音楽を守ろうとする者たちの、小さな砦。
そんな日々の中、君は出会う。
音楽統制局「竜胆」の長官、藤代旋。
冷酷な眼差しと、凛とした立ち姿。
だが、その奥に揺れる影を、君は見逃さなかった。
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第一章「正義という名の剣」
旋が「竜胆」に入った理由。
それは、無秩序な音楽が再び人を傷つけることを防ぐため。
過去、「例の事件」で失った友を思い、誓った。
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