AM1:27/ぶぜさに少し遅い時間、布団にくるまって、すでに眠っている彼のことを眺める。
首筋に、ほくろ。その上に、恐ろしく整った寝顔がある。
「豊前」
「……。」
起きないのをいいことに抱きつくと、引き締まった筋肉が温かい。
「ふふ」
「……ん」
不意にぎゅっと抱きしめられたときに、ああ起きちゃったなと気づく。
「あんた、ほーと俺の体好きっちゃね」
「うん。すき」
でもね、と、心臓の位置に胸を当てる。
「豊前のことがだいすき」
「……気安いぞ?」
「それでも好き」
ははっと、少年みたいに笑って、何事もなかったように自然にキスを落とす。
「豊前はあったかいね」
「……あんたがそうさせてくれんのかもな」
そうだといいなと、暖かい体をもう一度抱きしめた。
「折れないでね、豊前」
「……でーじょーぶだ、あんたがいるからな」
この血潮を絶やしたくないと、深く思って、まぶたを閉じた。