「さて、レイド戦です」
本日はクランハウス。お茶漬召集のイベント作戦会議中です。
「難易度別の専用ダンジョンでしか」
「参加PTが自動マッチングでアライアンス組まされるって書いてあったね」
「問題はそこです。我がzodiacには重大な問題があります」
「なんだなんだ?」
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「それは…………」
「それは?」
「人数が少ないのに、敵の数が多過ぎるという事です!」「えっ? そんなことないよ。僕達だけで充分じゃない」
「甘いっ! 甘いですよ皆さん! このギルドホームのキャパシティを考えてみてください!」
「うーん…………あっ! そうか、確かにちょっと狭いよね」「広い部屋探せばいいんじゃね?」
みんなも気付いてくれたみたいですね。
そうなんです。私達のギルドホームは、大所帯な上に部屋数が少なく、人口密度が非常に高いのです。
人数が増えたら増えるほど手狭になりますし、クエスト等でメンバーが出入りする頻度も高いので、余計狭く感じてしまいます。
「でも大丈夫だよ、今から条件の良い物件探しても見つかるかどうかわからないしさ」「それに、僕達が頑張って拡張すれば良いんだよ」
「そういう問題じゃありません。私の考えでは、最低あと十倍の広さが必要です」
「じゅっ…………!?」
「それって、いくらなんでも無理だろ」「俺の家だってそんなに広くないしなぁ」
「いえ、そんな事はありません。幸いなことに、私達はゲーム初心者ではありません」
「ふむ、なるほど」「つまり、自分で家を建てるなり借りるなりして、お金を稼げばいいんですよ」
「そっか。そりゃあそうだな」「というわけで、明日から早速行動開始します。各自準備を整えておくように」
「了解!」
こうして、私達zodiacの、最初の活動が始まりました。………………………………………… そして次の日の放課後。
「さて、今日は建築に必要な資材の調達を行いたいと思います」
「必要な物があるなら、僕が買ってくるけど?」
「いや、必要経費として購入資金を出すから、各々欲しいものを選んできて欲しい」
「オッケー、わかった」
「…………なんか、ドキドキしてきたぜ」