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    わたぬき

    倉庫です。ヒプささろ/m100霊受/ワ太刀迅/
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    わたぬき

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    ##モ腐サイコ

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    recommended works

    まみや

    DONE【12月31日】
    霊体エクボと霊幻の二人で年越し。
    「だから、こっちは大丈夫だって!そっちこそ、あんまり出歩くなよ!」
    「そうねぇ…せっかくのお正月なのにねぇ…」
     パソコン画面の向こうでは霊幻と同じ眠そうな二重まぶたの女が、さっきから何度も同じ話を繰り返している。俺様は霊幻のつむじを見下ろしながら、肩越しにその画面を盗み見た。
     これが霊幻の母ちゃんか…。なかなか美人じゃねぇか。そりゃ、歳はいってるが若い頃はモテただろうな。霊幻の顔がいいのだけは納得出来る。
     今年の冬は例の伝染病があるから帰らないと霊幻が電話したら、向こうからパソコンでテレビ電話しようと言ってきた。最近では年寄りも機械には強いらしい。
    「大体、ちゃんと食べてるの?お節も無いなんて何だか不憫で…」
    「いや、あれはそもそも保存食として作られた物で、今は元旦でもコンビニが開いてるから必ず必要というものでもな…」
    「そうやって!あんたはまたコンビニのものばかり食べて!!!」
    「そういうわけじゃねえよ!」
     えらいとばっちりだ。台所には俺様が材料を吟味して選んだ正月料理の具材が並んでるというのに!
     止まらない話のループに、霊幻の目が斜め上に浮かぶ俺様を助けを求 1764

    みち@ポイピク

    DONE1/9インテのささろ無配。
    元ネタはロ`ノグコ→トダ〇ィ堂〇が後輩に配っていたアレです。
    宝くじを買わない俺ですが、いつの間にか宝くじに当たっていました。 大晦日前日の午前一時、盧笙はテレビで流れる深夜バラエティを見ながらテーブルに積まれたコピー用紙にはさみを入れていた。すでに空になった缶ビールと、食べ終わったピザの空き箱が片づけられないままにそこらに散乱している。盧笙が手にしたコピー用紙には、簓がボールペンで描いた招き猫が印刷されていた。それを線に沿ってちょきちょきと切っていく。隣で簓が切り取られた紙片に黙々と数字を書き込み、零はちびちびと持ち込んだ日本酒を飲みながら数字を書いた紙を束にしていく。
    「なんで俺らは夜中にこんなことしとんねん……」
     盧笙は文句を言いながらもはさみを動かし続ける。点けっぱなしのテレビには一昨年爆笑王で優勝した漫才コンビの初冠番組が流れていた。あんなに大きな賞を獲ったにも関わらず、まだ彼らは東京に進出するつもりはないらしい。関西ローカル局の深夜番組で身体を張ったロケをしながら、劇場で地道に漫才の研鑽を重ねている。その姿勢はとても好ましく、尊敬に値すると盧笙は感じていた。自分たちだったらどうしただろうか。もし爆笑王で優勝していたら、東京に進出して全国区の番組MCを目指してしたのだろうか。それともオオサカに残って漫才を続けていただろうか。きっと簓は劇場で漫才を続ける道を選んだだろう。簓は漫才がしたくてお笑いを目指したのだから。きっと、たぶん、隣に自分がいないから簓はMCや全国区の番組出演にも手を広げることを受け入れたのだ。今となっては考えても仕方がない選ばれなかった未来に、盧笙の心がちくりと痛む。
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