くたびれた様子で学園に帰って来たレオナは動くことさえも億劫そうにラギーの作った食事をもそもそと腹に収め、その後カラスの行水の如きスピードでシャワーを浴び、かろうじて下着だけを穿いた姿でベッドへと勢いよく倒れこんだ。
その衝撃にスプリングがギシギシと悲鳴を上げる。しかしそれ以降ぴくりとも動かないレオナに、ジャックが恐る恐る声をかけようと近づくと、耳が捉えたのは一定のリズムで吐き出される深い呼吸音だった。
ジャックとラギーは顔を見合わせながら二人でベッドに近づき、レオナの顔を覗きこむ。しかしてそこにあったのは、眉間の間に深く刻まれた皺と閉じられた瞼だけだった。
その険しい表情を見つめながら、ラギーがぽつりとこぼす。
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