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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    アイドラ小説
    美男くんとスーパー行く話

    学校でスマホをいじっていると、とある通知がきた。その通知を見て固まる世良。
    「………これは……」

    放課後、とある人物を探して廊下に出たら丁度その人物の後ろ姿を見つけた、慌ててかけより腕を掴む。突然腕を掴まれた人物は後ろをむく。
    「王さま!!!俺とスーパー行こ!!卵が特売なんだよ、人手が欲しい!」
    「なんだ白石!!おいまて引っ張るな!」
    世良が王さまと呼んだ──美男は世良に引っ張られながらスーパーへと連れていかれた。そのスーパーにつくと既に人で溢れるほどだった、息切れをしながらちらりと美男をみる世良。派手、と言ったらいいのかわからないが、華やかなイメージのある美男とスーパーの組み合わせが世良にとってはどうも違和感を覚えた。
    「……王さま、スーパー似合わないな」
    「何を言うか!スーパーぐらい行くぞ、トイレットペーパーを買ったりな」
    「え、そうなの?王さまに親近感湧くんだけど……」
    「それにしても安いな!?何事だ!!」
    「王さま!少しボリューム押さえて!めちゃくちゃ目立つから!」
    すれ違う人物のほとんどが美男の胸元をチラチラと見ているのに特売よりも目立っているのでは、と思いつつ人で溢れそうな入口から中へなんとか入る。中も油断すると人の波に飲まれそうになるほどにいた。
    「な、なんだこれは……ライブ会場か……?」
    「特売っていうアイドルを見に来たのかもな、さてさて卵……はと」
    お目当ての卵が売られてる場所へなんとか人を掻い潜り2パック手に取る。おひとり様1パックだけだったから美男を呼んだのだ。さて戻ろうとしたが先程までいた美男がいなかった、自分より身長の高い美男を探すのは簡単だったが、さっきより遠くにいるのに気づく、人に流されたな、と世良は人混みへまた歩く。
    「王さま、こっちこっち。大丈夫?」
    「お、おぅ……」
    人混みが比較的少ないところまで美男を連れていって気づいたが美男の手にはトイレットペーパーをしっかりつかんでいたのだ。
    「あれ、それ買うの?」
    「あぁ!いつも買う値段より安かったからな!」
    「王さま背が高いからこういう時見つけやすいんだよな、人混みにいても目立つし」
    「まぁ俺だからな!」
    「王さま、しー……。周りがビックリしちゃうから」
    世良が口元で指を立てると美男は口元を手で覆いこくこくと頷く。そこまでしなくてもいいのに、と世良は笑った。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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