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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    アイドラ小説
    ズッコケ三人組が絵しりとりする話

    水無瀬と榊が職員室で話していると隣にいた佐々木が絵しりとりしないか、と言ってきた。なぜ今、と水無瀬と榊が怪訝そうな………榊が眼鏡をクイ、と上げいつもの様に小言を言う。
    「佐々木先生、今僕と水無瀬が何してるか見えませんか?」
    「子供じゃあるまいし……しませんよ」
    「いいじゃんいいじゃん、気分転換にさ〜」
    若干佐々木に押されつつ紙とペンを用意してニコニコと笑う佐々木。水無瀬と榊はお互いに顔をちらりと見た、付き合ってあげますか、と水無瀬が視線を送るとため息を吐きペンをとる榊。水無瀬もどこか諦めペンをとった。
    「俺からな」
    そう言って佐々木がさらさらと絵を描いて水無瀬に渡してくる、見てすぐ林檎だなと分かり紙に点を描いていく、手抜きだと思われそうだが胡麻と言いくるめればいい、そう思って榊に渡す。
    「………貴方これ絵なんですか」
    「絵ですけど」
    どこがとイヤミを言われつつ榊は少し唸りつつ絵を描いて佐々木に渡す。すると佐々木がピタリ、と動きを止めて悩み出した。なんだこれ、という声と共に。
    「え、えー……なにこれ……ちょっと水無瀬これなに」
    「いや佐々木先生人に見せたらダメでしょう?」
    榊のごもっともな意見を無視して佐々木は水無瀬を手招きする、水無瀬もまたチラリと見た時思わず固まってしまった。なんだこれは、と。恐らく動物を描いたのだろう事は分かるのだが、手らしきものがやたら伸びており、顔らしきところも正直いって怖い。子供がみたら泣いてしまいそうだと失礼ながらに思ってしまう。佐々木と水無瀬が口元に手を抑えて考え込んでしまったのをみて榊が怒ったように言う。
    「2人とも、失礼ですね。どう見てもマントヒヒでしょう」
    「えっマントヒヒかこれ!?化け物かと思ったんだけど!」
    「キーーーッ!佐々木先生貴方失礼ですね!!」
    「………個性的なマントヒヒですね」
    自分はクリーチャーかと思った、と思ってたなんて言ったら更に火に油を注ぐ結果になると黙った水無瀬。榊は2人に指をさして言う。
    「分かりました、やり直しましょう!見てなさい!次は分かりやすく描きますからね!!」
    「え、お、おう……」
    「………はぁ」
    なお、トップバッターで描いたものすら分からずまた唸ってしまった佐々木と水無瀬を見て更に怒る榊がいたとかいなかったとか。
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