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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    パロ

    よその子さんお借りしました

    ##パロもの

    流れ星と共に「ダミア、キャンプしましょう」
     唐突なレイフの提案からか、ダミアはウィンディの毛並みを梳かしていた手を止める。レイフの顔を見たが、どうやら本気らしい。
    「え、なにどうした?」
    「だからキャンプしましょう、この近くなら四天王も怒らないはずです」
    「レイフってほんとたまに唐突に言うよな」
     でも嫌とはいいませんよね、とレイフは言うとダミアは思わず笑う。レイフはダミアの顔を見て早速、と言わんばかりに荷物を取り出す。一体どこから出したというのだろう。中身を見ると、テント、寝袋……キャンプに必要な道具が一通り揃っていた。そもそも、そのセットに見覚えがある。

    「え、これ旅してた時に使ってたヤツ?」
    「はい、また使う時が来るとは思いませんでした」
     お互いチャンピオンになってからというもの、旅という旅をしなくなった。それに比例して、使っていた旅道具も使わなくなったのだが……どうやらレイフは綺麗にしまっていたらしい。
    「少し大きめなのでダミアも一緒に寝れますよ、寝袋も二つあります」
    「レイフ、さては前から計画してたな?」
    「さぁ、どうでしょうね」
     レイフはそう笑うと、ダミアの手を引いてこっそりとリーグ内を出る。リーグの外はまだ明るかったが、このままではすぐに暗くなるだろう。もう場所に目星をつけていたからか、レイフは迷いなく歩く。少し歩くと、開けた所に出た。こんな所あったのか、とダミアは周りを見る。
    「テントたてるのは久しぶりですね……」
    「俺火の準備していい?」
    「いいですよ」
     火の準備といっても、ウィンディが技で出してくれるのですぐに確保できる。どうやら食料もレイフが一通り用意していた、本当に前から計画をしていたのだろう。レイフの方も、ポケモン達に手伝ってもらいながらテントをたてていた。レイフの言う通り、少し大きめのテントだった。それで時間が過ぎたからか、周りは夕焼けに包まれている。
    「んじゃ飯の準備するかー」
    「俺手伝いますよ」
    「いやレイフは食器用意して」
     レイフの料理の腕前を知っているからか、ダミアだけではなく、お互いのポケモンすら顔を青ざめる。その反応に、少し拗ねたレイフは食器を用意する。ダミアはキャンプといったら、とカレーを作り始めた。カレーを作りながらレイフを横目で見る。なぜ突然キャンプをしようなど言ったのだろうか、と思いながら。

     すっかり周りが夜になる、火を囲みながらお互いにカレーを食べていた。
    「相変わらず美味しいですね」
    「レイフのはやばかったもんな」
     一度、旅をしていた時レイフのカレーを見たのだが、この世とは思えないほどの色をしていたのは覚えていた。それを食べたあとの記憶が無い。恐らく、気絶したのだろう。
    「……んで、なんで唐突にキャンプしようなんて言ったわけ?」
     ダミアはカレーを食べながら聞く。レイフはその問にぼんやりと火を見ながらポツポツと話しだした。
    「……少し、昔に戻りたくて。こんな感じに、旅してた頃に。チャンピオンが不満とか全くないです、ダミアとこうしてチャンピオンして……すごく楽しい。けど、なんでしょうね、唐突にキャンプしたいなって思って」
    「なるほどねー」
    「……チャンピオン失格でしょうか」
    「そんなことなくね?」
     ダミアの返答を聞いてレイフは笑う。実際、懐かしかった。旅をしていた頃を思い出す、こうしてテントをたてて、カレーを作って、たまに旅先でダミアと出会ってはバトルをして、一緒に寝たり。まるで昨日のように思い出すのだ。
     レイフは空を見た、空は綺麗な星空が広がっており、宝石のように綺麗だった。レイフは知っていた、ここがよく星空が綺麗に見える場所ということに。ダミアを誘ったのもこれが含まれているのだが、それは言わなかった。ダミアも釣られて空を見て笑う。
    「うお、綺麗な星だな……あ! 流れ星!」
    「え、どこですか」
    「ほらあそこ。あ、また流れ星」
    「あ、今度は見えましたよ!」
     二人がそう言った瞬間、流れ星がいくつも落ちる。まさか今日はそういう日だったのだろうか、レイフとダミアはじっと流れ星を見ていた、お互い声は出さずとも、思っている事は同じなのかもしれない。
     星空は、二人を見下ろしていた。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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