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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    げんそ〜

    よその子さんお借りしてます

    ##げんそー

    ティータイム レイフが住んでいる家のキッチンで、甘い匂いがキッチン内を包む。甘いものが苦手なレイフにとっては、いささか苦痛なのだが、目の前で綺麗に焼けているケーキの生地をみてほっとする。レイフは料理の腕ははっきり言って最悪だ、以前野営で調理をしていた時、あまりにも色がよくなかったからか、毒の調合をしていると勘違いされたものだ。
     だがなぜか、スイーツに関しては上手く作れるのだ、それも味も完璧に。レイフは甘いものが苦手なため、よく食べるのは交流のあるダミアとリブくらいだ。それと同時に、もう一品レイフは作っていた。今から作るものは、あまり甘さがないものを作るため、レイフでも食べられると感じて作ることにした。

     ケーキ生地を冷やしている間に材料を用意する。小麦粉、卵を二個入れて混ぜる。砂糖も入れるのだが、ほんの少しだけ少なめに入れた。混ぜていくうちに生地がまとまっていき、乾燥した木の実を入れていく。そして形を少し楕円形に整え、焼いていく。焼いている間に先程のケーキ生地を切り、生クリームを塗っていく。塗って、フルーツを乗せてまた生クリームをのせて塗っていき、生地を重ねて周りにも生クリームを塗っていく。そうしていくと綺麗なケーキが出来た。
     レイフの料理の腕を知っている相手なら、なぜスイーツは普通に作れるのか、と疑問に思うだろう。ケーキを魔法で形が崩れないようにかけると焼けた匂いがしてきた。確認すると綺麗に焼けていた。そして焼いた生地を取り出し、斜めにザクザクと切り分け、また焼いていく。
     そろそろ相手が来るだろう、とこの前市場で買ったコーヒー豆を用意する。お気に入りのカップを用意して、ケーキを切り分ける。そうすると先程焼いていたお菓子が綺麗に焼けた。二度焼いたからか、冷やすとカチカチに固くなった。これをそのまま食べるのではなく、コーヒーに浸して少し柔らかくして食べるのだ。レイフがクエストで訪れた街で食べられていたものを真似して作ったのだ。上手くできて笑っているとレイフが待っていた人物がやってきた。

    「レイフ〜、遊びに来たぜ〜。おっ! 相変わらず美味そう!」
    「ダミア、ちょうど良かったですね。この前街を訪れた時に、食べて美味しかったのも作ってみたんです」
    「へー! なになに?」
     ダミアは椅子に座るとケーキを食べる。相変わらずの美味しさで笑っているが、尚更なぜ料理は出来ないのか、と疑問は残る。そして先程焼いたお菓子をダミアの前に置いた。
    「……んー? なんだこれ? 硬そう」
    「コーヒーに少し浸して、柔らかくして食べるんですよ」
    「へ〜、初めて見た」
     そう言ってレイフがいれたコーヒーに角砂糖を二個いれて混ぜると、お菓子を少し浸して柔らかくして食べる。
    「え! うま!」
    「よかった、俺が訪れた街ではお酒にも浸してましたね」
    「へ〜」
     よほど味が気に入ったからか、二本、三本と手を伸ばすダミアを見て笑っていると、もう一人訪れた相手がいた。
    「レイレイ〜! 邪魔するぞ! ……相変わらずお菓子は綺麗だよな」
    「リブさん、それはどういう意味ですかね」
     もう一人待っていた相手、リブは椅子に座ると大きめに切られてきたケーキを食べ始め、そしてダミアが食べていたお菓子を見る。
    「ダミ吉! 美味そうなの食べてる!」
    「美味いぜこれ、リブも食べてみろよ」
    「なら早速」
    「あ、リブさんそれ……」

     コーヒーに浸して、と言う前にそのまま齧ったリブ。本来なら硬さで噛めないはずなのだが、ボリ、との音の後普通に食べる。
    「おー、美味いなこれ」
    「……リブさん、それコーヒーに浸して食べるんですよ……」
    「ん? そうなのか?」
     レイフの言う通り、コーヒーに浸して食べるリブ。食べた後美味しかったからか、ダミアと同じように手を伸ばす。
    「レイレイ! もうないのかこれ?」
    「俺まだ食べたいな〜」
    「あぁ、もう一個焼いてあるのでどうぞ」
     二人の顔を見て、嬉しそうに笑うレイフだった。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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