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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    ##すずこは
    ##エガキナ

    ほんの少しだけ、おやすみ 昼下がり、鈴鹿の部屋の窓から暖かな日差しが優しく入りこんでいた。今日は朝から晴れる、と天気予報で言っており、それに比例するかのように気温も上がっていた。鈴鹿の部屋で、窓から覗く風景をぼんやりと見る琥珀。
     陽の光が当たっているからか、琥珀の赤目は綺麗に、まるで宝石のように見えた。整った顔立ちからか、横顔だけでも絵になる。今日は鈴鹿の所に泊まるつもりだったため、もう少ししたら買い物に行こうか、何を作ろうかな、と考えているとそっと、後ろから抱きしめられる感覚がした。
    「……鈴鹿?」
     その相手は鈴鹿しかいない、琥珀が後ろをむくと鈴鹿が後ろから抱きしめていた。顔を見てすぐに分かった、眠たそうな顔をして琥珀にすりよるように抱きしめていたからだ。琥珀は優しく鈴鹿の頭を撫でる。
    「鈴鹿? 眠いなら横になった方が……」
     悲しい事に琥珀では鈴鹿を運ぶのはやっと……いや出来るか不明なのだ。ここで寝てしまう前にベッドで寝て欲しいと思い、琥珀は優しく鈴鹿を起こす。琥珀の声にうつら、うつらとしていた目をなんとか開ける鈴鹿。そっと琥珀から離れてベッドに移動し、横になったかと思うと、ポンポン、と琥珀をみて空いているスペースを叩く鈴鹿。

    「……寝るんじゃないのか?」
    「……ん」
     琥珀の声にぼんやりと見てくる鈴鹿。もしかして来いと言っているのだろうか、と琥珀はそのまま鈴鹿の隣に横になる。琥珀が隣に来た時、鈴鹿は琥珀を抱きしめた。抱きしめて、すぅ、と静かに寝息を立てて寝る鈴鹿。鈴鹿の胸元にすっぽりと包まれている琥珀は、少し笑って顔をゆっくりあげて、鈴鹿に触れるだけの口付けをする。買い物は起きた後に行けばいいか、と。
    「……おやすみ」
     琥珀はそっと鈴鹿の胸元に耳を当てた。トク、トク、と心臓の音が聞こえる。そしてそっと目を閉じだ。好きな相手の匂い、体温、心地の良い音。それらに包まれているからか、とても安心するのだ。琥珀はそのまま、鈴鹿と同じように寝息を立てて寝た。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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