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    kotasu_don

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    醐醍院くんと燐の学校での話

    同級生の燐の陰口聞いて、強く出るのが苦手なために訂正しようしようとぐずぐすしてたらする前に相手がどっか行ってしまってしゅんとする醐醍院くん、どうやったら燐の本来の人柄が周囲にちゃんと伝わるのかなぁと思って、とりあえず機会があった時にそれとなく本人に口調とか表情のこととか第一印象に繫がるところを伝えてみるけど「難しーよ!」とか言われちゃう。燐は自分が何となーく(あからさまではないけど)避けられてるの知ってて、でもまぁあまり学校に居場所を期待してない(今は祓魔塾もあるので)し、正直学校という場がそこまで得意じゃないし、別にあんまり気にしてないという感じ。燐が慣れた感じなのに少し驚きつつ少し勿体ないなーと思っちゃう醐醍院くん(燐はなんだかんだで人との繋がり求めてそうなタイプなのを知ってる)。
    ある日燐と一緒にご飯を食べたあと別れて一人で歩いていたら同級生に呼び止められて、なにかと思えば地元出身の男子で「お前奥村とよく一緒にいるけど止めたほうがいいよ」とか突然言われてびっくりしちゃう。何でそんなこと言うのと聞けば、中学の頃の燐のこと知ってて「暴力事件起こして人を入院させたことがある」「いつも喧嘩ばっかりしてて、地元では喧嘩が強いことで有名だった」「本来ここに入れるようなやつじゃないけどコネでねじ込まれた」とか言われる。噂自体知らなかった醐醍院くんはびっくりして「そんなことする人じゃないよ」と返すけど、「これ全部本当だから、知ってるやつは知ってる」と返されてその剣幕に何も言えなくなる。同級生は醐醍院を本気で心配して言ってる。醐醍院くんはそんなはずないだろうと少しもやもやしつつ、でもあまりにも真剣な表情で困惑する。結局「心配はありがたいけど、今の彼は別にそんな風じゃないし、誰と仲良くするかは僕が決めたいな」と言って終わり。でも心の何処かでその言葉が引っかかって結局燐には直接聞けなかったやつ。
    家に帰って落ち着いて考えてみると燐は半分悪魔だしそういうところも噂に関係してるのか?と思う醐醍院くん。燐の素性については既にもっとでかい爆弾食らってるし、醐醍院くんも素性知ってから付き合いをどうするか一瞬悩んだくらいだけど、燐の人の良さの方が重要だと考えて悩んだ上で友達でいること決めているので、例え噂の真偽はどうであれ別に今更友達やめる気はないことを確認する。
    ある日体育祭が近くてクラス代表のリレーを誰にしようみたいな話を委員会の人間がしてて、近くに居た醐醍院くんが体育の成績だけ飛び抜けて良い燐を勧めたら「まぁ確かに脚めちゃめちゃ早いんだけど…」と微妙な顔されて、やっぱりちょっと避けられてるんだよなぁ雰囲気が正直不良っぽいしもしかしたら噂も知ってるかもだしと思いつつ、でもいい機会だよねと思って「はは、彼、皆が思ってるより気のいい人だよ」って言ってちょうど部屋に入ってきた燐を呼び寄せる。燐もあんまりクラスの人と話さないから「えっ何何」みたいな感じでおずおず近寄って、「リレーの代表どうかな?」って聞かれて「別にいいけど…」と答える。委員会メンバーは顔を見合わせて「もしかしたら頼むかも」って言って解散。ちょっと強引だったかなと思って「いきなりごめんね」というと「俺がクラスの代表とか似合わねーよ」とか言いつつちょっと照れてそうなのでやっぱこういうの楽しめるタイプで誘われると嬉しいんだなと思う醐醍院くん。
    数日後、燐とご飯食べてると委員会の人がやってきて正式に燐にリレー代表をお願いする。昼休みとか放課後とか練習出てもらわないといけない場合あるけど、それでも受けてくれるか?って言われるけど、燐はいいぜって言ってやっぱりちょっと嬉しそう。ご飯も美味しそうにもりもり食べる。醐醍院くんは後で「代表、彼にしようってなったんだね」と聞いてみたら「まぁ正直どうかなとは思ったよ。でもまぁ醐醍院もよく一緒にいるけど別にパシられてる感じじゃなかったし、お前がああ言うなら大丈夫かなって。足はマジで早いし」と言うのでどういうことかと思っているとクラスでは押しの弱い醐醍院が燐のパシリをやらされてる説が出てたらしく、驚いて思わず「なんだそれ、そんなわけないよ」と笑っちゃう醐醍院くん。
    暫くして体育祭。学年別クラス対抗リレーは盛り上がる目玉競技なのでトリ(でも1年なのでリレーの中では最初)。クラス代表は4人くらいでその中でもアンカーは燐。リレーの練習の中で4人はちょっと仲良くなってリレー直前もエンジン組んだりして気合を入れている。と、なんと特進科は勝呂が代表に選ばれててアンカーらしい。雪男は忙しいことを理由に断ったのでクラス中から惜しまれながらいません。リレー選手が誰かは各クラスの機密事項なので直前まで秘密です。勝呂は燐を見つけてゲっ!って顔して燐は逆に得意げ。「俺がアンカーやるし一位はD組だな」って言うけど勝呂も「やすやす一位をくれてやるつもりはないわ」って言ってバチバチ。
    リレーが始まると走ってる選手の名前が飛び交う。D組は3番目くらいにアンカーへバトンが渡り、最後は特進組。でも緊張した燐がバトン受け取るのミスって特進科にも抜かれてビリになっちゃう。けど死ぬ気で走ってゴボウ抜き。トップに躍り出てた勝呂とゴール直前のカーブで並んで、直線ラインで勝呂抜いて燐がギリトップでゴールイン。アドレナリンドバドバのクラスのリレー選手皆から熱い抱擁を受ける燐と悔しそうな勝呂くん。ふとトラックから応援席見ると奥村コールがクラスから上がってて、学校でこういう扱い受けること殆どなかったので嬉しくなっちゃう燐。それを応援席から見て嬉しそうな醐醍院くん。を、見つけて手を振る燐に、(注目浴びるから)気まずそうに手を振り返す醐醍院くん。名勝負だったので燐と勝呂は暫く話題になる。
     それもあって少しクラスに打ち解けた燐の話。その後、スポーツ系の選手に燐が起用されることが度々起こり、あだ名は「最終兵器」です。中学のこともあってまだ避ける人はいるけど大分居心地良くなりました。そして文化祭に続く。
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    kotasu_don

    MEMO犯罪臭のするメひ(怪異寄り)好きなのと燐は覚えてないけど小さい頃に実は出会ってるネタ好きなので呟くやつ
    夏の暑い日に獅郎と雪男と3人で公園で遊んでたんだけど遠くの木の下の地面に落っこちてた雀を見つけて暑いからと掬い上げて木の上に戻そうとしたら暴れたか木に登る時に握り締めちゃったかで誤って縊り殺しちゃった燐が、殺したとは思ってないけど「動かないから自分がまたなんか良くないことしちゃたのかな…」と焦って、獅郎が呼びに来るんだけど自分のしたこと知られて怒られたくないし嫌われたくないから思わず逃げて身体能力高いから普通は子供が来れないような屋根の上とかに隠れて雀がちゃんと起きてくれるように体調崩した雪男を獅郎がさするみたいに死んだ雀を優しく擦ってるんだけど、日を遮るものがないから暑いなと思ってたらふと日陰ができて見上げると見覚えの無い人がそこにいて、こんな暑い中なのに長袖着てるしヒーローみたいなマントたなびかせてそれが日陰になってるんだけど絶対暑いのになんでこんな着込んでるんだろうとか誰だろうなんでこんな所にいるんだろう、シルクハットも被ってて逆光になってるから顔もよく見えなくてなんか変な人だなと思ってたら「あらあら殺しちゃったんですか?」とか言われてあんまり意味の分かってない燐が首傾げてたら「それですよ」と自分の持ってる雀を指さされてドキッとする、「わかんない、うごかなくなっちゃった、おきないんだ」と言うと「起きないでしょうね、死んでいるのですから」とか言われてよく分からないけど自分が多分とんでも無いことしちゃったんだろうなと思って落ち込んで、「おじさん、なおせない?」と差し出すけどおじさんはクスクス笑って「無理ですねぇ」「ムリなの?どうしても?」「どうしてもです」っていうので燐はやっぱりしょんぼり落ち込むんだけどおじさんは教育に悪いおじさんだから「その雀は二度と起きませんし、動くことはありません。それが死ぬということですから」ってクスクス笑って追い打ちかけて燐は泣きそうな顔をする、「どうしよう、俺がこの子うごかなくしちゃった、ひどいことしちゃったんだ、ごめんなさい…」と言うのに、おじさんは「それが何か問題ですか?」とか言う、燐がちょっとべそかきそうになりながらよく分からなくて首を傾げてたら「命は平等ではないのですよ。名も無きこの雀は、死と隣り合わせの厳しい野生の世界に生まれ落ち生きてきて、そして貴方に捕まって死んだ。でもこの雀の死を顧みる者など殆どいないでしょう、親鳥です
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