飯よりメシ朝のリビング
少し遅めの朝食を用意するリツ。
(今日のフレンチトーストはうまく焼けたな〜、熱々のうちに食べよ!)
テーブルにセッティングし、いざ食べよう…とした所で音を立てて荒々しく開くドア。
そこへ明け方まで仕事をし、仮眠しているはずの晃が入ってくる。
「ヤらせろ」
(第一声がそれ!?)
リツの反応など意に介さず、晃は続けた。
「…ムラムラして寝れねぇんだよ」
苛立ちからか、いつも以上に剣呑な雰囲気の晃に身構えつつも、ほかほかと湯気を立てるフレンチトーストを諦めきれないリツ。
(ていうか、遅くまで好き勝手したじゃん!まだ足りないの!?)
「…僕、これからご飯食べるとこなんだけど?」
「…飯なんて後でいいだろ?」
晃は聞こえるか聞こえないかの小さな声で舌打ちをした。
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