片割れ※書きたいところだけ
※アオイがいじめられる描写があります
※捏造だらけ
※ハルトもいる
『ジャギン』
耳元で聞こえた鋭利な音はやけに大きかった。
確認する前に落ちた編まれた一房が視界に入る。
「お前男女のくせに三つ編みなんかするんじゃねーよ!」
「ハルトに分けてやれば?」
「そっくり双子になれるじゃん」
ギャハハと汚く笑う男子の手に光るハサミ。
呆然とする私は何が起こったのかすぐにはわからなくて、あんなに穏やかで優しいハルトが顔を真っ赤にして殴りかかっていた。
だめだよハルト。あんたは優しいんだから、すぐ泣いちゃうんだから、私がやらないと。
目の前が滲んで声が詰まる。
耳を通ってぐわんぐわんと響く声と音が現実ではないように思えた。
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