外出から戻り、居住区の階へ戻る前に飲み物でも買って帰ろうかと談話室の方へと足を向ける。
「女の子って、記念日とか何かの日って好きだよネ」
「そうなんだよね。うっかり忘れた時とか大変だったな」
「あ、アキラっちだ〜!」
「ん? ほんとだ。ねぇ、こっちへおいでよ」
談話室へと入れば、そこに設置されている椅子に腰掛けながらビリーとフェイスが何かしら話していた。
扉の開いた音で気付いたのだろう、こちらに声を掛けられる。
呼ばれて無視するわけにもいかないので二人の方へと「なにしてんだ?」と返事をしながらそちらへと足を向ける。
「んー? 他愛もない話しなんだけどね」
「DJから何か面白いネタの提供がないかと聞いてたとこダヨ」
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