「よ、ん? あっ!」
バサバサバサッ
「あちゃー…」
「ちょっとなんの音?」
隣の部屋から音に驚いた様子のウィルがこちらの部屋までやってくる。やべ、見られたらお小言言われちまう。
「あ、わりぃ…横になりながら横着して雑誌取ろーと思ったら崩しちまった」
「もう、だからいつも言ってるのにちゃんと片付けないからこうなるんだろ」
「ぐ、ぅ」
やっぱりお小言を言われてしまった。
「仕方ない、片付け手伝ってやるから」
「いい、いいって自分でやるから」
「そんなこと言って片付けた試しないだろ」
「うっ…」
崩して床に落ちた雑誌をウィルは拾う。
「ここだけじゃなくて、そっちも散らかってるな」
他の場所にも乱雑に積まれた雑誌にウィルは視線を向ける。
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