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    yo_lu26

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    yo_lu26

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    訓練学校一年目。はじめての陸の夏に熱中症になる双子です。この距離感で付き合ってなかったらかわいい。カプは決めてないけど、ちゅーしてます。ねっちゅうしょうネタ。かわいいフロイドとかわいいジェイドがいます。

    深海に熱中症なんてなかった 陸の夏の暑さを完全に舐めていた。双子の白い肌がほの赤く染まっているのは高すぎる外気温のせいだった。35度を軽々と越え、ところにより39度にもなる灼熱の空気は、北の人魚の肺を焼いた。
    「あっちぃ……」
     絞り出すように出した声も、水分が全部蒸発したみたいに掠れていた。ジェイドは無言で目を閉じている。秋の入学に備えて入った陸の訓練学校で迎えるはじめての夏。陸の夏を体験してみましょう、という晴れやかな教官の声と共に放り出された野外散策。日陰を選んで、水分をとって、帽子や日傘を忘れずに、とあれこれ注意を受けていたものの、それらを実行する前にものの十分ほどで二人は完全に茹であがってしまった。慌てて自室に逃げ帰り、身体を休めているところである。海で調子が悪い時の二人の回復体位の基本は尾鰭を絡ませあうことだったから、陸でも彼らはぺったりとくっつきあっている。フロイドは全裸で、ジェイドはシャツだけ羽織っている。人目がないから、窮屈な衣服は取り払ってしまったのだ。はぁはぁと息があがる。クーラーの効きが遅くて、空気はまだまだむわりと暑いままだった。フロイドは不快げに唸る。ジェイドが汗で張り付く髪の毛を額から取り払ってくれるけれど、彼の顎先からも汗が滴り落ちていた。アズールが二人に冷たい飲み物を持ってきてくれた。
    「お前たちの症状は熱中症、というそうです。人間たちも皆、この時期は容易く熱中症になるそうですよ」
     お大事に、と冷却ジェルシートを何枚か彼らに渡すとクーラーを一番強くしてからアズールは部屋から出ていった。お互いの額にシートを貼っつけると、温いけれど多少は暑さがマシに感じられた。前髪の隙間から白が覗く様は互いの印象をさらに幼げなものに変える。
    「ねっちゅうしょお?」
     フロイドは聞きなれない言葉を辿々しく復唱した。どういう意味?と片割れを振り返ると、「はいはい。ちゅーですね」とぽやぁっとした顔のままでジェイドが顔を近づけてくる。そのまま、むちゅうっと音を立ててフロイドの唇に吸いつかれた。
    「???」とフロイドが固まっていると、ジェイドが離れていく。ジェイドが先ほどまで飲んでいた清涼飲料水の雫が唇にわずかに残った。
    「もう一回ですか?」
     唇を尖らせて、雫を舐めとった仕草を勘違いしたのか、ジェイドがもう一度唇を重ねてくる。
    「んむっ」
     フロイドは目を白黒させていたが、すぐに唇を離したジェイドが、まったくフロイドはこんなときでも甘えたで、しかたがないですねぇ、とぷつぷつと呟いて困ったような、けれどまんざらでもなさそうな顔をしたので、なんだかオレがわがまま言ったみたいになってね?とフロイドは半目になった。ジェイドは、ふうふう言いながらまた、フロイドにくっついてくる。余計に暑いだろ、とアズールには突っ込まれたけれど、オレたち二人はいつでも具合が悪い時にはこうしてきたから、なんでダメなのかわからない。
     それにしても、なんで今ジェイドにちゅーされたんだろ?と思ったけれど暑くて色々考えるのが面倒になったので、とりあえずフロイドは冷えたドリンクを勢いよくじゅうっと吸い込んだのだった。
     
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    yo_lu26

    MEMO2024年5月5日、都内の某逆三角の建物で行われたハズビンホテルのイベントに初めてサークル参加してきました!
    身内用というかフォロワーさん用備忘録です。私のフォロワーさんの名前、めちゃ出てくる。あとは楽しい雰囲気吸いたい方向け。
    初ジャンルイベント参加めっちゃ楽しかったよレポ やー。初ジャンルでのサークル参加めちゃくちゃ緊張しました〜。なんか全体だと五万人以上参加者いたみたいで、ハズビンも300スペくらいあったっぽい!
     急にハズビンの参加決めたからいつも手伝ってくれる友達が都合つかなくて、とても困っていたら、やこさんがお手伝いしに来てくれて本当に助かった!やこさんはオクタヴィネル寮生コーデで来て、私はアラスター推しコーデだったので、もうジャンルがカオススペースでしたが、やこさんの服はいつもかわいいのでオールオッケーです!ウイングチップの靴私も欲しい。私も心はオクタヴィネル寮生と兼務してる!好きな服を着て戦闘力を高めるんや。ここは戦場だから……。
     イベント当日の話ではないけど、今回来れなかったいつも手伝ってくれる友達が、新刊表紙の概念ネイル作ってくれて写真送ってくれて本当に嬉しかった。器用で天才なのだ。ありがとうございました!!
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    recommended works

    inugoyagoyagoya

    MAIKING魔獣化した🦐の続き
    ⚠️🦐の魔獣化
    特殊な職業が出てくるので注意。

    最初は↓
    https://twitter.com/inugoyagoyagoya/status/1336172280448045060?s=20
    🦈が魔獣化した🦐と再会してどれだけたったか、あるとき学園に黒服を着た人達がやってくるの。
    いつもへらへらしてる🎭が表情を固くして対応しているから🦈は気になって
    「あいつら何者?みんな同じ服黒服着ててウケる」って🐬に聞くんです。
    そしたら🐬もその隣にいる🐙も固い顔して「対魔獣処理委員会です」って言うんです
    対魔獣処理委員会。凶暴化した魔獣の扱いに特化した専門の部隊。
    「…え?🐱ちゃん、なにかしたの?」
    🦈はね、この時点で黒服の奴らがなんのために来たのか、なんとなくわかっちゃうんですよ。
    でも信じたくないから、しょうもないことを言っちゃう。
    「なに?いつも盗み食いばっかしてるけどさぁ〜、だからってさ…」
    「🦈」
    それを🐬が遮るんです。
    「🦈。あの方達は別の魔獣を探しているんだそうです」って。
    「ここ最近学園近くで大型の魔獣が目撃されているんです。街も近くにありますし、万が一暴れられたら危険とのことで駆除されるそうですよ」
    駆除、その二文字が🦈の心をぐさりと抉るんです。
    でも、まさか。それが、こえびちゃんのことだとは、でも…。
    何も言えない🦈のことを🐬は数秒観察 2657