アビス読詞感想文【アビス】
●アビスってタイトルいいよねー。奈落とか地獄とかだっけ?(曖昧)映画化するときのタイトルはアビス・イン・マイ・ルーム。邦題は「僕の心の中の地獄」ってところかな。心に地獄を飼ってるキャラ嫌いなオタクいないやろ。
曲の入りが、大好きなローリングガールに似てて好きな感じ。アップテンポのピアノで転がるみたいな曲調は、アズの余裕なくせかせかしてる感じを現しているとお見受けしました。そこに滑り込むようにムーディーでジャジーな要素が加わって、アズの持ってる要素がうまく曲に落とし込まれてて最高。全体的に90年代後半のアニメっぽいメロディラインで耳に馴染むぅ〜。ジェイドの見た夢じゃないけど、アズってなんとなく昭和感も似合うよねぇ。なんでだろう。あんなに上品でエレガントなのに。ド根性眼鏡(byイデア氏)だからかな?
寮曲のMVはインスパイア元の要素が結構強く盛り込まれてるし、それぞれの章のストーリーラインがベースだから、そこまで強く誰か個人にフォーカスって感じではなくて寮全体のテーマの提示なんだけど、オバブロ曲はキャラそれぞれの個性と内面が濃厚に落とし込まれててて涎いっぱいでちゃう。そういうの大好きだから!私、「キャラクターの決壊」が大好物なんだけど、オーバーブロットなんてまさに「決壊」そのもの過ぎて、しかもそれが歌になってるなんて……!あまりにも性癖に刺さるので、私が無限分裂してミリオンチャートで首位とらせたいくらい好きです。
あと田丸さんの歌声がかっこよすぎる。キャラの声で演技しながら歌うのはほぼ不可能に近いことなんですけど(地声と歌声は発声方法から全く異なるため)なんかすごくアズっぽく歌っててくれてて感動。お察しの通り私はかっこいいアズールが大好きです!!
この曲、歌ってみると分かるんですけど結構拳が効いてるというか、スタッカートかかってるっていうか、かなりテンションいれて歌わないと上手く歌えないので、アズールかなり気持ち入って歌ってたのかなぁーとか思いました。早い曲調なのもアズールっぽくて似合いすぎる。
歌詞の解釈もわあわあ書いていきますね。
【幸せになりたい】
【正解を知りたい】
●アズぴの曲のいいところは視点解釈が自由で、ダブルミーニングなのかな?って穿った見方をしても許されるところ!これね、まずはアズールから見た他者が主語なのかなーって思ってた。幸せになりたい、正解を知りたい、って思ってるのはクラスメイトたち。そのクラスメイトの【尽きぬ 欲望が 実るたび】=他者の成功をみせつけられるたび、に【踏みつけたくなる 奪い取りたくなる】だから【哀れな心 いただきましょう】になって契約迫る流れなのがひとつの見方。どうでもいいけど、心をいただくってなんかえっちだよね。
もうひとつは、幸せになりたい、正解を知りたいのはアズール自身でもあるのかなーというのも同時に被せてきてるのかなって勝手に思った。尽きぬ欲望を持ってるのはアズール。実るっていうのは、自分の欲望がぱんぱんに満ちたらって意味で、そうなると踏みつけたくなって奪ってしまうってことなのかな。
【痛む過去は】
【もう二度と】
【曝したくないと叫ぶほど】
【瞳を焦がした】
●ここのパートがめちゃくちゃ好きぃっ!アズが自分から過去のこと【痛い】って表現するの激エモじゃない?!シラフだと絶対言わなくない??内面を語る歌ならではの表現だよね。普段は隠そう隠そうと、強がろう強がろうとしていくじゃん。そもそも過去の自分について話題にもしないだろうし。なのに、痛む過去はもう二度とって叫ばれたら私の情緒は崩壊の一途を辿る……。あと晒したくない、じゃなくて曝したくない表記なのがホント……。漢字がさー、曝露の曝じゃん……。曝露って結構強めのニュアンスだから、それくらいのインパクトを、過去をさらすことに対して感じてるんだよね……。珍しいアズの弱い部分を吸えて私はもうもう、ここのパートは胸がいっぱいです。瞳を焦がした、はオバブロの炎とか?片方の瞳をね、オバブロした皆さんは全員焦がしてますんでね。
あと、星一徹ばりのスポ根の必死さとかを現してそう。ジェイドはアズールから泥臭いスポ根要素を感じとってるからあんな夢をみるのでは?
このシーンに出てくる人魚、シルエットが幼い双子っぽいんだけど、尾鰭あんな感じだったっけ?傍観者のモブ人魚?とか思ったり。まぁ、双子もこの時点では傍観者だもんな。
【何度も】
【弱さ剥いで ばら撒いて】
【着飾って】
●ちょっとナイーブに弱さをさらけ出してからの一転、この力強さ!ここのアズールの歌い方、セクシーすぎるんよ……。さながら羽化した蝶のごとき鮮やかさ。かっこいい……って悲鳴とため息でちゃう。
この【弱さ剥いで】って、他者の弱点、弱みを握って身ぐるみごっそりかっぱぐ、って意味もあるし、自分の弱さを剥ぎ取って、なにもかもかなぐり捨ててる感じもあっていい。はぎとった自分の弱さも全部その辺にばら撒いてんだよね。仕舞う余裕なんてないもんな。
【ばら撒いて】って、ちょっと言葉選びが下品な感じなのもよすぎる。あんなにかっちりエレガントな男が乱暴で雑な所作をしてるところからしか得られない栄養がある。なりふり構っていられないんだよね。なんか札束をばら撒いてそうだし。アズールって上品さと下衆さ、下品さのバランスが最高なんだよね。
【着飾って】弱さを無理やり剥いで、表面がぼこぼこになった自分だけでは貧相だから着飾る必要があるんですよねー。わかります。しかし、その着飾り方のセンスが卓越しているので服の下の弱さなんて覆い隠して余りあるほどの美麗さなんだよね。渾身のドヤ顔好きすぎる。なんだかんだ寮服が一番かっこいいんだよねー。5年経っても新鮮にかっこよくて困る。参った。このへんの一連全部好きな言葉選びだ。
【誰よりも強い】
【自分でいたい】
●このアズのまっすぐな強さ本当に尊敬するし、見習いたい。つよつよの存在に憧れる!アズのすごい好きなところは、基本的に虚栄心が強いんだけども、そのめちゃくちゃ高い理想に対して、実力が伴わないのに虚勢だけ一丁前ってわけでもなく、すっごい地道で着実な努力と研鑽を怠らないところ。たとえば最終的にはエベレスト登頂を目的に掲げるような強欲男なのに、山に登る前の体調管理、栄養管理からバチっと理詰めで緻密に一段ずつ階段登ってくような努力の仕方をするところが好き。やたら堅実に努力する。努力の君は伊達じゃないよー。ルークはやっぱり本質を見てる男だ。
努力に裏打ちされたプライド、めちゃくちゃ強い。滅多刺しにされても、ちょっとやそっとのことでは折れなそう。でも万が一折れたとしても、折れたアズールも好きだよ!!
【全部欲しい すぐ欲しい】
【何もかも】
●この強欲さがあけすけなところが、いっそもう愛おしい。欲求充足サイクル激短な感じするのに、なんでこんな息の長い努力ができるんだろう、この男。全部なにもかも寄越せって下品に欲しがるくせに、実生活ではダイエット続けてて欲望コントロールが完璧なところがたまらないんですよね。熱量を落とさず最後まで目標を定め続けられるアスリート気質もあるから、リドルくんと漢の友情を育めるのかな?
【完璧なこの僕を】
【彩るために契って】
●なぜ契ってと言ったんですか?????貴方はそう、完璧ですよ……。完璧ですけど、なぜ契ってって言葉を選んだの???好き。
すでに自己認識は完璧なんじゃん!他のどんな素晴らしい能力も、結局、自分の完璧さの前では、彩りでしかないし、添え物扱いなんじゃん!お前はもうてっぺんとってるよ……。誰よりも強い自分でいたいと願い続けるアズールは美しくて眩しくて完璧です。好きです。
契っては千切ってと語感一緒だし、こういう「ぎ」とかの濁音入るとまたいい感じに野蛮で物騒なニュアンスが出てくるので天才。だから契ってなんですね。はい、分かりました。分かります。契ってってちょっと幼なげな感じで止めるのもずるい。〜〜してー、〜〜やってー、のちぎってー、でしよ?ちぎってー!いーよー!ってなるやつじゃん。いいよー、ちぎるちぎる。契ろう。はやく。
ああ、はやく、はやくフルが、聴きたい……。
余談ですけど、このオバブロ曲に今のところ双子がまったく出てこないのがすき。アズールの過去において双子は救済者ではなく傍観者だったのが史実なのが好き。もしかしたら、フルきたら出てくるかもしれないけど。
強者の壇上に自ら上がった、クソつよつよな男、それがアズール・アーシェングロット。
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2025年7月9日12時にアビスのフルバージョン出ましたね!!!二番の感想文もしたためちゃったーーー!ちょっと何言ってるかわかんないところもあるかと思うのですが、パッションで見逃してほしいです。キャラ解釈要素強め。
『いつかのあの子に愛されてみたい』
●いつかのあの子ってつまり幼心に恋した君的な?!特別な相手的な?!いつかのあの子って言い回し、アズールってばエモーショナルを刺激する抒情的なツボを分かってるなー。私、彼のこと、ロマンティックを解する守銭奴だと思っています。原作オマージュで王子様のことなんだろうなって思うし、普通にみたらモブ視点から見たあの子って意味が第一に来るんだろうけど、夢目線的にはアズールが「あの子」って言ってるところにエモを感じる♡
あと、「過去は見向きもされなかった相手から関心を得たい」ってニュアンスで読むと虐められてた頃のアズールの欲望だったりもするのかなーなんて。愛されて、見返してやりたい欲望がちらつく歌詞だね。
【まるで純情な欲望は】
●まるで笑。中身は欲望なくせに純情のカタチをしていると嘲笑うアズールからの皮肉な眼差しを感じるなー。なんかアズールってさ、こんなに弩級の強欲男なのに「欲を持つこと」をどこか蔑んでるような感じもするんだよね。他者の欲に対してそれは特に顕著なんだけど。哀れで愚かだってよく言うよね。欲深い者を出し抜き、カモにしてて、欲望を蔑んでるのに、自分はめちゃくちゃ欲望をエンジンにしてフルスロットルで駆け抜けてくのが気持ちいいみたいな性格してるんだよなー。
多分アズールには彼なりの欲望の美学があるんだろうな。不要な欲望を満たすことのないよう、かなり厳しく己を律してるんだろう。ストイックだから、彼の目から見ると他者の欲望はかなりグロテスクで無駄でくだらないのだろうね。
【咲き誇る前に】
●欲望をお花に例えるのは原作オマージュとみた。くだらない欲望に溺れたモノの成れの果ては魔女の庭の枯れた花だと、アズールは戒めも込めてイソギンチャク共を眺めてて、ああはなるまい、と思っているのかも。
【摘み取りたくなる】
●あとね、くだらないと他人の欲望を見下してても、なんだかんだで他人の望みが叶うのは我慢ならないんだろうね。そこ、わりと沸点低くなるのは過去の自分の傷つきを刺激してしまうからなのかも。成功者に対する敵意にも似ていて、単純な嫉妬よりも複雑で泥ついてそう。成功者を憎みつつ、自分が誰よりも成功者になりたいアズール、順調にオバブロへ駆け上がっていくよ!
【誰も彼もが愚かな花】
●ここのところ、拗らせてるって感じするー。誰も彼もがってところが特に!自分以外全員愚かなイソギンチャクって表面的なアズールは思ってて、深層は自分も含めて愚かな花という諦念が漂う歌詞。
ここの間奏どうしても、ジェイドとフロイドが伴奏してるところ想像しちゃって、特にジェイドが手拍子?みたいにぱんぱんやってたらおもろいなってちょっとツボに入ってそれしか考えられなくなっちゃったすいません。
【過去が掴む 足先】
●アズの後ろの背景が廃墟みたいなセピアの映像なの、かぴかぴに醜くこびりついた過去って感じでいーなー。アズールにとって、過去は足を引っ張るものなんだね。
双子は後ろにアズールがいることに満足してて、前だけを見てて、アズールの【背景】には良い意味でなんの関心もこだわりもなさそうなのが、逆に関係性としてすごいヘルシーで好きだ。アズールの過去の傷を抉るな!ってアズールの代わりに怒る双子って、本編では全然想像できない。その辺りについては、しらっとさらっとしてそう。境界線ばっちりで、「アズールだけが持ってる怒り」をけして奪わない。
二次創作ではそういうウエッティな展開も大好きだけど、本編のサンコイチはそういうのなさそうなのが好きです。
アズールの過去は誰かに解決してもらったり、救済してもらったり、どうこうしてもらう問題ではないんだなってことがびしばし伝わってきて好き。人生の苦しみと責任を己で引き受けようとする心意気に惚れる。ツイステの登場人物は全員そうだね。あらゆる悪い子が各種取り揃えられてるけど、他責的なヴィランってあんまりいないよなぁと思う。多少ね、そういうムーブはオバブロの揺らぎの中ではするけどね。基本的スタンスは自分で自分のしんどみに向き合う!って感じな気がする。
【溺れたくないと 藻掻くほど】
人魚が藻を掻くほどに必死になっても
【身動きできずに】
首がしまっていくだけと、分かっているのにどんどん視野狭窄に陥ってしまうんだよね。そしてオバブロへ……。
でも、そこで失敗したからこそ打てる次の一手があるよ!アズールがんばれ!めちゃくちゃ応援してる。全国の監督生が!!!
【幻想で魅せる夢】
アフターオバブロアズール、鮮やかに開き直ってて好き!結局、アズールの提示する「解決」は一時的な夢で幻。とびきり魅力的だけれど、その場限りでそこには揺るがぬ真実はない。アズールはどこか自分の経歴には虐められていたという瑕疵があるというコンプレックスを持っていて、それが邪魔して、本物の強者になれないという呪いを抱きしめてる。だから、他者に「絶対揺るがないもの」は渡せないんだろうな。他人にニセモノを掴ませて愚かだと笑うことでしか、コンプレックスを癒せないんだろう。ニセモノ(=完璧で揺るがないものになれない)なのは自分も同じだから。
でも、完璧に魅せることに対してはプライドを持ってるからこの辺は結構前向きな踏ん張りと開き直りだと思う。この辺りのめげなさがめちゃくちゃ好きだ。
【煌めいて】
【惑わせて】
この辺もさ、ニセモノでも煌めいてたらいーじゃん?って感じだし、本物と見紛う価値を示して惑わせて優位に立ってやるんだって気概を感じるよね。いっぺんどん底に落ちた結果、開き直って、まだまだ自分にやれることやってくわ!って感じがして、心のボーテ100点ペンライトをぶん回しちゃうよ。
【一つ残らず 糧となれ】
●もう、めちゃくちゃ前向きド根性タコちゃんすぎる大喝采!他人も、コンプレックスも、悪意に傷ついた苦い経験も、全部まとめて自分の肥やしにしたれってな!痛む過去もね!!!
アズールならできる!!コンプありありでもめちゃつよ!最強!のアズールになれるよ!全肯定ペンラを10本振りながら応援上映するね!
【もっと欲しい まだ欲しい 飽きるほど】
●調子でてきたー!わーい!アズールが強欲だとすんごい嬉しくなっちゃうよ!は!もしやこれが、リーチ兄弟の気持ち……?おもしれータコちゃん的な?いっぱい食べてほしーし、利益を追い求めてイキイキしててほしー的な?
オバブロ反省内省立ち直りからのエネルギーチャージモードのアズールだ!!ニコニコになる。欲望に肯定的な推し、推せる!!
アズールって金を稼ぎたいっていうか経営で成功したいタイプなんだと思うんだけど、その中で分かりやすい成功の指標が資産が増えるってことなんだろうなと思う。生活に困ってなさそうだし、アズールにとってはステータスとしてのお金、コインなのでしょう。似てるようだけど、ラギーは金を純粋に稼ぎたいんだと思ってる笑。
【圧倒的この僕に】
●圧倒的この僕に?!好きしかない。この辺に滲み出るプライドの高さ、愛されて育ってきたが故の自己肯定感湧き出る豊かな泉を心の奥底に持ってる感じがして、だーいすきになっちゃう!結局何があっても、あなたは完璧で圧倒的だよ♡
自分に自信がめちゃくちゃある振る舞いが出来るのも才能!胡散臭い詐欺師の才能に溢れてる!アズールは常々、足りない完璧さをカバーすることに全力を挙げてるし、抜かりなく用意周到にやってきたことに対して裏打ちされた自信は本物だよね。何重にも保険かける思考が骨の随まで染みついてそう。
アズールのおもろなところは、光属性のシルバーみたいに精神とか、芯を鍛えていくっていう行動目標は立ててなくて、金ピカに見えるように偽物を鏡みたいに磨いたら、本物の金になるでしょう?みたいな努力の仕方を、シルバーと同じストイックさで嘘のない鍛錬をがっつりやってくところだよなー。強迫的な努力の動機は過去の傷つきというリドルと同じ根っこから来てると思うんだけど、全部欲張って一番になれないのがアズールの甘さでかわいげだと思う。
あと、これは真理だと個人的に思うのですが、装うことに全力投球なもんだから、どこまで突き詰めても上っ面だけ仕上がっていく。だから、ちゃんとやることやってんのに胡散臭いんだろうなぁ。その目的と手段と過程が微妙に噛み合ってないところが、彼が愛される所以かもと思う。多方面からたまらなく好かれるよね。
かっこいいのは大前提だとしても、ハイスペで賢いのに、長く付き合ってみると、どこかずれているというか、力入れるとこ本当にそっちで合ってる?!みたいな、かっこ悪いアズールが皆大好きだよね。
【ひれ伏したら さあ 慈悲を】
●でも、完璧を装ってるつよつよ悪役アズールを盲目的に拝みたい層もいるんですよ。私とか私とか私とか!笑 アズールって、装っているうちに自分でも気づかないうちに本物になっているタイプの秀才だと思うので。
アズールもまだ他者に真に施す余裕はないので、慈悲なんてない。でも心にもない慈悲を与えてやるのは、それが強者ムーブだから。きっとアズールは根っこにイデアと通じる少年の心を持ってるから、強者ムーブ大好きだし、やっててめちゃくちゃ気持ちいいんですよね!分かります。どんどんやってくれ。じゃんじゃんひれ伏しますので。ただのムーブでもいい、慈悲をくれ!
【祈りとともに 契って】
●ここでさ、アズールに蔑まれてた欲望が祈りっていう前向きなワードに変化したのが個人的に胸熱でした。欲望はつまり願いであり祈りでもある。こうであってほしい、という叶わぬ想いの切実さをアズールも受け入れてる感じする。そういう寛大な慈悲を示せるのは、まだ自分が神にも等しい圧倒的な存在のときだけかもしれないけど、アズールから祈りってワードが出てきたからびっくりしちゃった。契約書砂にされたから、少し大人になったのかな。相手の願いを欲望ではなくて、祈りと捉えられるなら、祈りならさ、叶ってもそんなにアズールの傷を刺激しなさそう。
悔しー!は全然あるし、怒りもあるんだろうけど、相手の欲望を祈りって言えるのはなんか少し前よりも余裕出てきたなーって感じする。愚かで欲深い者から搾取してやる、魔女目線から、慈悲をかけて祈りを叶えてやろうって神目線になってるし。うまいことリフレーミングしててすご。他人の欲望の成就への苛烈な敵意がパワーダウンしてる。彼の傷もちょっとずつ癒えていっているのかもしれないね、を予感させる曲の終わりだ。最高。
でも、契ってはほしいんだよね笑。「欲しい」が彼のテーマだもんね!
同じ欲しい、とか契ってのフレーズ使ってても、「足りない僕は満ちてる他人が妬ましいから欲しい」だったのが「どんどん凄くなっていく僕が先に進むための欲しい」に変わっていってるのが読み取れて、素晴らしい歌詞だなぁと思いました。
終わりのギターもギュイーン↑ってしてて最高!