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    kyrckr

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    ふ~ぞく嬢♂の出勤予定を確認してる緑間さん

    #緑高
    greenHighSchool
    ##緑高

     一週間の折り返しも過ぎた木曜日の午後。
     いつもと同じように涼しい顔をしてパソコン画面と向き合う緑間の姿は、ピンと伸びた背筋の美しさに疲れを感じさせることもなく、社内の一部から注がれる憧憬の眼差しもまた、いつもどおりであった。
     しかし、その数分後。いついかなる時もプレッシャーやトラブルにも動じない広い背中がビクッと震えた。
     一斉に向けられた視線が気遣わしげに表情を伺えば、眉間には大きくシワが寄せられている。
     余程難しい案件なのかと、しかし緑間真太郎であれば必ず成し遂げるだろうと、そっと信頼や激励を寄せて各々の業務に戻っていくのであった。


     緑間本人はそれどころではない。
     この世には絶望しかないのかと、その逞しい体の内は嵐の如く荒れ狂い、情緒を粉々に吹き飛ばしていた。
    (な、な、なん……だと……っ)
     熱心に見つめる先は、近々成約になるだろう大手案件の資料でもなく、最近急成長目覚しい同業他社の情報でもなく、社内会議用の書類でもない。
     まろい額にさらりと流れる真ん中分けの前髪。申し訳なさそうに下がった眉や目尻には愛嬌が浮かび、おもわずすべて許してしまいたくなる絶妙な表情をした、成人男性の画像である。
    (なんということだ……今夜は、今夜はダメなのだよ……その時間では間に合わない……)
     画像の上には、『今日もお疲れ様! 今夜の出勤はラストまでの予定だったけど、急遽二〇時までに変更になりました。突然でごめんね』との文字が並んでいる。
     二〇時。それでは間に合わない。
     緑間は今夜、懇意にしている取引先への接待が入っていて、その後、この彼に会いに行こうと思っていた。ただ、明確な時間がわからなかったことと、ラストまでの出勤予定と聞いて、予約は入れずにいたのだ。
    (くそ……つまらん話に付き合ったあとで会いたかったが……)
     どうしようもなく退屈な接待をこなして疲れた心も体も癒されたかった。それを思えば、接待など体感一瞬で終わるとさえ思っていた。今日一番大切な予定だったのだ。
    『お仕事お疲れ様。いっぱいがんばったな、真ちゃんえらいえらい』と明るくも心地よい声が思い出される。吐息混じりの甘やかな響きが体の熱を煽る。しなやかな肉感と滑らかな肌の感触が恋しかった。
     源氏名タカオ。社内外から清廉潔白と評判の緑間が、がっつり入れあげて足げく通うソープ嬢である。
     そのタカオ嬢の、つい数分前のSNS投稿によって、緑間の生きる気力は地を這うぎりぎりまで急降下していた。
     店が公式として発信しているものとは別に嬢個別のアカウントもあり、最新の出勤予定や自撮り写真も多く投稿されるとあって、もちろん緑間も毎日タカオのアカウントをチェックしている。
     こうして急に予定が変更になることもよくあるため、時間が合えばすぐにでも会いに行けるよう、日に数回の確認を欠かさない。
     タカオの姿は同じ画像を何度見ても最高なので、仕事のモチベーション維持にも貢献してくれる。タカオは緑間の生活の支えであった。
     だからこそ、今夜会えないことがこんなにも辛い。
     一気に込み上げた悔しさと虚しさに、接待を蹴るという考えが過ぎるがさすがにそれは出来ないし、『真面目なとこおもしれ〜』と笑ってくれたタカオも、そんな緑間を良しとしないだろう。
    (次はいつ、会えるだろうか……)
     切り替えが早いところも緑間の良いところだ。今日がダメなら次。
     最速で会える日を狙うべく出勤予定を確認しようとして、先程の文章に続きがあることに気がついた。
    『そのかわり、お休み予定だった明日、一九時~ラストまで出勤しまーす。みんな会いに来てね。待ってるよ♡』
     その瞬間、スマホで明日の時からラストまで予約を入れた。最高の週末が待っている。
    (なにか土産でも持っていくか……。この前気になると言っていたキムチがあったな、行く前に買っていくとするか)
     大きなひと仕事を終えた達成感を醸し出す緑間に、さすが緑間真太郎……と社内が密やかに沸き立っていた
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    kyrckr

    MEMOヤクザパロ(ボーイ尾原型)緑高ヤクザパロの話なんだけど、いま3つパターン浮かんでて
    ①跡取り真ちゃん×護衛お世話係高尾
    ②護衛お世話係真ちゃん×跡取り高尾
    ③組織幹部真ちゃん×系列フーゾク店長高尾
    なんだけど、①②は両片想いからの~っていつものテイストで、③は緑←高から始まるクズ風味も入れたい感じのやつ。

    ③の話。
    真ちゃんは帝光会秀徳組若頭で次期組長。組長も考えたけど真ちゃんにオヤジって言わせたいので現組長はマー坊(血縁は無し)
    秀徳組はインテリヤクザで真ちゃんも表の仕事はフロント企業の社長さん。代替わりの一環として系列傘下の末端まで集金に抜打ちでついて回ってたら、とあるフーゾク店で店長と嬢の足抜け騒ぎに遭遇。
    店長は売上掴んでトンズラするし、集金に若頭来るし、客も騒ぎ出すしで店内は大混乱なんだけど、そんな中で従業員に指示出して客たちを誘導してってキビキビ采配してる高尾くんに目が留まる。嬢たちからの信頼もあるらしく、「ねえ、どうしよう高尾ちゃん…」とわらわら集まってくるのを宥めて落ち着かせてる手際の良さ。
    その合間、優しく嬢たちを落ち着かせてるはずのわずかな刹那、高尾くんと目が合う真ちゃん。それまでの顔がま 896

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