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    tamako_koge

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    tamako_koge

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    伊之助×善逸♀
    話を少しまとめるつもりが多くなったので…
    途中から小説風

    ※キス表現あり

    善逸の事を普段は ブサイクだの可愛くねぇだの言いそうな伊之助。
    ぶっちゃけ相手の顔が綺麗すぎて女の自分よりも可愛いと思ってるから口喧嘩しまくった後「あーあ!お前が女で俺が男だったらよかったのに!!」と吐き捨てる善逸に「男のお前とかぜってぇ弱いから却下」と即答。

    「んなもん誰よりも分かってるわ!!男でも女でも俺はダメダメでどーしようもないんだよ!」
    いつもの調子で言い返すけど内心気になってた相手に否定されて傷つく&そんな自分に嫌悪感増し増し

    今はこれ以上話したくない、文句垂れつつその場から去ろうとするが、傷ついてる気配を察した伊之助が咄嗟に善逸を引き寄せ、食らいつくように唇を重ねる。

    勢いありすぎて歯と歯がゴチリと鈍い音を立て、終いには唇が切れて血が伝う。
    接吻というにはあまりにも荒々し過ぎる……というか痛い。

    予想外の展開と痛みに混乱して動けずにいる間も口内には帯びた相手の熱と鉄の味が広がっていく。
    「ん……ぐっ……」

    (なんだこれなんだこれなんだこれ!何が起きてる!これ、どんな状況なんだ!)


    目の前がグルグルと回る
    脳みそが理解しようとしてくれない

    無抵抗な相手に気を良くしたのか、暫くすると先程よりも熱くぬるりとした器管が口内に侵入しようと突き出される。

    「っ″!!待ったぁぁぁぁあ!!」

    寸前の所で反射的に伊之助を突き飛ばす。

    「チッ…てめぇ何抵抗してんだよ」

    「いや、お前がキレるの!相変わらず理不尽の塊だな!というか何であんな事したんだよ!意味わからなすぎて頭痛いし歯も唇も痛い!!」

    叫んで抗議する善逸に綺麗な顔を歪ませ、不機嫌そうな声を出す伊之助

    「なんでだと」

    「そりゃあてめぇ…!!」





    「………………なんでだ」

    目の前で首を傾げて不思議がる少年に絶句してしまう

    (いやいやいや!分からずしたのかよ!!えっこいつの脳みそ大丈夫というか俺はそんな奴に初めてを奪われたの)

    確かに少し良いなとは思っていた。思っていたが…こんな形で接吻する事になるとは……しかも痛いし。

    「なんで……なんでだ俺はよわみそを…んんっ」

    変わらず悩み続ける少年に 先程までの出来事がどうでもよくなっていく……


    「うん、忘れよう。俺達は言い合いもしてなければその後の事もしていない」

    これで綺麗に解決だ
    この馬鹿相手に本気で悩むなんて時間の無駄だよなっ

    「勝手に終わるんじゃねぇ!」
    「いだだだだ!」

    清清しい表情でその場を去ろうとするも伊之助が声を荒げ、力いっぱい頬をつねってくる。

    「何すんだこの暴力魔!」
    「てめぇが一人で納得してどっか行こうとするからだろ!」
    「それが一番穏便に済むからだって!!」

    また言い争いだ
    こいつといる時間は大体こうなる…俺達は本当に馬が合わないらしい

    「穏便に済むぅ何にも解決してねぇだろうが!」
    「しなくていいんだよ!」
    「はぁモヤモヤしたまま終わらせるっつーのか!」
    「モヤモヤしたままでいい!!自分でも分かってないくせにいちいち五月蝿いぞ!」
    「あ″ぁ″っ!」

    翡翠色をした大きな瞳が俺を睨む。
    何故そんな顔出来るんだ…分かってないくせにっ


    ドクドクと脳みそに音が響き渡る


    あぁ、五月蝿い
    あいつの声より 自分の声より……!
    頭ん中に響きわたる自分の感情がっ!!

    「っ~……!!」
    「だいたいてめぇが……」


    「お前にとってその程度なんだろ!!」

    バキン

    奥底に秘めていた言葉を口にした途端、何かが弾け飛び、同時に頬からは雫が伝う。

    「何でキスした!俺みたいなブサイクでっ弱くてっどうしようもないクソ女にっ…お前みたいな強くて綺麗な奴が……何で!!」

    塞き止めていたモノが決壊したダムの様に勢いよく溢れ出る

    「伊之助が被り物を取って横に並べばジロジロと比べられて嘲笑う様な音が他者から聞こえる。性別を間違えてるんじゃないかって囁かれるんだ…そんなの誰よりも分かってるさ。皆から馬鹿にされる俺をけなすのはまだいい、けどっ何であんな事したんだ!分からないって何だよ!お前誰とでもキスすんのか!喚き散らす相手が鬱陶しくなれば無意識にキスで解決とかどんな頭してんだ!!」

    喉が掠れる
    意思とは関係なく言葉が、涙が、止まらない


    「…ひぐっ………頬ひっぱたけよ。いつもみたいに蹴っ″でごいよ…罵倒しろよぉお!理不尽な暴力だげふっでぐれ″よ″!!!」

    霞む視界がゆらりと地面へ向き、最後にか細い声を捻り出す



    「頼むからそういう事しないでくれって……」




    「…………」

    「ひぐっ……えほっ…」




    静まり返った世界に自分の啜り泣く声だけが響き渡る。
    なんて情けないのだろう
    結局、俺はいつもこうなんだ。
    弱虫で何も変わっちゃいない…きっとあいつは呆れて声も出せないんだろうな

    (それでいいんだよ、それで)

    俺をほっといて先に二人の元へ戻ってくれ……




    「……………」

    「へぇ~俺の事綺麗で強くて頭いいと思ってたんだな」

    「…………は」
    「善逸も可愛いとこあるじゃねぇか!悪い気しねぇぜ」

    「…………」


    (なんだこいつ)


    えっあれだけ喋ったのに自分への称賛しか聞こえてなかったの俺結構頑張ったよ喉カッスカスだよ、今てかそうだとしても頭いいなんて誰も言ってねーし


    相手を呆れさせるどころか自分が呆れて言葉が出ない、喉も痛いし 喉を痛いし 喉も痛いし!
    目の前で仁王立ちしてる少年が馬鹿でかい声で笑っている。

    「アハハハハ!!そーかそーかっ!」
    「…………サキニカエッテイイデスカ」
    「あちっさすぎて何言ってんのか分からんねーぞ」
    「…………」

    もう嫌だ…帰ろう
    知能数が雑魚鬼以下の奴に腹立ってた自分があほらしすぎる


    脱力した身体を無理矢理起こし、炭治郎達がいる方へと足を進めるが「待て」と後ろから声をかけられる。
    「なんだよ…もう俺は……んむっ!」

    振り返ると頭を強く引き寄せられ、ゴチリと口内から鈍い音が響く

    「んぐっ!ん″ん″ん″ん″~!!」

    (こいつ!またキスしてる!!てかさっきよりも歯がぶち当たって痛いぃっ!)

    ジンジンと広がる痛みに2度目の熱がぶつかる。
    食らいつく獣を引き剥がそうと抵抗しても全く歯が立たない。その上、1度目よりも素早く相手の滑った器管が善逸へと襲いかかってきた

    「っ″……う″っ」

    グチュリ

    水を含んだ音が耳からではなく、口内から流れ込む

    (なんだこれっ!変な感じ……凄くっ凄く…)


    気持ち…良い


    「…………ふぅっ」

    熱くて柔らかいものが歯列をなぞり、同じ器管に巻きついては愛撫する。
    貪り尽くそうと乱暴に動き回られて息が出来ない!


    「っ″……ぅ″あ″……!!」


    涙を滲ませながら苦しいと相手に訴えかけるも、翡翠色の瞳は肉食獣のようにギラリと光らせるだけで止めてはくれず…


    (苦しい!熱い!……気持ち良い…)


    酸素が足りなくなってきたからか頭がボーッとする。こんな簡単に呼吸が乱れるなんて…俺やっぱり剣士として失格なのかな

    甘く 深く 食い潰されていく
    苦しいのに心地よい
    このまま身を任せ続ければ俺はどうなっちゃうんだ…

    グチュリ

    脳内が音に犯される感覚
    抵抗するな と熱く語りかけてくる

    (こんな逆らえない音、聞いた事ない…)


    いつの間にか屈していた善逸は自然と相手の首へ手を回し、口内で暴れまわる器管に同じものを絡ませていた。

    (こっちからも求めるとさっきより断然良いっ)

    ゴツリ ガツン!

    頭なんて働かせずに欲のまま互いを求めるせいか、何度も歯がぶつかりあう。
    痛気持ち良さが全て快感へと変化されて脳みそを溶かし続けていく


    (俺も獣になったみたいだ…何も考えられない。…伊之助がほしい ずっとこうしてたい)


    「………!ん″…んんっ……」

    「善逸」

    触れ合っていた熱が糸を伝い、遠のいた

    「ひゅっ……いのひゅけっ…」

    まるで毒に犯されたみたいに舌が回らない。ひゅうひゅうと喉を鳴らし、混ざりあった唾液を口端からだらしなく垂らす少女を見て、少年は意地悪く微笑んだ。


    「分かったぞ、お前に口付けた理由」

    惚けている善逸の顎を無理矢理引き寄せ、ゴチリと額を押し当てる。
    相変わらず力加減が下手なせいで痛い…ふわふわした世界から引きずり出される気分だ。不満げに軽く眉毛をひくつかせる少女を気にもせず続ける。



    「泣き止ませたかった」

    「泣き止ま……えぇっ…」
    「お前がピーピー泣くから止めたかったんだよ」


    今の言葉で完全に現実世界へと引き戻された。

    「…………」

    (つまり 俺の言ってた事、概ねあってるじゃん!)

    それをこいつは自信満々に答えたのか…

    (なんかもう……すげぇな)

    結局なーんにも変わらない
    無駄にあっつーいセカンドキスを頂いただけでほんと、全部変わんない。
    善逸の怒りメーターは既に消え去っ…いや、消え去るというより悲しみに変換されていた。

    「うん、そーかそーか…泣き止ませたかったのか…うん」
    「おう」

    (また自信ありげに答えてくる…もう嫌、この単細胞)

    「だがな、善逸」
    「うんうん…次は何かな」


    「こうやって泣き止ませたいのはお前だけだ」

    「なるほどなぁ~…俺だけかぁ~…俺だけねぇ~…」





    「……ん俺……だけ」

    身体中の熱が込み上げてくる
    こいつ…自分が何を言ってるか理解しているのか

    「は……え……ちょ……ぁ……」

    言葉がどもり、上手く喋れずにいる善逸を少年はニヤニヤと眺めながら耳元でゆっくりと囁く

    「ブスだろうが弱かろうがお前は俺の獲物だ。しっかりと覚えとけ」

    ジュクリ
    口内で絡めあっていた器管が耳内を這う。その瞬間、全身が雷に打たれた時よりもひどく、口付けをした時よりも甘い刺激が全身を駆け巡って反射的に悲鳴をあげてしまった。

    「ひゃうっ!!」
    「へぇ、随分と良い声だな普段はきったねぇ悲鳴あげるくせにそんな声も出せるのか」

    (やばいっ!)

    伊之助から今まで感じた事のない“知らない”音が聞こえる。
    殺意ではないけれど…それ以上に危険な何かだ!!
    ゆっくりと距離をとるために足を動かすが、耳元で名前を呼ばれてしまい、また雷が走り回る。

    「やだ…だめ……」
    「はっ 説得力の欠片もない甘い声だ」

    心臓の音と伊之助の音が混ざる
    この先どうなる伊之助に何されるんだ


    「善逸」


    心音が恐怖で震えてる
    …いや…恐怖で震えてるのか



    違う、この感覚はーー



    期待してる




    「おーい、二人共ーそろそろ戻ってきてくれー」

    遠くから馴染みのある声が聞こえてきた。
    力が抜けてずるずると倒れ込む善逸を見て大きな舌打ちをする伊之助

    (た、助かったの俺)


    「……忘れるんなよ、善逸。お前は俺の獲物だ」
    「ぁ…………」

    返答も待たずに少年は声の主の元へ走り去って行った。ギラリと細まった瞳に最後までドキドキさせられる。




    「俺の……獲物……」


    あいつは分かってるのか
    もし炭治郎が呼んでくれなかったら今頃俺は……


    あの時は混乱していたが今ならはっきりと分かる。回避した未来を想像して善逸は顔から火が出るほど赤くなり、三人の元へとゆっくり向かった。
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    Replies from the creator

    tamako_koge

    MAIKING二人一つ部屋の寮付き鬼学で何故か同室にされた🐗と⚡️のパロとかどちゃくそ好き初対面時
    とんでもねぇ美少女との共同生活にドキワクする善逸だけど、伊之助が喋った途端に全て崩壊。

    (うわうわうわっ超絶美少女とシェアハピとか最高すぎない!こんな子と友達になれたらそれだけで自慢出来るだろ!)
    「きょ…今日からよろしくね」
    「あ"」
    「声低ッツクッ!」
    「男なんだから当然だろ」
    「おぉん」

    異性と同室…しかも相手は無神経男、善逸がいても半裸で彷徨き、着替えてても遠慮なく入ってくる。料理してりゃ横からつまみ食いからの完成品を強奪コース…


    「俺が着替えてる時は入ってくんなって何度言えば分かるんだ!」
    「うるせぇ!俺の縄張りで何しようが勝手だ。それにそんなちんちくりんな身体、見ても見なくとも一緒だろーが」
    「キイィィイ!!よくも言いやがったなこの単細胞!顔と筋肉に力入れすぎて脳みそおかしいんじゃねぇの!」
    「あ"ぁ"!てめぇ…女だからって容赦しねーぞ!」
    「しなくて結構!暴力振って退学しちまえ顔面詐欺野郎!!」

    教師陣に部屋を替えろと何度も訴えるけれど「まぁなんとか言って上手くいってるし問題ないんじゃないか」と相手にしてくれず……というか教師は 2062

    tamako_koge

    DONE伊之助×善逸♀
    話を少しまとめるつもりが多くなったので…
    途中から小説風

    ※キス表現あり
    善逸の事を普段は ブサイクだの可愛くねぇだの言いそうな伊之助。
    ぶっちゃけ相手の顔が綺麗すぎて女の自分よりも可愛いと思ってるから口喧嘩しまくった後「あーあ!お前が女で俺が男だったらよかったのに!!」と吐き捨てる善逸に「男のお前とかぜってぇ弱いから却下」と即答。

    「んなもん誰よりも分かってるわ!!男でも女でも俺はダメダメでどーしようもないんだよ!」
    いつもの調子で言い返すけど内心気になってた相手に否定されて傷つく&そんな自分に嫌悪感増し増し

    今はこれ以上話したくない、文句垂れつつその場から去ろうとするが、傷ついてる気配を察した伊之助が咄嗟に善逸を引き寄せ、食らいつくように唇を重ねる。

    勢いありすぎて歯と歯がゴチリと鈍い音を立て、終いには唇が切れて血が伝う。
    接吻というにはあまりにも荒々し過ぎる……というか痛い。

    予想外の展開と痛みに混乱して動けずにいる間も口内には帯びた相手の熱と鉄の味が広がっていく。
    「ん……ぐっ……」

    (なんだこれなんだこれなんだこれ!何が起きてる!これ、どんな状況なんだ!)


    目の前がグルグルと回る
    脳みそが理解しようとしてくれない

    無抵抗な相手に 4733

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