クリスマスのサン武夫夫マイにバレてなかった3️⃣🎍夫夫のクリスマス
朝起きると春千夜の頭上にクリスマスプレゼントが。
はて、どうしたものか。春千夜はイベントをしない。しないというより、知らなかった。
今日がクリスマスのプレゼントを貰える日だと覚えておらず、何も用意しなかった事に顔が歪む。
タケミチは既に床から出ている。これを持って行くか、開けていくか悩み、開けてみることに。
そして、中のものに驚いた。
それを持ってキッチンに走る。
「おい!ヘドロ!!どういうつもりだ……!!」
手に持ったものはどう見ても女性用のエロ下着。そして、マァマァは大きさのあなるパールだった。
常々タケミチは春千夜を見てはうっとりし、「チヨくん綺麗……」「チヨくんって女の人より綺麗だし可愛い♡」なんていう。
春千夜はタケミチを愛している。愛しているからこそなんでも叶えてやりたい。やりたいが、流石にこれは無理だ。
「チヨくんおはよー。メリークリスマスだね!サンタさんからプレゼント貰ったの?」
「……っ、ドブ……!!なんだこれっ!!どういう意味だ……!!」
テーブルの上に乱雑に置くそれをタケミチはじっと見て、春千夜を見てぽっと頬を赤くして口を開く。
「そ、それは……ほら……。チヨくんが、いい子だからサンタさんプレゼントくれたんだよ。サンタさんが……、俺たちがもっと仲良くなるよう、用意してくれたって……ことなんじゃないかな……?!えへへへ……。こ、今夜、待ってます。早く帰ってきてね」
それを聞いた春千夜はポカンとしてしまう。
つまり、これはタケミチが着るようで、プレゼントはタケミチの言葉で言うなら夜の仲良し用、三途の言葉で言うならイメージプレイ用ということらしい。
反社にクリスマスなど無い。
仕事も直ぐに終わる保証がない。
しかし春千夜はこの日、決意した。
「……すぐに、帰る……!!!!」
「……まってます」
蘭と竜胆はこの日を性夜とバカにしていた。それに乗っかっていた春千夜だったが、この日が性夜になるのがわかった日であった。
全ての仕事を巻で行い、普段なら面倒事を蘭が押し付けて来るがそれを全てガードし、驚きの定時退社をキメた。
「三途なんで急いでんだ?」
「首領今日はクリスマスだからでしょう」
「女と遊ぶって事か……」
「昔アイツ女遊び酷かったし、それじゃないっすか?」
「ふーん」
▫
「首領……。帰らないんすか……?」
「……なんで?」
「今日はクリスマスなんで……」
「大好きな人と一緒にいる日だよな……?なら俺がここにいるの、大正解じゃん」
「チヨくん初めてだね、人が沢山いるクリスマスって新鮮だね!」
部屋に居座る梵天の馬鹿ども。マイキーまでなら許せたが、その他諸々が多かった。
それぞれがデリバリーしたクリスマスメニューがテーブルと床に置かれて賑やかだ。
春千夜の続いていた性夜はこの年をもって終了した。