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    Sko_Muchida

    推しの💩事情に思いを馳せてれば幸せです @Sko_Muchida

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    Sko_Muchida

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    最初に書いた文章をなぞり書きしてると、あまりの怪文書に宇宙猫不可避になることがある(あった)

    #大スカ
    thorough-skiller

    ⭕️💛キャラメルかんちょお冒頭書き直し───
    ────
    ─────

    「きゃらめる……かんちょお?」
     一言一句ひらがなに聞こえるレオンの滑舌は、キャラメルよりも遥かに甘い。
     それは新衣装の採寸を明日に控えた放課後。いつものように“お腹に”トラブルを抱えたレオンの為、レイジが見つけた苦肉の策だった。

      Secret Cara*melt

    「そうだ。レイジが、このレイジがレオンなんかの為に貴重な時間を費やし優秀な頭脳を働かせ、その上キャラメルまで買ってやったんだからな? ハニトーでもパンケーキでも、なんならどっちでも? 奢ってもらわなきゃ割に合わないんだよねー」
     言いながら、レオンの部屋に土足で乗り込もうとしてきたレイジが、我が物顔で学習机の椅子にどっかり腰を下ろす。
    「レイジ君……かわいいレオンの為に頭悩ませてくれたんやな? ほんでお仕事が落ち着いたらパ○ラさんでカラオケ〜からのパンケーキデート♡してくれるん? 楽しみにしとこ!」
    「お前ほんと詰め込むのは腹じゃなくて頭のほうにしろよ? なぁ、おい。つか今現在あそこカラオケ出来ねーし。そんなこたぁどーだっていいんだよっ、人の話をちゃんと聞け!」
     都合よく解釈して盛り上がるレオンだったが、「どうせまだ出てないんだろ?」と核心を突かれれば、思わず口ごもってレイジの足元で正座をしてしまう。
     レオンがお腹に詰め込んで抱えたトラブル──言わずもがな、すっかり慢性化してしまった“便秘”のことだ。
     タイミング悪く収録中に催し、抜け出すことも出来ず便意を我慢してしまった結果、胃腸が弱いこともあってか腸に悪い癖がついてしまった。
     今だってモデル顔負けなスラッ、としたスタイルに見合わず、下腹だけがぽっこり膨らんでいる。この状態で明日を迎えれば、スタッフを驚かせるどころか平時のお腹ではブカブカな衣装が出来上がってしまう。
    「あぁ〜っ……出てない、れす」
    「でしょうねー。そんな危機感なくていいんですか? アイツらだけじゃなく事務所の人間にまで藤原玲音は糞詰まり! って知らしめていいんですか?」
    「ぜっったいややっ!」
     このときばかりはレオンも食い気味になる。たとえ大事な仲間であっても、レイジ以外には便秘であることを隠し通したかった。
     頻繁にお腹を下していることはARS含め、周知の事実だが……下痢と便秘ではワケが違うではないか。出るはずのモノが出せずに溜まってるのって、やっぱり恥ずかしい。レイジ君もすぐ「糞詰まり」ってバカにするし……レオンの中で線引きされた、数少ない「羞恥」のひとつである。
     ぐぬぬっ……とその場で息み始めてしまったようなレオンに、レイジはフッ、と鼻で笑い
    「……とまぁとりあえずだ。ただ単にキャラメル浣腸と言ったところで? おつむまでかわい〜いレオンたんとやらじゃ、とーてい理解できないよなぁ?」
     皮肉屋の饒舌マシンガンは止まることを知らず、反論できずに蜂の巣になりそうなレオンの前に胡座をかいて座った。
    「しょ〜がねぇなぁ〜。しょ〜がねェからレイジがお前にもわかるように説明してやるよ。感謝と対価、忘れんじゃねーぞ?」
     しょ〜がしょ〜が言いすぎて生姜かんちょおやったっけ? あれ? でも生姜は「ない(ねぇ)」って……レオンの揚げ足マシンガンも相変わらずである。
     そんなしょ〜もないレオンの考えなんて知る由もないレイジは、パーカーのポケットから小箱を二つ、したり顔で取り出した。見慣れた黄色いパッケージのキャラメルと、もう一つは珍しいピンク色のパッケージに苺の絵が描かれている。
    「あっ、ほんまにキャラメルやぁ……帰りに買うモノがあるって、もしかしてこれのコトだったん?」
    「それ以外に何があんだよ! いいから最後までレイジの話を聞けっ!」
     そう呑気にキャラメルとレイジの顔を見合わせて尋ねれば、レイジはどこか焦ったようにレオンの疑問を一刀両断した。恐らく照れ隠しだろう。
    「だってお前さぁ、なんか時間ないっていうのに浣腸だけは絶対やだ、って言うじゃん? ワガママなことに」
    「うん。絶ッッ対やや!」
    「悪びれもせずさっきより語気を強めてんじゃねェーよ。そんで下剤じゃ明日までに間に合うかわかんねーし、レイジ考えたわけよ。お前なんかの為に色々調べてやったワケよ!」
     レイジの言い分は尤もだが、取り分け痛みに弱い自覚がある。なので腹痛が尾を引く浣腸や下剤の使用は、ワガママかもしれないがなるべく避けたいのがレオンの本音だ。急を要する為、今はこんな言い方をしていても、レイジ自身「薬に頼りすぎるのはよくない」と考えてくれているようではあるが。
    「採寸までには間に合うだろう」とお通じが来るのを待ち続け、結局来なかった。何日分か定かではない便がずっしりと結腸に鎮座し、「明日の朝になっても出ないからな」と静かに訴えかけているようで。
     最初の頃こそお腹の重さに不快感を覚え、持ち前の身軽さが半減してストレスまで溜め込んだ。今では良くも悪くも慣れてきてしまったが、明らかに体には悪い。
    「それで他にうんこ出す方法ないかな〜、って調べてたら辿り着いたのがキャラメル浣腸でな? 簡単に説明すっと、キャラメルのほうがケツん中より糖度が高くて、多分その糖度で腸が刺激されてうんこがしたくなんだって」
    「ぅえ……?」
     名前の響きからなんとなく予想はついていたが、それってつまり
    “坐薬の代わりにキャラメルを使う”
     ということではないか……?

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