お題練習「そうざ、宗三……怖い、です」
宗三左文字は自身の妻である彼女のことを産まれた時から知っている。宗三左文字の元主に仕えていた歌仙兼定とその本丸の補佐として
やってきた女審神者の長女、それが彼女であり、今の主だ。現在は外見は二十代、刀剣男士と人間との子である半神であり、
女系一族で曾祖母の代から、刀剣男士と番ってきた一族の娘である妻は人間の血の方が薄い。
寝室で宗三は自身の男根を彼女の蜜壺に埋めている。繋がった状態でゆるゆると腰を動かしていた。
「何が怖いのですか。――」
彼女の名を呼ぶ。
幼いころから見てきた。彼女の母親が、自身の双子の妹が彼女を庇い瀕死になった際、半身がどうしようもなくなってしまったせいで
心を壊した母親によって彼女も心に傷を負った。泣きじゃくる彼女を見て、宗三は彼女を主として密かに気に掛けていた。
「気持ちよく、て……これ以上……」
泣きじゃくる彼女が愛おしい。快楽に酔っている。
こうして彼女が自身の妻となってくれたことがこの上なく幸福だ。
彼女の母親が心を壊してから、彼女の祖母が当主だったけれども彼女が十五の時に起きた事件でこの本丸を継いで、さらには一族の当主ともなった。
(貴方の笑顔が好きなのですが……)
こうして快楽に酔っている表情に興奮する。顔を赤らめ、視線を逸らせながらも彼女自身も腰を動かしている。宗三は小刻みに奥を突き始めた。
「あ……ん……っ……そうざぁ……」
呆れてしまう。自身の名を呼び続け、快楽に酔う彼女が愛おしい。