Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    秋月蓮華

    @akirenge

    物書きの何かを置きたいなと想う

    当初はR-18の練習を置いてくつもりだったが
    置いていたこともあるが今はログ置き場である
    置いてない奴があったら単に忘れているだけ

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 372

    秋月蓮華

    ☆quiet follow

    ちょっと続けていた話でポ様がクッキーを作って配って
    フランス文豪+キャロルが受け取った話

    くろねこくっきー「ポー様が僕にクッキーをくださったんだ」
    「みんな貰っているよ。兄貴」
    「帝国図書館が対侵蝕者の前線基地として動き出して六年だというからね」
    十月三十一日、ハロウィン。三月ウサギの仮装をしたランボーと白うさぎの仮装をしたキャロル、そしてお化けのようにシーツを被ったボードレールが帝国図書館分館の片隅にいた。
    ボードレールが小袋に入ったクッキーを見せた。黒猫の形をしたクッキーと格子模様のアイスボックスクッキーが一つ入っている。
    この日は帝国図書館が対侵蝕者の前線基地として動き出した日でもある。当時は特務司書の少女と徳田秋声、織田作之助しかいなかったというが今では文豪は八十三人もいた。
    ポーがクッキーを作っていたのは特務司書の少女や図書館スタッフが記念にクッキーでも配ろうとしていて、分館の管理者である『くま』が制作していたのだが、ラヴクラフトと壺が全部食べてしまったからだ。
    「長いよね。戦いは、まだまだ続くけど」
    「この図書館がなかったらキャロルとも出会えなかったし、兄貴も助けられなかった。ハロウィンも祝えなかった」
    「……そうなるね。まあ、働けるときには働くさ」
    「僕もランボーに会えてよかったよ」
    侵蝕者との闘いは、文学を守る戦いは続く。戦いばかりではない。楽しいこともある。
    ランボーは互いの顔を見て笑いあう。
    「このクッキーは食べずに飾っておかないと」
    「食べようよ。兄貴」
    「その方がいいと思う」
    そして二人はボードレールがクッキーを飾ろうとしているところを止めた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works