はたらくツッキー出勤しようと、博物館の前の道を歩いていると博物館の前に一つの小さな背中が見えた。
「え、なんでいるの。」
「あ、月島くん。」
その背中が知っている人のそれだと気づくくらい近づくと声をかけた。
振り向いた彼女の顔には満面の笑みが広がっていて嬉しげに僕の名前を呼ぶ。
「あの、田中サンに聞いて。」
「田中さん」
「仙台市博物館の前に月島くんと山口くんのパネルがあるって。で、あわよくば月島くんに会えればいいなと思って。」
どうして彼女が田中さんを知っているのか、という疑問は置いておいて目の前に彼女がいるのはさすがに、照れるというか、なんというか。
「…ほんとに、なんでいるの」
「えっと、お休みだから…」
「せっかくの休みに僕のパネル見に来たの」
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