好きじゃない　好きじゃない
あんたなんか　好きじゃない
これは刺激に対する生理的な反応で
気持ちいいとか感じてるとか関係なくて
愛とか恋なんかじゃないはずなんだ


この人は自分に言いきかせるみたいに
好きじゃない　って繰り返すけど
最中に握り返す手や　僕を呼ぶ声が
あとひと押しっぽい感じなんだよなー
泣き落としとかしてみちゃう？


「僕を好きじゃないのはわかったからさ
ちゃんと拒絶してくれないかな
半端に優しくされると期待しちゃうから
止めを刺してほしいんだ」

なんだよそれ　押し倒されてる俺より
あんたの方が泣きそうじゃないか
まずい　これは泣　　　か　　　れ　　　る



「な――んちゃって嘘泣きで――すwww
引っかかった――！！」

「お前なあ……人をからかうのもいい加減にしろ

ルミナスクエアの待ち合わせ場所まで
もうすぐというところで
オフだというのに顔バレした悠真が
ファンに絡まれていた
ルーシーくらいの背丈のふわふわした服の女性

……やっぱりあのくらいの身長差だと
バランスがいいよな
俺みたいなバカでかいのじゃなくて――

このまま引き返してしまおうと思い始めたところで
ノックノックにメッセージが来た

『逃げんなよ』

『いるのはわかってる』

悠真の方向から殺気を感じる　
さっきのファンは怯えて逃げたようだ

「……待たせたな」

「ほんッッッと待たされたよ　ヘンなのに
付きまとわれるしさ」

「人気者は大変だな」

「……何帰ろうとしてんだよ　あんた単純だから
すぐわかるの　どうせ身長のことで勝手に
凹んでたんでしょ」

「おサカナ食べた〜〜い！！」

切っ掛けはバーニスの我儘だった

「チートピアにだって魚のメニューはあるだろう」

「あれは川魚じゃん　わたしが今食べたいのは
海の魚！プルにゃんだって食べたいよね？」

「ネコのシリオンだからって魚ばっかり食べてる
ワケじゃないんだけど
せっかくだからカモメの餌やりのついでに
釣りでもしてくれば？」

……というわけでポート・エルピスで釣りをする
羽目になったと言うわけだ
釣竿にクーラーボックス、熱中症対策の麦わら帽子に
折り畳みの簡易椅子　どう見ても釣り人…のはずだ
流石にレザーのジャケットは蒸し焼きになるので脱いだ



場所が悪いのだろうか　1時間ほど釣り糸を垂らして
いるがピクリとも動く様子がない
移動した方がよさそうだと思い始めた所で

洁白誓约　　熙熙攘攘的街头，报童大声吆喝着。本是平日无人在意的报童，今日却已快要卖完了手中的报纸。
　　“费尔舍家族宣告破产！家主已被拘捕！”
　　“费尔舍家族？这么大的家族居然也会发生这种事？给我一份看看！”
　　“哎呀，真没想到呢……但是也不关我们平民百姓的事，走了。还要去上班啊。”
　　“家主已经被捕了啊，仆人也都变卖了……报纸上说，已经成年那位少爷将会被惩罚迎娶一位贫穷人家的女孩，啊，之前听说这位少爷不是都要和公主联姻了吗？真可惜啊……”
　　街上的人们都在讨论这件事，可富贵人家的事对于他们来说太过遥远，不过唏嘘一阵也就散了。
　　
　　
　　“我们家？开什么玩笑！他们是怎么选的？把我们当垃圾场吗，一个废物贵公子还想娶我们家的女儿？”