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    amechantakusan

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    amechantakusan

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    今年最後のつるんばの日かけて良かったです!

    ##つるんば

    二人だけのクリスマスパーティー部屋のあかりを落として、唯一の光源であるあんどんに照らされている鶴丸がなんだか得意気な顔で聞いてくる。
    「今日は何の日だと思う?」
    つい先日クリスマスは終わったところだし、大晦日も、正月も、まだ数日先。
    まさか、俺と鶴丸が付き合った日だったろうか?
    いや、俺たちが付き合ったのはこんな寒い時期ではなかったな。
    「お手上げかい?」
    「参った」と、両手を上げて降参のポーズをとる。
    「なんと、今日はとりの日だ」
    「とり?」
    鶴丸は鶴だから、鳥といえば鳥ではあるな。しかし、なんで鳥?
    「今日は28日だろ。にわ、とりの日でとりの日だ」
    「あぁ、なるほど。だが、とりの日だと何かあるのか?」
    「クリスマスにチキンを食べたの覚えてるか?」
    「あぁ、美味かった」
    うちは大所帯だから一人一本ぐらいしか食べられないのが残念ではあるが。
    「あのチキン屋が、とりの日は、お得なセット商品を発売している」
    「なんだと!?」
    「しかも、クリスマスが終わったあとは、散々鳥を揚げた油を入れ換えるから、またチキンがうまい」
    「なんでもっと早く言わないんだ。買いに行こうにも、もうこんな時間では閉まってるぞ」
    なにせ、すでに風呂を済ませて寝ようというような時間。もう店はとっくに閉まっている。
    「だから、買っておいた」
    じゃんと、暗がりから鶴丸が白い箱を出してくる。
    「でもって、この間のパーティーのときにくすねておいた、しゅわしゅわするブドウジュースもある」
    用意していたらしい、足の長いガラス製のグラスに、目の前でジュースがとくとくと注がれていく。
    「鶴丸、あんた、なんて悪いやつなんだ!」
    俺が抱きつくのを、手にしていた瓶とグラスをうまくよけて鶴丸が受け止める。
    「あぁ、悪いついでに、今日は布団の上にねっころがってチキンを食いながら乾杯しようぜ」
    くすくすと鶴丸の笑う声が耳をくすぐった。
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    85_yako_p

    DONE秀鋭。懺悔する演技の練習をする鋭心先輩と、よくわからなくなっちゃったけど鋭心先輩のことが好きになっちゃった秀くんです。書いてて私もよくわかんなくなっちゃった。明るくないです。(2023/7/26)
    モノクロレコード シアタールームに満ちる、淡々とした声を聞いている。大好きなはずの声は普段とは違ってボソボソと覇気がなく濁っていて、蓮すら咲かない泥のようだ。こんな声が目の前の男からこぼれていいはずがない。なんだか現実味のない、悪夢のような時間だった。
     鋭心先輩の口からは際限なく罪状が零れ落ちる。いま、俺は神父で鋭心先輩は裁かれることのなかった罪人だった。彼の告白する罪のひとつひとつがどんな罪に問われるのかは知らないけれど、その積み重ねの先にこんなどうしようもない人間が生まれてしまったのだということが悲しいほどにわかってしまう、そういう声だ。
     正直、こんな役を鋭心先輩に演じてほしくはなかった。鋭心先輩が次の仕事で演じるのは罪を犯したのに罰を与えられなかった人間だ。キーパーソンでもなんでもない、ただ世界の不条理を示すだけの端役で、やることは道端を歩くこと、懺悔室でたっぷり2分をかけて罪を吐露すること、そして何を守るでもなく車に轢かれることだけ。未来すら描かれることのない、亡霊のような役だ。
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