ミヒャとハロウィンする話「どうしたナマエ」
買い物途中ふと足を止めたナマエにミヒャエルが声をかける。
彼女の視線の先にはオレンジ色のかぼちゃがあって、そんな時期かとミヒャエルは思った。
「いやこっちはあんなかぼちゃ売ってるんだなぁって」
写真でしか見たこと無かった。と、ナマエが呟く。
「かぼちゃがどうかしたのか?」
「いや、日本だとあれあんまり見ないから。ランタン作るのメジャーじゃないし、そもそもハロウィン自体があんまりかも……?」
「カボチャ?」
ミヒャエルはナマエの言葉に首を傾げる。
ミヒャエルはナマエとの会話以前に、かぼちゃがランタンとどう結びつくのかさっぱりわからないらしい。
「ジャック・オー・ランタンって聞いたことあるでしょ。ハロウィンの時にかぼちゃに目とか口とか描いて、中に蝋燭入れて飾るの」
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