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    aa10lv

    @aa10lv

    主に習作、あらすじやプロット状態のネタ供養などと、感想とかもろもろ置いてます。
    カップリング二次ではタグをつけています。
    ネタバレ?、女体化とかパロとか特殊っぽいものはワンクッション入れます。
    ※※女体化は特筆ない場合は基本的に、先天性女体化(そのキャラが最初から女として生まれた性別パラレル)です。

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    aa10lv

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    ハロウィン用に書いてたやつ……情緒がアレで仕上げ頑張れなさそうなので書きかけの投げます 書けたら直すので……

    ##ランジク

     仕事仕事に追われる日々で、けれど自分で望んだ立場に就いてのことなので、多忙を嘆くつもりはない。ヴェインをはじめリーダー役の者たちにも同様の負荷を負わせていることも、申し訳なくはあるが、彼等もこの国を良くしていきたいと志を同じくしているのだから、受け入れてくれているものと信じている。
     そんな多忙な身であればこそ、息抜きのイベントは大事なんだ。イベントだからこそ治安維持のため普段以上に警邏の人数を割くが、できる限り全員が半日以上のオフになるように組んでいる。騎士団内でも無礼講で、それぞれに企画して楽しんでいいことにもしている。
     そんな数あるイベントのなかでも、ランスロットの愛するものがやってくるという数日前、ジークフリートがフェードラッヘへやって来た。個人的には「帰ってきた」と言いたいところだが、今彼の所属するのはグラン率いる騎空団であるのを忘れないよう、自戒のためにその言葉は、脳内であっても選ばない。
     訪れることは手紙で予告されていたから、こちらも当然予定は調整している。一晩たっぷりと、それから到着した昼間の数十分。彼も愛する城下町を、視察がてら散歩するのがお決まりのコースだ。
     いとおしげに街を見る目が店先や街路樹の飾りに移ったのを見て話は数日後のハロウィンのことに流れ、騎士団の采配についても口にした。
    「昔から、おまえはハロウィンが好きだったな」
    「えっ」
    「覚えていないか? 黒竜騎士団のころにも進んで企画していただろう。俺はそういう気遣いはからっきしだったから、おまえに助けられていたな」
    「ああ、そっちの……そんなこともありましたね」
    「ヴェインからの被害届も聞いているがな」
    「ちょっ……!」
     安堵に胸を撫で下ろしたところで悪戯に笑うジークフリートさんに覗き込まれ、思わず数歩後退る。ガキ大将時代を恥と思うわけではないが、このひとの前でだけ、未熟を煮詰めた黒歴史だ。こんなふうに思うことこそ、未熟の表れなのだろうが。



    (つづけたい……)
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    bksinto

    DONE前作の続き。と言うか岩融視点。
    惚気る時は正々堂々真正面からな岩膝。

    しれっとにゃんちょぎが混ざってます。
    前回→https://poipiku.com/IllustViewPcV.jsp?ID=109274&TD=3462205
     ――畑へと向かう道すがらの事だった。

    「――岩融さんは”美人は三日で飽きる”って言葉があるの知ってます?」
    「……む?」
     胸元へ大小幾つもの笊を抱えて、朗らかな調子で鯰尾が言う。
     彼の目線の先――かなり高い位置で、岩融は軽く眉を顰めた。
    「……いや。耳馴染みは、無いが」
    「ですよね。いや昨日、みんなで大河の再放送見てたらそんな台詞が出てきたので」
    週の半ば、昼下がり――本日の務めは夕餉に用いる食材の収穫で、共に畑へと向かう途中。ほら、と鯰尾は自身を指さし、小さく首を傾けて見せた。
    「俺達って、みんな綺麗に作られてるじゃないですか?」
    「まあ……そうだな」
    「ここで初めて顔を合わせたって相手も多いけど、付き合いの長い相手ってそれこそ数百年単位の付き合いだったりするから――飽きると言うか見慣れる、ってのは分かる気がして」
    「ああ……それは、確かに」
    「……で、それとはまた別に、岩融さんには関係なさそうだなーって、思いまして」
    「ん?」
    「確か――膝丸さんとのなれそめって岩融さんの一目惚れだったんでしょ?」
    「……有り体に言えばな」
     上目遣いに言われ、岩融は微苦笑を返す。――自分達 2542