騒がしくて仕方ない日光が嫌いだ。どれだけ隠しても白さが明るみに出て曝されるから。
眩しい光が嫌いだ。ネズミ一匹逃がさないと言わんとばかりのギラつく光が墓石の後ろに隠れる僕すら曝け出そうとするから。
だから、荘園に来てからもあの光が嫌いで、苦手で仕方ないんだ。夜だと言うのに月以上に輝いて、派手な音を鳴らしながら荘園中を照らすあの花火が。
そして今朝「本日21時より花火大会を開きます。希望される方は指定の場所に集まりー‥‥」なんて知らせが来た時には頭を抱えた。
何かしらの祝いの度にこの花火というのは打ち上げられ、一時間ほど荘園中にその存在を突きつける。その度に僕は自室で布に包まり、ただ時間が早く過ぎるのを形ばかりの神に祈ってやり過ごしていた。
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