青春たまに学校をサボって昼間に人の多い通りや公園、遊園地で自作のロボを連れて行ってゲリラパフォーマンスをすることがあった。
どうせ学校に行っても友達もいないし、そもそも一緒に話をするような人もいない。
勉強も教科書を読めば大抵のことは分かるから、あとは成績に支障をきたさないように出席日数をとればいいだけ。簡単で、つまらない。
だから、今日も勝手に学校を抜け出して不法侵入した遊園地でいつものごとく楽しいショーでみんなを笑顔にして、いつものごとく警備に追いかけられて退散していたら、いつの間にか日が暮れて家に帰ろうと小さな公園の前を通ったところだった。
ぐす、ぐすと微かな啜り泣く声が聞こえた気がして公園を除くと、ベンチに座ってうずくまって泣いている金髪の女の子がいた。
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