Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    kounotori25

    @kounotori25
    バディミのアロチェズが熱い

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 14

    kounotori25

    ☆quiet follow

    レノちゃんカワイヨ…

    #レノ
    leino

    Tap to full screen (size:516x729).Repost is prohibited
    ✨🇱👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    ゆうりん

    DONE春のザクレノ現パロの続きです。
    レノは桜の精。ザックスは大学1年生。
    【桜が散る頃には】



     桜の花びらは地面に全て舞い散り、若葉が新緑に変わる頃。
     葉桜の並木道に変わってしまった光景にザックスは呆然と葉桜を見上げる。
     何度呼びかけても、並木道を探し回っても赤い髪の青年レノは姿を現さない。

    「あの時…冗談で桜の精って訊いたのに、マジだったのかよ!」

     薄々感づいていた。レノと逢えるのは決まって、咲き誇る満開の桜並木だけだったから。
     それが途端に確信に変わると胸が締め付けられるように痛い。無意識に胸元のシャツの袷を握り締める。

    「来年…桜が咲いたら必ず逢いに来るから!待っててくれよ。桜の精レノさん!」

     周りが一瞬ざわつくほど大きな声で宣言して、ザックスは自転車に跨り、ペダルに足を掛け漕ぎだした。





    『バーカ。声でけぇよ。聞こえてるっつの。』

     ザックスが去った葉桜の並木道に姿のないレノの声が静かに響く。

    『…期待、してもいいんだよな?約束…逢いに来てくれよ。』

    『オレのことが見えるのは、お前だけなんだよ…ザックス。』

     レノの願いにも似た呟きは、春風に吹かれて攫われた。

     この願いがザックスに届くように。レノは祈りなが 513

    高間晴

    DONEフォロワーさんがモさんの語る怖い話を書いていたので自分も便乗して書いてみた。
    全然怖くないけどホラーに全く耐性がない人は一応気をつけてください。
    ■こわいはなし?


     深夜。ルークとモクマがオフィス・ナデシコのキッチンで、夜食に冷凍されていたピザトーストを焼いて食べている。飲み物はコーラだ。行儀悪くも焼けたそばからオーブントースターの前で立ったまま食べているが、それを咎める者はいまここにいなかった。
    「いや~、深夜にこの味は罪ですね。とろけるチーズと絡む酸味のあるトマトソース。こんがりしたサラミの旨味、トーストはカリカリなのに中はふわっとしてて……」
    「ルーク、もう一枚余ってるけど食べる? おじさんが食べるとカロリーオーバーになっちゃうからさ」
     モクマは笑いながら皿に残った最後の一枚を示す。ふたりとも二枚ずつ食べたのだが、五枚入りを全部焼いたのでちょうど一枚余るのだ。
     赤いラベルのペットボトルから口を離して、ルークは元から大きなエメラルドによく似た目を丸くする。
    「ええっ、いいんですか」
    「いいのいいの。その代わりさ、おじさんの昔話聞いてくれる?」
     モクマがペットボトル片手に空いた手をひらひら振りながら笑うと、ルークは一も二もなくうなずいた。
    「モクマさんの話なら頼まれなくても聞きます! むしろ聞かせてください」
    「じゃ 2853

    303minomusi

    DONEフォロワさんの父の日のSSが大変素敵で、私もルークの父の日のSSを書きました。
    エリントンの街角の花屋でのお話です。
    ※よく考えたらフルコンプ推奨でした
    『The Rose』



     いらっしゃいませ――店先へ投げかけた声を耳に拾い上げながら、私は「ああ」と思った。「今日は、彼のやって来る日だったか」とそう胸に独り言ちる。
     予約の電話を受けたのはいつも通り一週間前。仕入れた花を、注文通りに見繕って用意したのは開店前のことであるのに、その声を耳にしてふうっとそんな考えが脳裏を過った。
     視線の先に、一人の若い男性が立っている。店先に所狭しと並べたバケツの花々、その色とりどりの花びらの向こう側に佇んで、目があえば人好きのする淡い笑みを浮かべる。礼儀正しい小さな会釈に「こんにちは」と声を掛けた。彼は一歩踏み出すと「予約の花を受け取りに来ました」と柔らかな声で言った。灰色のコートの肩が僅かに濡れている。私は「降られましたか」と思わず声を掛けた。反射的に、棚から卸したばかりの白いタオルを取り出す。差し出すと、彼は驚いた顔で両手を上げた。
    「悪いですよ。濡れたのは、ほんの少しですから」
    「拭ったほうが乾くのも早いですよ。卸したばかりの新しいものですから、もし、お嫌でなければ。髪も濡れたでしょう」
    「…じゃあ、お言葉に甘えて。すみません。…天気雨か 4303