その蝶蝶結びが、解けることは。「……それじゃ、アタシは行くけれど!何かあったら絶対、ぜーったい!連絡してね!」
「わ、わかったわかった。ほら、いってらっしゃい、咲希」
咲希が悲しそうな顔をしながらも「いってきまーす!」と部屋を出て行く。
ベッドの中でそれを見送ると、枕元にあるスマホを持ち、連絡アプリを開く。
……書かれていた内容に目を通すことなく、必要最低限の内容を送ると、既読を確認せずにアプリを閉じる。
自業自得。
そんな言葉が頭をよぎり、自分の情けなさにため息が出た。
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オレが類に告白したのは、つい数週間前のことだった。
絶対迷惑になるだろうと思って、ずっと秘密にしておくつもりだったのに、ついポロリと漏らしてしまった。
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