聖書と埋れ木さんのしょうもない話一万年に一人の救世主、異端の頭脳を持つ埋れ木さんなら悪魔と縁の深い聖書の内容への造詣が深いだろうしなんなら丸ごと暗記してるかも?という前提で以下書いています。
“どうかあの方が、その口づけをもって
わたしにくちづけをしてくださるように”
旧約聖書の中に『雅歌』という巻があります。箴言や預言者やユダヤを治めた王のエピソードではなく、ただただ愛の詩が綴られたパートです。
雅歌、英訳聖書だと”Song of Solomon”と呼ばれています。こういう目で聖書の内容を眺めるのマジで不謹慎だと分かってるんですが悪魔くんファンならちょっと心躍ってしまうようなタイトル……。聖書由来のソロモン王には妻700人、側女300人いたらしいので、そういう背景を踏まえると、個人的には聖書らしくない艶やかな雰囲気を持った巻です。以下、いくつか引用です。
“恋人よ、あなたは美しい。
あなたは美しく、その目は鳩のよう”
“若者たちの中にいるわたしの恋しい人は
森の中に立つりんごの木。
わたしはその木陰を慕って座り
甘い実を口に含みました。
その人はわたしを宴の家に伴い
わたしの上に愛の旗を掲げてくれました”
“ぶどうのお菓子でわたしを養い
りんごで力づけてください。
わたしは恋に病んでいますから。”
“いちじくの実は熟し、ぶどうの花は香る。
恋人よ、美しい人よ
さあ 立って出ておいで
岩の裂け目、崖の穴にひそむ私の鳩よ
姿を見せ、声を聞かせておくれ。
お前の声は快く、お前の姿は愛らしい”
(旧約聖書『雅歌』聖書 新共同訳 日本聖書協会)
甘〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!
魔法陣グルグルのギップルに読ませたら多分絶命するレベルのクサさ。
ギリ悪口言ってしまったけど、紀元前の人々が恋愛感情を言語化して、好きな人を鳩やりんごの木や花に例えている文、本当に美しいと思います。これらが性欲が美化されてるものに過ぎなくても、やっぱり愛らしい文章だなと思います。
埋れ木家の夕飯時に流れるかもしれない世間で流行りのテレビの恋愛ドラマのシーン等でかっこいい俳優が吐く口説き台詞にコハルママとエッちゃんが横できゃいきゃいはしゃいでても埋れ木さんは一ミリも関心ないし記憶にも残らないんだろうけど、もしかしたらこの“ Song of Solomon”の愛の詩たちのことは丸暗記してるのかもしれない。
ここまでうだうだ前置きして主張したいことは“恋愛感情を全く持ち合わせていなし共感もしないであろう埋れ木さんの頭に「聖書に書かれていた」という理由でが上記の雅歌の内容が記憶されている可能性があって、その可能性にめちゃくちゃ興奮する”です。しょうもなくてすまん。
だってそれって林明日香の『小さきもの』の歌詞じゃん!!!!(意味も知らず歌う恋の歌😸🎶)
めっちゃ良い曲なので知らない人は聴いてみてください。
恋愛感情全くない埋れ木さんの脳内にこんなに甘い詩の数々が記憶されているのかもしれない…恋したことないだろうし、性格的にも救世主の運命的にも恋することはないだろうに…。
そんな埋れ木さんがいたら愛しいしときめくよね、というお話しです。
(マジでこんな目線で聖書紐解いているの、原作漫画等で推しカプが一緒に載っているコマだけにフォーカスするクソ腐女子みたいで申し訳ない)