ライハルでdom/sub(ハルマはお返しを考えています)【注意】
・普段は創作をしない者が書いております。
・アニシャドFの腐向けです。
・ライト×ハルマです。
・いきなり始まっていきなり終わります。
・マヤとエリナが登場します。(この二人はパートナーです。)
・ライハルですが今回はファーストリーパーの三人がメインです。
以上がよろしければお進み頂いて大丈夫です。
よろしくお願いします。
お返しは何がいい?
いつも何かを与えられているな。と思った。
最近だと安心感と幸福感。まあそもそも普段俺たちは物をあげたり、貰ったりはしない。俺も特に物が欲しいとは思わないから。
ああ、でも物を貰うというのは強いて言うならあったな。そういえば。なら一番嬉しかったのはやっぱりcollarを貰った時だろうか。といっても首輪ではなくてネックレスを貰った。
正式なパートナーとのやりとりはdomからの首輪の譲与が主流だ。ライトがどんな考えだったかは知らないが、あえて首輪を避けてくれたのなら嬉しい。
俺は首輪は嫌だけど……あいつがどうしてもっていうなら着けてやっても…いい。って、俺の話はとりあえずどうでも良い。
とにかく、尽くして尽くされてみたいなのがdomとsubの関係である。(…多分)
与えられるだけなのは性に合わないというか何というか。
そして今はここ、ファーストリーパーの部室に来ていた。他のシャドバ部の部室からは離れているし何なら別の建物だ。使わせて貰えるのならと結構好きに使っている。外観も俺のクラスのコンセプトを考えたらなかなか雰囲気もあるので結構気に入っていたりする。
入っていくと先に来ていたらしいマヤとエリナが出迎えてくれる。
「よーっす。ハルマ~」
「やっほ~、お疲れー」
「おー」
二人は俺のシャドバ部の部員でもあり連れでもある。恋人…とかそういうのとはまた違うと思う。放っておけない妹みたいな、ちょっと手のかかる姉みたいな、気の置けない友達、まあそんな感じか。感覚も近いし一緒にいて楽しい。
「はぁ…」
「何々?なんかあったの?」
「珍しくお悩みごと?」
思わず漏れたため息に二人が反応する。…別に分かりやすいたちではない(はず)なので、思っていることを口にする。
相談してみるのもいいかもしれない。
――
「あれ、やっぱりネックレス変えたんだ?」
あれ…言ってなかったか?
………そういえば、聞かれてのらりくらりかわしてきたような気も…。
「…言ってなくて悪かった」
「いーや?パートナーになったのは知ってたしそうなのかな~って思ってた」
「それな~!まあ言ってくれなかったのはちょっと残念だけどー…」
「……」
「ウソウソ!ごめんて!そんな顔すんなよ~」
「なら自分の好きなものとか?あ、棒つきキャンディは却下ね」
「…わかってるっしょ」
候補に上げようとしたキャンディをそのまま自分で食べる。そこそこ付き合いが長いこともあってこいつらはよくわかってんな、と改めて思う。
…そんなにダメか?これ。(おいしいのに。)
ならどうしたらいいんだ。
「ねぇハルマ」
「ん…?」
「自分が貰って嬉しかったもの、あげても良いんじゃね?」
「いや、それは…」
「およ?お揃いはいやなん?」
「うーん…んじゃ、それ以外のアクセサリーでいいじゃん?」
「……じゃあ…」
……そうか。
そしたら少し候補は絞れるかな。良かった。
と、両サイドからひしっと抱きつかれる。
「うん?なんだよ」
「ハルマってさ…」
「あ?」
「「かわいい」」
「どこがだよ…!」
━━━
マヤとエリナには選ぶのを手伝って貰うことにした。何でも心配、とかなんとか。
アクセサリーを選ぶだけなのに何でそんなに心配なんだ。……いや、前言撤回。ちょっとひと悶着あったので、感謝はしておく。
さて。
もらって嬉しかったもの、と提案されたが、つまりそれはネックレスをあげるということ。お揃いのものを身に付けてほしいかといわれたら案外そうでもない。というか、あいつはそもそもアクセサリーを付ける印象がない。
アクセサリーを付ける習慣がない奴が急に何か身に付けるようになったらかなり目立つよな? ならもう少し控えめな物が無難かもしれない。
それとあまり着けてるのが気にならないやつとか。
…あ。
目にとまったのはイヤーカフというもの。
これならあまり目立たないのでは。俺も耳のアクセサリーは着けたことがないので、着けた感触は正直何とも言えないけど…うん。
これでいいか。
気になった物を二人に見せてみる。
さっきのやつよりはいいだろ。
「何で耳のアクセサリーなん?」
「そういや、アイツがアクセサリー付けるイメージねぇな…と、思って…?」
あえて疑問を投げかけられたのは気になるんだが。
「ん、いいんじゃね?」
「なかなか格好いいじゃん」
「…ん。…何だよ」
「何でもない。ほら行ってきなよ」
特に否定はされなかった。
というか、その妙に嬉しそうなのは何なんだ。
まあ…少なくとも大丈夫ではあるんだろう。とりあえず精算してくるかな。
…アイツがいつも俺にくれる内の、何か少しでも形にして返せるのなら。
それがいちばん嬉しい。
(了)
あとがきありがとうございました。
次のページにもう少しだけ続くのですが、一旦挟ませてください。
マヤとエリナはライトのことを何て呼ぶのかめっちゃ悩みますね…。
タツミ先輩を雷堂と呼び捨てにするあたり、案外名字呼びなのか?と。フルネームなのかもしれないけど一応、天竜君にしておきました(笑)
イヤーカフのデザイン悩みますね。
でも、色は黒一択かも。ピアスみたいに軟骨部分に挟み込むやつを考えてるんですが、両耳より片耳に付けてほしい🤭
両耳用の片方をハルマに付けてほしい気持ちもある。(両耳用のは左右の縛りあるんでしょうか🤔?)
ところで、恋人云々書いていたところ、私は自動的にパートナー=恋人の位置付けでいたんですけど、よく考えたら必ずしもそうでなくてもいい気がしますね…。
うーん。まあ私はパートナー=恋人派なので…。そこはごめんなさい😂
そして、私はマヤとエリナを逆で覚えていた(笑)
マヤ・エリナ=ポニテ・ツインテ、ではなく
マヤ・エリナ=ツインテ・ポニテ、の方だったのね??
domとsubのイメージはそれぞれエリナ(ポニテ)とマヤ(ツインテ)だったので…そこは変わってないです。
次のページから、お返し選びのひと悶着と、エリナ視点。もう少しだけお付き合い下さる方は次のページよりどうぞ。
よろしくお願いします。
アクセサリーにもちゃんと意味はあります。Xで呟きました、マヤとエリナとハルマとでお返し選び!
ハルマはこんなポンコツじゃない気がします…(笑)
ただ、ファーストリーパーの三人のやりとりが見たいなって思っただけ(  ̄▽ ̄)
お求めやすい価格の指輪を想定してます。
さっきのひと悶着とはこれの話。
──────
→
「ねー、ハルマ?」
「まさかとは思うけどプロポーズでもする気?」
「ちげーっしょ」
「いや、ネックレス以外のアクセサリーで真っ先に指輪て。大胆なことするなぁって」
(思わず指輪を取り落とす)
「…………」
「「えっ今気づいたの???」」
ーーーーーーーーーーーー
…何かごめんなさい。
でも本当にこれくらいの日常会話(?)レベルのやつ見てみたかったんです…。
で、すみませんもうちょっと続くんですが、エリナ視点でも書いてみたくなったので。
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エリナ視点/ キャンディのくだりより。
→
「…わかってるっしょ」
そう言ってさりげなく出してきた棒付きキャンディ。自然な様子で自分の口に持っていっているけれど…。
本気でキャンディを渡す気だったんだろうか。
…微妙に残念そうにしているところを見るに、どうやら本気だったようだ。
まあ美味しいよね…、キャンディ…うん。
いや、仮にもパートナーに渡すプレゼントを安易に消耗品にしないでほしい…。
ハルマは勉強も運動も私やマヤよりもできる。何なら上位勢に食い込むくらい頭のいい奴だ。教えるのも上手いし。おかげで赤点まっしぐらの私たちが、こうして無事に学園に通えているわけで。
ただ、たまにこう…抜けたところがあるのは何だろう。でも確実に言えるのは、天竜君とパートナーになってからだと思う。
もちろん、大きな変化じゃない。仲が良いからこそ気づく些細な変化だ。(マヤだって気づいてるし。まああの子はどちらかというと嬉しそうだった。)
ハルマにパートナーが出来たことは友人として嬉しいことだけど…そういう変化の仕方はちょっと心配なんですケド……。とか思ってしまうのは私がdomだからなんだろうか。
天竜君とどうなのか、なんて様子を見る限り不満は無さそうだし、なんならうまくやっているようなので、今は何も言うまい。
話は逸れたけど、まあ…ハルマが大好きなキャンディを人にあげる事自体珍しい。(私らでもめったに貰ったことがない)
つまりそれだけ本気で考えている、と言ってもいい。
「ねぇハルマ」
「ん…?」
「自分が貰って嬉しかったもの、あげても良いんじゃね?」
collarとしてネックレスを貰ったようなので、同じようにネックレスをお礼にしてもいいと思う。
domとsub…パートナー同士で同じものを身に付けるのは別に珍しいことじゃない。私とマヤだってお互いにミサンガを交換した。お揃いの物を身に付けるのは何というか、アガる。
「いや…、それは…」
「およ?お揃いは嫌なん?」
いい反応はされなかった。
なるほど…お揃いは嫌なのか…。
━━━━
ハルマのお返し選びに私たちも同行することにした。ちょっとだけ心配だったのだ。
結果的に放っておかなくてよかったと思う。
いずれそうなるのかもしれないけれど…急に指輪をチョイスするのはどうなんだろう。(個人的な意見かもだけど、やっぱりシチュエーションは選ぶべき…かな?)
気を取り直して選び直しである。
「…これにするっしょ」
悩んだ末選んだのはイヤーカフだった。
ほほう……?
「何で耳のアクセサリーなん?」
「そういや、アイツがアクセサリー付けるイメージねぇな…と、思って…?」
……確かに普段学園で見かけた彼はアクセサリーは特に身に付けていなかったかも。
「ん、いいんじゃね?」
「なかなか格好いいじゃん」
「…ん。…何だよ」
「何でもない。ほら行ってきなよ」
舌打ちしつつ、会計に向かうハルマを見送る。
あんたはピアスとかイヤリング系をプレゼントする意味を知っているのかな。
「イヤーカフかぁ…」
「そうだねー…」
「うまくやってそうでよかったんじゃね?」
「それな。天竜君がパートナーでよかったかも」
顔がよくて、声がよくて、かっこよくて…ちょっとだけ可愛い。私たちの、ファーストリーパーの部長。
デキのいい弟というか、頼りになるお兄さんというか、仲のいい…友達…?うーん。表現が難しい。
友達でも恋人でもない
それでも私たちの
とても大切なひと。
(おわり)
→
※ピアスやイヤリング(またはイヤーカフ)は
「側にいたい」
「あなたを守りたい」
の意味があるそうです。
→
マヤとエリナについて
マヤとエリナの話パートナー同士。
collarはお互いにミサンガの交換。
・マヤ(sub)
パートナーに可愛いがってもらいたい系sub
・エリナ(dom)
パートナーを可愛がりたい系dom(弱めだけど支配欲あり)
ハルマがライトとパートナーになるまではエリナがダイナミクスの管理?をしていた。
ハルマとマヤはsub仲間なので仲良し。二人してキャッキャしてるのはエリナ的にも眼福だったりする。(天使じゃん…と思いながら写メ撮る)
ハルマとは友達以上・恋人未満のとても大事な人、みたいな関係。