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    結梨愛

    書きたいもの書いてる

    ☆quiet follow
    POIPOI 16

    結梨愛

    ☆quiet follow

    # 君があまりにも優しく笑うからの続きをみんながどう書くのか見てみたい
    君じゃなくて彼になった。

    #創作BL
    Original Bl

    君があまりにも優しく笑うから一瞬で釘付けになる。

    男だらけの騎士団でアイドルだと持て囃されている彼はちょっと小柄で獣人なだけだ。
    可愛いだの綺麗だのの褒め言葉は男に贈るものではないと本気で思っていた、その時までは。

    普段はクールで物静かで笑顔など見せない彼が誰かと笑いあっている。
    綺麗、だと思った。
    そう、綺麗という表現が一番しっくり来たのだ。
    太陽に煌めく銀色の髪も、頬を赤らめて相手を見上げる横顔も。

    見惚れていると相手が彼の耳を触り始めた。
    おい、うちのアイドルに触れるな。うちのアイドルはな、耳としっぽを触られるのが嫌いなんだぞ。
    小柄なせいで舐められやすいのか、触ろうとする団員の気配を察知すると「触らないでください」と冷たい視線を浴びせていたことを思い出す。

    後方彼氏面しながらうんうん頷いていると、当の彼は拒絶するどころか受け入れ、擽ったそうに笑う。そして。
    目を瞠った。
    瞠るしかなかった。
    だって彼はつま先立ちで自分から手を伸ばして口付けをしたのだ。

    できたばかりの清純なアイドル像が粉々に砕け散っていく。
    推しアイドルのベッド流出写真見るのってこんな気持ちなのかな(違う?)

    二人の口付けは深くなり、彼の頬はさらに染まって、目を逸らしたいのに逸らせない。
    ここまで来たら見届けたい自分もいる。
    推しの熱愛がなんだ、オタクなら祝福するべきだろ!
    相手まで愛せとは言わないが推しの選んだ相手なのだ、きっと悪いやつではないはずだ。


    そう言い聞かせたものの、推しの相手が数日後、別の男と口付けしている場面に遭遇して頭を抱えることになるとは……。




    終わり


    モブ視点→獣人くん
    創作くんの前ではニコニコだけど、交流ない人から見るとクールめに見えるのでは?と。


    2025/01/13
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     あの東京タワーのてっぺんをへし折って、あなたにプレゼントするよ、という馬鹿げた、いや、子どもじみた口説き文句は、しかし俺には十分に有効だったみたいだ。どこの誰とも知らない、ただ飲み屋で隣に座った青年に、俺は呆れるほど心を開いていたし、みっともないくらい甘えていた。

     それもあれもどれもこれも、アルコールという物質のせいだ。それに、三年前に結婚したばかりの年下の妻のせいだ。あれが、彼女よりも更に年下の男と不倫をして出ていったのは一昨日のことだ。当日は怒りのあまり記憶がないが、翌日には冷静に仕事に向かった。しかし更に一日たつと、もはや冷静でいるのも馬鹿げていると思い、俺は仕事を休んで昼間から飲んだくれていたのだ。
     昼過ぎまでは自宅で(そう、妻の居なくなった)飲んでいたが、急に人恋しくなり、家を出た。友人の誰とも話す気になれなかったので、とりあえず早い時間から開いている居酒屋を片っ端からハシゴした。その、何件目かのバーで隣あった青年は、二十代そこそこの、小綺麗な若者であった。いままで飲んでいた店でもそうであったように、俺は店主や、その店の常連を相手にぐずぐずと管を巻い 5381