Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    結梨愛

    書きたいもの書いてる

    ☆quiet follow
    POIPOI 14

    結梨愛

    ☆quiet follow

    # 君があまりにも優しく笑うからの続きをみんながどう書くのか見てみたい
    君じゃなくて彼になった。

    #創作BL
    Original Bl

    君があまりにも優しく笑うから一瞬で釘付けになる。

    男だらけの騎士団でアイドルだと持て囃されている彼はちょっと小柄で獣人なだけだ。
    可愛いだの綺麗だのの褒め言葉は男に贈るものではないと本気で思っていた、その時までは。

    普段はクールで物静かで笑顔など見せない彼が誰かと笑いあっている。
    綺麗、だと思った。
    そう、綺麗という表現が一番しっくり来たのだ。
    太陽に煌めく銀色の髪も、頬を赤らめて相手を見上げる横顔も。

    見惚れていると相手が彼の耳を触り始めた。
    おい、うちのアイドルに触れるな。うちのアイドルはな、耳としっぽを触られるのが嫌いなんだぞ。
    小柄なせいで舐められやすいのか、触ろうとする団員の気配を察知すると「触らないでください」と冷たい視線を浴びせていたことを思い出す。

    後方彼氏面しながらうんうん頷いていると、当の彼は拒絶するどころか受け入れ、擽ったそうに笑う。そして。
    目を瞠った。
    瞠るしかなかった。
    だって彼はつま先立ちで自分から手を伸ばして口付けをしたのだ。

    できたばかりの清純なアイドル像が粉々に砕け散っていく。
    推しアイドルのベッド流出写真見るのってこんな気持ちなのかな(違う?)

    二人の口付けは深くなり、彼の頬はさらに染まって、目を逸らしたいのに逸らせない。
    ここまで来たら見届けたい自分もいる。
    推しの熱愛がなんだ、オタクなら祝福するべきだろ!
    相手まで愛せとは言わないが推しの選んだ相手なのだ、きっと悪いやつではないはずだ。


    そう言い聞かせたものの、推しの相手が数日後、別の男と口付けしている場面に遭遇して頭を抱えることになるとは……。




    終わり


    モブ視点→獣人くん
    創作くんの前ではニコニコだけど、交流ない人から見るとクールめに見えるのでは?と。


    2025/01/13
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    樺練(かばねり)

    MOURNING #オリジナル #設定
    だいぶ前に百合限定創作企画を作ろうとして諦めたやつの設定供養。誰かこのネタ拾って形にしてくれ……(いつも言ってる)
    百合限定創作企画
    「Prison Rose」

    『ここは美しきバラの牢獄』

    人間によく似た異星人が、突如地球に侵略してきたのは、ほんの少し前のことである。
    対抗する術を持たなかった人間はすっかり侵略されつくされ、今ではすっかり異星人に飼われる存在と成り果てた。
    一部の選ばれた人間以外は、みんな異星人の「栄養」となってしまったのだ。

    国境の破壊、首都崩落、高層ビルの撤去。地球の表面をおおっていた鉄とコンクリートが剥がされ、剥き出しの地面の上に建てられたのは、強固なイバラで出来た幻想的で美しい城「ハイデローゼ城」だった。
    元はホワイトハウスが建っていたその場所にそびえ立つハイデローゼ城を、異星人たちは自分たちの星と地球とをつなぐ仲介地点としている。

    ハイデローゼ城に住むのは、選ばれた人間と異星人たち。
    これは奇妙な共存生活を送る、彼女たちの物語。



    ロサ
    突如地球を征服した異星人。地球にたてた「ハイデローゼ城」を主な拠点として活動している。
    一部では「バラの一族」とも呼ばれ、ひと目見たものを虜にする類まれな美貌ときめ細かい肌、しなやかでスマートな肉体を持つ。
    すべての個体が人 1582