アノ香水所属可能な最低年齢である10歳から属しており、一時前線離脱を含み17年間軍人として働いているベテラン寄りの人間です。
子供の頃はやんちゃで喜怒哀楽もはっきりしており、口より先に手が出る10歳でしたが、
所属してすぐに見た死闘に胸を打たれ、戦闘に命の輝きを感じ、強く焦がれるようになりました。
青少年期にはすでに多少の傷を負っても戦闘に繰り出す程度の戦闘狂でした。
憧れていた人の部隊に本人から引き抜かれ、班員として戦闘に繰り出していたある日、
外野の敵に背後から急襲を受け、右上半身と腕に神経にダメージが残るほどの深手を負いました。
戦闘していた相手にはとどめを刺す必要もなしと捨て置かれ、
外野から水を差されたうえに戦場で散ることもできなかった敗北感はすさまじかったようです。
重傷の後遺症として右手の握力が極端に弱ったため、
今まで使用していた温度可変の双剣が使用できなくなります。
それでもそのままで戦闘に出ようとしたため、班長に班の離脱を言い渡されました。(班自体が戦闘前線部隊の為)
プライドをズタズタにされ、楽しかった命を懸けた戦闘から遠ざけられたため、
戦えない己に価値が見いだせず、一時期は死人のようでしたが、
幼少期の師匠の激昂で「腕が使えないならそれ以外で補えばいいのだ」と思い立ちます。
死に物狂いで、今まで全く考えていなかった“戦術”“俯瞰的な視野”をたたき込み、
足技を習得し、ジェットブーツを武器として開発し、
己の持てるすべてをもって離脱を言い渡した班長の元へ戻り、復帰を許されました。
現在は素知らぬ顔で、再び目指した人の隣で働き、戦闘では己の思うように動くことができとても楽しんでいますが、
表面的な感情表現はあの時に死んだままです。
終戦を決める発端となる戦線で目の前で窮地に陥った班員を救出します。
アーノルドの人生で初めて人の命を自らの手で掬いあげた瞬間でした。
掬いあげた彼が、彼の意思でアーノルドを慕い追いかけてきてくれるのが今は少し嬉しいようです。