we can go anywhereの裏設定、零れ話まとめ・時系列について
めっちゃざっくり時系列に並べてると以下のようになります。
抜け駆け組が大気圏に向かって飛び立った後数百~数千年の時が過ぎる
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リィンとイシュメルガが揉み合いのすえ無人島に不時着する(この時島がえぐれ、形が三日月になる)
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騎神のフィードバックダメージによりイシュメルガ、リィン共に長い眠りにつく
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クロウが海底に沈むゾア=ギルスティンを見つける(一章開始)
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イシュメルガがリィンを分離。小さくなったリィンがアームブラスト家へ引き取られる
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数年後クロウが前世の記憶をすべて思い出す
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二章へ
・クロウの転生について①
転生後のクロウは果たして〝クロウ〟と呼べるのか?一番頭を抱えた問題です。
そもそもクロウをなんで転生させたかというと、創で「最後まで付き合えなかった」という言葉からクロウの肉体は既に消滅している為、生きてリィンの隣に立たせる方法がそれしか浮かびませんでした。
ではどうすれば〝クロウ〟と呼べるのか。独断と偏見で以下を最低条件として設定しました。
①本人の魂であること
②人格が本人とほぼ同じなこと
①についてはドライケルス帝の件で軌跡世界に輪廻転生の概念があることは判明しているのでここは問題なし。
問題は② の方で人格形成における要因は大きく分けて遺伝的要因と環境的要因のふたつがあります(ってぐーぐる先生がゆってた)
そこでまず遺伝的要因としてアームブラストじいちゃんを召喚。続いて環境的要因としてジュライに似た小さな離島を舞台とし、ついでにスタークも召喚。そもそもこの2人がいる時点でかなりのご都合主義ですがその辺は女神様の粋な計らいってことにしてください。
他にも人格形成途中である幼少期に前世を夢に見たりすることも要因のひとつです。
・クロウの転生について②
肉体消滅後、クロウはミリアムや他の不死者と一緒に思念体としてずっとリィンを見守っていました。ただ思念体で出来ることはほとんどなく、ずっと歯痒い思いをしていたので不時着した際にミリアムと相談し、ミリアムは残ってクロウだけ転生のためリィンの傍を一度離れました。転生後のクロウは前世を覚えてはいませんでしたが、リィンと出会う前から頻繁に宝探しをして無意識的にリィンを探していました。
一章での出来事をきっかけに徐々に記憶を取り戻してゆき、数年後にすべてを思い出して自覚した後はイシュメルガに対抗すべく、裏で準備をしていました。具体的には生きているであろうセリーヌの居所を探ったり、協力者になりそうな人物がいないか探したり。
ただ本土から離れた離島では中々活動が難しく、イシュメルガがいつ動き出すか分からない状況でリィンの傍を長く離れるわけにもいかないのでリィンと共に島から出るか、自力でどうにかするか等、色々なパターンを想定していました。
クロウが導力銃だけでなく、双刃剣も使えるのはイシュメルガと対峙した時に備えてこっそり訓練していたからです。
・消えた月の雫について
二章ラストで瓶の中にあった月の雫が三章冒頭では花弁だけ残して消えているのはリィンが夜中、家をこっそり抜け出す際に明かり代わりとして持っていったからです。
・エリオットの曲について
実は詩もあるのですが、エピローグの時点で2人が知っているのは曲だけです。(曲名も知らない)大陸を巡る中で見つけていってくれたらいいなと思っています。
・髪カット
エピローグでちらっと話がでていますがクロウとリィンは互いの髪をカットし合っています。幼い頃にクロウがリィンの髪を少し切り揃えてあげたことがきっかけです。クロウと比べてリィンの方がほんの少しだけ下手だったり。
・アームブラスト(祖父)
幼少期にクロウが海で溺れて以来、筋トレを始めたそうです。
・文明レベル
Ⅳから数百、数千年の時が経っているのでかなり進化しているはずなのですが、正直に言うとあれ以上進化した文明なんて想像もつかないので離島という名の田舎を舞台にしました。
ちなみに本土から色々と入ってきてはいるのですが、島の住民達は文明に依存し過ぎないように生活しています。
・リィンの寿命について
感想頂いた際におっしゃっていた方もいましたが、リィンは既に人外化している為、寿命が普通の人とは異なります。なので眷属のあれそれとか至宝の残りカスでなんかいい感じに2人で生きられるようにどうにかしてくれセリーヌ(丸投げ)
・リィンカーネーションの花言葉
フォロワーさんから言われて初めて気づいたのですが、リィンの由来である(だったよね?)リィンカーネーションの花言葉は輪廻転生だそうで。すごい偶然だなあと思いました。
・タイトルの由来
離島なので海や蒼をイメージしたタイトルなど色々かんがえましたが
彼等に何のしがらみもなく、自由に生きていって欲しいという願いを込めてあのタイトルにしました。
・ラストにENDやおしまいの表記がない理由
本で描かれているのはここまでですが、彼等の物語はまだ始まったばかりでこれからも続いていくので表記はしていません。