Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    Xipi78_2pxo

    @Xipi78_2pxo

    限界オタクの妄言墓地
    頒布した本の補足もあります

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🙏 💖 🎉 💫
    POIPOI 26

    Xipi78_2pxo

    ☆quiet follow

    推しの香水を作ったレポ(グッコミ28無配)
    ※製作していくにあたって著作権の関係がありキャラクター名を出すことができないのでこちらでも記載をしていません
    感じて下さい!!

    推しの香水製作レポ推しの香水を作った話
    2022/8/28 無配ペーパー ぴぉ(‪@Xipi78_2pxo‬)‬‬‬‬‬‬‬

    都内の某創作イメージ香水を創香していただけるお店に行って推しの香水を作ってもらった話です
    ※版権の関係上、画像や作品名、キャラ名は伝えることができないのであくまで当方が伝えたイメージを元に作成して頂いたものです。便宜上「彼」と称しますが私は夢女ではない一般的な限界オタクです


    お店と出会うまで
    今まで香水とは無縁の生活でどちらかというと苦手意識がありました。強いて言うなら秋に漂う素朴な金木犀の香りと柑橘系が好みです。
    今までヤバい狂い方をした推しも香水を身につけるといったイメージはなく「無臭」や「腐敗臭」といった感性は終わってるけど解釈的には抜群だと思っている推し達の香りのイメージなので全く気にかけたことありませんでした。

    そんな中、突然「彼」と出会ってしまいました

    詳細は省きますが夏のイベント前の6月、何もないところで1人で転がり落ちて急激なハマり方をしてしまってから本当に情緒がおかしくて自分でもどうしてこうなっているのかは本当にわからないです。そんな中、今出さないと後悔する!と言う決意でサークル参加を決めて原稿をしている途中でTwitterで何かの香水レポが流れてきました(だいぶ記憶があやふやだけど多分そう)。その時は流し読み程度だったのですが後々気になって調べていたら「彼」の匂いを身に付けながらコスプレするの悪くないな……文字を書いて頒布しながらコスプレして匂いまで再現したら全身同人誌じゃん!4DX!楽しそう!!って思ったのがきっかけです。そうです、この香水は今日この日のイベントの為に作りました。しっかり今日もつけています(汗で流れてないといいけど……)
    思い立って調べて上の方に出てきてレビューやレポがとても良かったお店を選びました。偶然にも彼の名前の一部にもなっている土地にあったので運命を感じますね。


    当日までの話
    予約する際に1人だと情緒的な意味で正常な判断ができないと思い友人を誘い予約。先にインタビューシートというどんな香水を作りたいかという要望を書きました。フォーマットがサイトに記載されているのでそちらから各自印刷して記入する形式です。
    創香される方に関しては、性別/年齢/職業/性格/特徴/好きなところ/イメージカラー
    といった例が挙げられておりそれを元に書き込みました。


    ↓は私が記入した原文そのままです

    男性 171cm 外観的年齢は20代後半
    出身は中国
    全身に刺青が入っている(龍や牡丹)
    しっかり筋肉がついてる
    足首まで伸びた長い頭髪を一つに結んでいる

    性格
    誰にでも話しかけかなり友好的
    ノリのいいお兄さんのような感じ
    お酒や音楽、武術など娯楽は割となんでも好き
    義に厚く主人として認めた人に徹底的に尽くす従者気質
    自分のことはあまり話さず私情を持ち出さない

    雰囲気的なイメージ(こちらを重要視したい)
    季節は冬 時間帯は夕暮れ 
    そこに(体)はあるけどそこに(心)はない感じ
    良い人だけど本心がわからない(悪いこともしてると思うけどその様子を全く感じさせない)
    たまに言動がブレたり不安定になったりする(多重人格のようなもの)
    だけど「守ってあげたい」という感じではなくその葛藤してるであろう内面に惹かれた

    書いていて気が付いたのですがおそらく他の同担の方々がイメージする「彼」のイメージは私の記載した前半部分、そしてイベントで見ることのできた彼の性格。おそらく大半はそれを望んでいるのだろうと。
    でも私は少し違っていてそんな彼ももちろん好きだけどその彼の内面に含まれる様々な要素、不安定な人格、敵として出会った頃のドロドロでぐちゃぐちゃな「彼」が大好きなのでそちらの要素の方を強くして欲しくてその旨をしっかりと書きました。だけどこれ全部私が見てる幻覚なんですよね……今の「彼」にそんな要素どこにもなくて別の誰かを重ねてしまっているのですかまそれも含めて「彼」の魅力だと思っています。

    これを書いてる前日は本当にこれで大丈夫か?わかりやすく簡単に書いたけど書きたいことは山ほどある、だけどそんなに書いたらノイズが多くてわかりにくくなると思って比較的当たり障りなくフラットに書いたつもりです。


    当日
    前日に書いたシートを何度も読み返しながら自分の中で「彼」のイメージを想像しながら電車に揺られて現地へ。お店への道のりは分かりやすかったです、方向音痴に優しい……。
    店自体はこじんまりとしていて入店直後は前の予約の方がいらっしゃって賑やかでしたが私の予約した時間帯は他に誰もいなく貸切状態でした。平日は正義。香水の瓶やアトマイザーなどが所狭しと並んでいてオシャレで良い匂いもする至って普通の香水ショップです。普段使い用の香水も購入できます。

    入店してインタビューシートを渡したら注意事項の説明です。版権者の諸注意、重ね付けによる香りの特色や扱い方。その他諸々説明を受けて早速始まりました。

    説明の時に「画像や作品名を伝えることはできないのでお姉さんの語彙力で頑張って伝えてください!」と言われてクスッとしてしまいました。

    シートを見ながら店員さんが事細かに質問を投げかけてそれに答えてさらに解像度を上げていくのですがこの受け答えが凄く恥ずかしい。「彼」の事に関して私が知ってる範囲で答えて相手に伝える。こんなに照れ臭いものなんですね……だけど質問には即答できるくらいにしっかり解像度を上げていたのでだいぶスムーズでした。

    ↓以下記憶のやりとりの抜粋
    店「従者ということは主人は王族ですか?」
    私「いえ、一般的な人です」

    店「出身が中国ということは主人もそちらの方?」
    私「いえ、舞台は現代日本です(多少違ってるけど便宜上)」

    店「執事的な感じですか?それともボディーガード」
    私「ボディーガードですねー」

    店「ヤ〇ザだったりします?」
    私「ではないですけどそれっぽくは見えます」

    店「話しかけやすい?」
    私「いや、割と怖い印象ですねー、話すと話しやすいんですけど」


    店「筋肉はついてる?」
    私「かなりしっかりついています」

    店「主人に対してはどんな接し方ですか?」
    私「ダメなところはちゃんと指摘しますし意見も言います」
    店「絶対的な主従じゃなくて割となんでも言い合える関係?」
    私「そうです」

    店「今の主人とはどうやって出会いました?」
    私「なりゆきで(咄嗟に言葉が出てこなかったけど大体合ってると思いたい)」

    店「葛藤してる内面というのは具体的にどんな感じですか?」
    私「彼は今の主人の前に仕えていた人がいて、あまり良い終わり方をしなかったんです。その時の事があってまた誰かに仕える今の状態が本当に良いのかという感じです」(かなり割愛して伝えたので本当に伝えたかった内面のドロドロは伝えてられていない)
    店「葛藤してる様子というのは表情に出ますか?」
    私「出ません」(それより前に普段は表情豊かですと回答済)

    とこんな感じでどんどん掘り下げられていきました。新手のアキネーターかな?って思いました。
    どんどん聞かれて結構怖かった……けどここで主張しなくては理想のものができない!と思い結構ズバッと答えました。さすが店員さんは慣れていますね。
    彼の葛藤のとこだけ心残りでしたがそれを伝えるには話が本当に長くなるので悔しながら表面的なことしか伝えられていません。
    書いた項目全てに質問されるという感じではなかったので香りに当てはめて必要で掘り下げられるところを聞かれた印象です。

    そして5分程度の質問コーナーが終わりいよいよ創香です。最初に今聞いたイメージをざっくりと2種類の重ね付け×3セット用意されました。
    全て正確に覚えられてないのが悔しいですが
    ・爽やかな印象の香り
    ・白檀を使ったお香のようなアジアン的な香り
    ・あともう一つ何か
    が最初に出されました。紙に吹きかけられた香りの説明を受けながら一つずつ嗅いでいきました。
    最初のは爽やかすぎて物足りない
    二つ目は白檀が強すぎてあまり好みではなかった(個人的に白檀は別の推しの香りのイメージが強く「彼」ではないかなと)
    そんな感じで香りを変えながらどんどん絞っていきました。「この組み合わせの強い香りの方を残してもう少し不思議さが欲しい」「もうそこし甘さ控えめの香りでベースはそのまま」などこちらもどんどん要望が出てくるので不思議ですよね。思った以上に香りからキャラクターを連想することができるのだなと感動しました。そしてそれをしっかり判断できる私の嗅覚と思考もだいぶ凄いなと

    三度目の時にかなり核心に迫る組み合わせに出会いました。嗅いだ瞬間「これだ!!」ってピンとくる瞬間があったのです。ただ惜しいことにこの香りは私が推している「彼」に対する内面のどろどろの具現化のようなもので当日コスプレをした時に身につけるには衣装と香りが少し合わないなと感じました。だけど「彼」としてはかなり正解に近いです

    この組み合わせは「彼」が敵として出てきた時の香り!と確信できるくらいには完璧な回答でした

    店内は他の香りも充満しているので外で一回リセットしながら嗅ぐこともできるので一旦外で落ち着いて再度確認しました。
    (後日よく考えたら「彼」の名前の一部の土地で「彼」の匂いを嗅いでるの奇跡)
    完璧にそれだけど身につけるとすると癖が強い、かなりふんわりとした不思議な雰囲気だからもう少し香辛料的な軸のある決定的な要素が欲しい。と友人と協議の結果再チャレンジへ。その後ベースのスモーキーな男性的なイメージの香りの上に別の香りを乗せてくれました。
    少し爽やかな印象の香りだけど甘すぎず柑橘系というわけでもなく不思議な香り。香辛料的かと言われるとそうではないが丁度イベントで水着を着ていることもありその香りに近くそれもかなりありでした。よく接する「彼」のイメージに近い。と思いこれ以上悩んでも堂々巡りするだけになるだろうと思いここで終了。元々30分の案内でしたが予定時間通りに終わることができた分これ以上選んでいたら本気で収拾付かなかったと思うので良い時間配分です。

    2本のセットで提案されていたのですがどちらの香りかを選ぶことができずベースは同じなので3本買ってどちらも使いたい!という欲張りセットにしました。ちなみに金額は1本¥2400×3です。オタクは推しにかける金銭感覚が破城してるのでなんとも思ってなくて実質タダなのですが冷静に考えるとかなり高い買い物なんですよね……怖い。


    購入後の後日談
    心の準備ができなすぎて休日にゆっくり余韻に浸ることに。
    まずじっくり一本ずつ堪能したのですがこれが凄いんですよ。香りと共に店頭で香りの詳細の説明文を見せていただいたのですがこれがほんとうに…



    ・ガラムショックマイルド(夢見る煙)
    夢は2種類・・・冷める夢と冷めない夢。。。
    あなたの夢はどっちだろう・・ケムタイ?

    ・ノブレッセⅡ(夜貴族)
    再登場!奥行&透明感&気品のバランスが超絶妙!夜にうごめく貴族たちへ・・

    ・ファンタジアマーレ(桃源海)
    いつか夢で見たかも?・・
    空想の海から吹く風のような不思議な香感!

    凄くないですか?完全に「彼」そのもの

    夢見る煙
    敵の「彼」を彷彿とさせるし今現在の「彼」を表すにも煙というワードがあまりに的確すぎる

    夜貴族
    敵の「彼」ですね。名前がもう…。あの日々の夜だけ輝いていた彼の一瞬の輝き、謳歌した短い生がそのまま名前から感じ取れる

    桃源海
    最高
    説明文がもう上記とは一線を超えてだけど「彼」を表すのに的確な名前
    こんなに的確に名前が解釈一致なことあります?

    一つずつの香りの感想です


    夢見る煙
    一番初めにスパイシーな香りが漂いウッディーな雰囲気が漂う
    煙のように感じる鼻にツンとくる感じは煙の香りとは違いどこか異国を感じることができつつもなぜか懐かしさを感じてしまう
    時間が経つとスパイシーな感じが薄れ後半は懐かしい不思議な香りが残る
    最後の香りは線香に近いかも


    夜貴族
    清涼感のある香りだけど柑橘類のフレッシュさではなくもう少しダンディーな大人の気品とできる男のイメージを彷彿とさせる
    香りに層がなく最初から最後までほとんど同じ匂い
    私の鼻が鈍いだけかもしれないですが…


    桃源海
    上記2つより断然甘い香り、だけど男性が身につけてて違和感ない適度な甘さ
    甘さの例えは桃のような感じがするけどそこまで主張するわけではなく甘さの中に清涼感があり名前の通り夢の中で見た記憶が一番近い

    この2つずつを組み合わせて「彼」の香りができあがります

    夢見る煙と夜貴族で敵だった時の「彼」

    夢見る煙と桃源海で現在の「彼」

    敵だった時の「彼」の香り
    できる男のイメージがほんの少し残りあとは全て煙に包まれてしまうその中でもスパイシーな芯が少しだけ残る
    だけど全体的に煙に巻かれていて不思議な香り、何故だかどちらの香りでもない匂いが表れている気もする
    繁華街の廃墟と化した雑居ビルの最上階の部屋に放置されている赤い革張りのソファ(ボロボロに破けている)に乱暴に座りこちらをギロリと睨む「彼」が完全に見える

    現在の「彼」の香り
    最初に香る匂いはどちらの匂いでもない「混ざった何か」でも不快な感じはしないそのあとすぐに煙の匂いに撒かれて夢の香りは徐々に姿を消していく
    最後に残るのはやはり煙を思わせるどこか懐かしい匂いだけどそれに負けずに残る不思議な清涼感
    今の「彼」のそこに身体はあるけど心はいないを的確に表せている。混ざった清涼感のような不思議な匂いが更に彼の不安定さや本音を見せない一枚隔てた壁を作っている

    時間が経つと香りは変わるけど明確に「違う彼」としてどちらも確立していてどちらも正解

    敵の「彼」はいつまでもその相容れない不安定さを感じるが現在の「彼」は少しだけとっつきやすい感じの香りになっている。それでも初見だと少し遠慮してしまうような香りになっているのが解釈一致すぎて自分でもよくわからなくなっています

    同じ人物なのに違う香りは作れる……これは同人でいうところの「作画の違い」かもしれない
    最高か

    コスプレをしていない状態の自分から「彼」の香りがするのは解釈以前の問題なのでここはレイヤーらしくウィッグに吹きかけてみました

    レイヤーは今すぐやったほうがいい

    髪の毛の間に顔を埋めると途端に「彼」の香りを感じることができる。実在する、ここに「いる」
    魂が宿っている。
    発泡スチロールのマネキンに三脚で固定したお手軽簡易ウィッグスタンドでさえ「彼」の存在を感じることができる
    ずっと顔を埋めていたい

    香水の楽しみ方として枕やカーテンにつけるのもおすすめらしいのですがコスプレする人は断然ウィッグに付けるのをおすすめします

    本当にやばい

    因みに3つ全部重ねて付けることも可能で試してみたら桃源海が強く出てまるで今の自分を主張するかのような香りになったのでこれはこれで今までテイスティングの背景込みで情緒がやられました。

    香りは嗅覚で楽しむ同人
    別の方が同じ「彼」を創香しても別の香りができるかもしれません。でもこれは完全に同人作品と言っても過言ではないのでめちゃくちゃありです。貴方だけの推しの香りを作り上げろ!!

    これを頒布している当日は現在の「彼」の香りを纏っています。敵の「彼」も纏いながらいつか何かやりたいですね

    今回お伺いしたのは「FINCA」さんというお店です。とても素晴らしかったのと、とても貴重な体験ができるので是非試して下さい!オンラインストアでの購入も可能ですが実際に創香する楽しさに勝るものはないですしアドレナリンがやばいです
    Tap to full screen .Repost is prohibited

    recommended works