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    むくらーるちん

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    むくらーるちん

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    欲張りだからもっと知りたいのちょぎぶし

    また140文字ルールを破ってしまった。

    その日は山姥切も山伏も大層酔っていた。

    「ふふっ山伏くんの手はやはり大きいのだね。」

    山姥切が山伏の掌に自分の掌を重ね合わせてしみじみと言う。山姥切は楽しそうだが、相手をしている山伏は照れくさいのか早くこの茶番を終わりにして欲しいと顔に出ていた。しかし山姥切の山伏に対する興味は底無しで、掌だけでは飽き足らずに山伏の腕に指を這わせる。

    「山姥切殿…一体何を?」

    「この腕の紋様がどうなっているのか気になってね。調べてもいいだろう?」

    そう言って山伏の腕に張り巡らされた赤い線をススーッと指でなぞっていく。子供の戯れのようなくすぐったさと何かイケナイ事をしているかのような背徳感に山伏はなんとも言えない感覚に襲われた。ただ山伏はこれ以上進んでは駄目だという事だけは理解していた。

    「山姥切殿、このようなお戯れはご遠慮願いたい。」

    「何故だい?」

    「山姥切殿にとっては楽しい遊びの一つだとしても拙僧にとっては毒でしかないのである。」

    山伏は山姥切に他の仲間に対する情とはまた違う形の情を抱いていた。だが山姥切はそんな山伏の気持ちに一切気付いていないらしく常日頃から平気でこんな触れ合いを強請り、寒いからと勝手に山伏の布団に潜り込んでくる。それは山伏にとって甘美で大変心地よく、まるで麻薬のような猛毒であった。今迄はどうにか己の心の声に蓋をしてきたが、今日は酒が脳をぐらつかせ堰き止めていた想いが一気に溢れ出しそうで怖くなり山姥切を突き放すような言葉が口からついと出てしまった。

    そう山伏が告げると山姥切は一瞬、酷く傷ついた顔をして

    「へぇ、俺と居るのがそんなに苦痛だったとはね…気付かなくて悪かった。もう近寄ったりしないよ。


    そう言って山姥切はふらふらとした足取りで立ち上がった……が、飲んだ酒が強すぎたのか山姥切は盛大によろける。あわやという処で山伏が抱き抱えた。

    「大丈夫であるか?」

    心配した山伏が山姥切の顔を覗きこむと山姥切の目からぼたぼたと涙が溢れていた。

    「山姥切殿!?」

    「離せっ!……山伏くんは………俺の事が疎ましいのだろう?だったらこんな…優しくしないでくれ…辛いだけだから……頼むよ。そうでないと俺は望みがあるんじゃないかと勘違いしてしまう。」

    涙の理由は酒の力もあるのだろうが……この山姥切の態度はまるでーー

    「もしや山姥切殿は…拙僧の事を……す…好いてくれているのであるか?」

    山伏の問いに山姥切はヤケクソで返答した。

    「あぁ…そうだよ。俺は山伏くんに懸想している。望みは薄いし成就するとは全く思ってなかった。でも嫌われるのは計算外だったし流石に堪えるね…部屋割りも主にすぐ変えてもらうよ。なるべくもう君の視界には入らないよう生活するから安心していいよ。」

    寂しげな笑顔で山姥切は微笑んだ。そんな山姥切を山伏はヒシッと抱きしめた。


    「や…山伏くん?何を」

    「拙僧は山姥切殿を嫌ってなどいないのである。むしろその反対で拙僧も山姥切殿の事を好ましいと思っているのである。」

    「え…な…嘘だろ……」

    「拙僧の想いがただ募るばかりで、山姥切殿には遊ばれているだけと思っていた。しかし山姥切殿の今迄の行いは拙僧への愛そのものであったのであるな。」

    「愛なんて…そんな恥ずかしい言い方はやめてくれ。」

    「カカカ、だが事実である。」

    「まぁ…否定はしないよ。」

    さっきまで哀しみに染まっていた山姥切の顔に赤みが差してきた。その表情に山伏も自然と笑顔になる。そしてどちらかともなく顔を寄せ合いそっと唇を重ね合わせた。









    「しかし山姥切殿のあぷろーちは拙僧を観察するようなものばかりで全く恋慕に気づかなかったのである。」

    「俺は欲張りだから好きな子の事は何でも知っておきたいんだよ。これからはもっと遠慮なくいくから宜しくね。」

    そう言って山姥切は悪戯に微笑んで見せた。





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    むくらーるちん

    CAN’T MAKE虎杖くんと先に会う順平くんの筋書き的なナニカ
    誰か同人誌にしてくんなまし

    順平くん家がアニメでも原作でも一軒家なのかアパートなのかわかんないので妄想で書きました。
    (虎杖くんとの初対面の際の背景にマンションっぽい建物が無かったのでマンションは除外しました。)
    真人ルートを回避して虎杖くんルートだ!!昼間の映画館に行く順平くん、目の前で最悪クラスメイトがまひまひにグニィされる。まひまひの事は見えているが、このルートの順平くんはやべーって逃げる。絶対追いかけない。

    なんてものを見たんだろ…数日間頭の中を惨劇がぐるぐるする…あの映画館はしばらく行けないなぁとか考えながら外を歩いてると家の前にワガママボディの担任のてんてぇが居た。内心おあーーーってなりながらクラスメイトがタヒった報告を受ける順平くん。本当にタヒんでたんだ…とあの映画館の出来事が現実味を帯びて背中に嫌な物を感じる。すると例のお尻顔天使と虎杖くんが飛び出してくる。その後は真人ルートとほぼ同じ展開で河川敷に行く。真人ルートの高専の生徒が〜の説明が無いので警戒心がかなり高い順平くんだったが、ミミズ人間の話ですっかり打ち解ける。凪さんが合流→晩御飯→映画の流れに行く。後日映画を観に行く約束をして解散、凪さんは無事。約束通りに虎杖くんと映画に行く順平くん、映画が始まるまで時間があるので館内のソファで談笑する。映画館でポップコーン食べる食べない議論等くだらない話をしていると順平くんがチケットを落としてしまい、虎杖くんが拾う。拾う瞬間に虎杖くんが順平くんの顔の傷に気付く、「その傷…どうしたんだよ」と真剣な顔で聞く虎杖くんに、順平くんはオデコを抑えて「なんでもないよ…」と顔を逸らすが「そんな酷い傷がなんでもない訳ないだろ……友達なんだしさ…全部話してよ。」 少し迷う順平くん、そんな順平くんの心に寄り添うように優しく順平くんの手を握る虎杖くん。「俺、順平の力になりたいんだ。」虎杖くんなら信用できる…そう思って順平くんは虎杖くんに全ての出来事を話した。まるで自分に起こった事のように悲痛な顔をして黙って聞いている虎杖くん。虎杖くんに話す事で心が軽くなっていく順平くん…真人ルートと違い呪術師としての能力は無いので高専に来いよは発動しませんが、まだ達観歯車覚悟ガンギマリ前の元ヤンホヤホヤの虎杖くんなので「そのクソみたいな奴、俺がぶっ飛ばしてやる」が発動する。その言葉に救われる順平くん、勿論「ありがとう、でも虎杖くんはあんな屑となんか関わらなくていいよ。学校の事は母さんと話をしてなんとかするから大丈夫」と虎杖くん大暴れは止める。順平くんは自分の理解者が出来て嬉しくて感極まってしまい、涙が出そうになったのを隠すためトイレに行く。ト
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