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    いものひと。

    原神倉庫。マイペースローペース。ビビリのへたれの引きこもり。需要なんて知らぬ無駄な供給ヒャッハァ!書きたい時に書きたいだけ。文才なにそれおいしいの?アル蛍尊い蛍ちゃん至上主義ヌヴィフリもたまらん。にわかなので解釈違いやキャラ違いかなりあると思いますのでご了承下さい。何でも許せる方だけどうぞです。無断転載クレクレ等迷惑行為は私にも私以外にもご遠慮下さい。平和に静かに過ごしたい…。

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    いものひと。

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    待って待って公式どういうことアルベドのメールもイラストもアル蛍ですよ付き合ってますよねこれどう読んでも!!!ありがとうございますアル蛍尊い最高すぎて生きていけるこれ何回いや何百回デートしてるんですかプレイヤーが観測してない間に何百回逢瀬を繰り返してるんですか呼んでよ出歯亀させてよぉお!二人の距離近過ぎて興奮しますありがとうございます人人人さてこれから皆さんの素敵作品を見回りまくります既に素敵文字数

    presentドラゴンスパイン、アルベドの研究拠点。
    机の前で資料を纏めていたアルベドに、蛍は駆け寄り挨拶した。
    「おはよう、アルベド!」
    「おはよう、蛍。そんなに慌てて、どうかしたのかな?」
    「時間、間に合った…?」
    問われ、時計を確認する。約束の時間に、たった今なった所だった。
    「うん、ぴったりだよ。何かあったなら遅れてしまっても構わないけれど、どうかしたのかな?」
    「うん…準備してたら時間かかっちゃって…大丈夫なら良かった…」
    「ふふ。そんなに準備していてくれてたのかな」
    「…料理…作りすぎちゃって…」
    「ふむ」
    「……アルベドの、誕生日だから……」
    「…………」
    「それで、沢山作っちゃって…。そんなに食べないって分かってるのに、つい…。
    あ、でも、パイモンが『余ったらオイラが食べるから安心しろ』って言うから、無理しなくて良いんだけど…」
    「…………」
    「…? アルベド?」
    黙っているのに気付いて、彼の顔を覗き込んでみる。ハッとして、アルベドは蛍の顔を見つめながら答えた。
    「…あ、うん。
    不思議だと思って」
    「え?」
    「今まで、誕生日を祝われても何とも思っていなかったのに、キミにそう言われると…」
    「……嬉しい?」
    「うん。そうだね」
    「…ふふっ」
    はっきりと頷かれて、くすぐったいような気持ちになり思わず笑みが溢れた。
    つられるように微笑んだアルベドは、蛍に問いかけた。
    「…料理は、塵歌壺に用意してるのかな?」
    「うん」
    「パイモンは?」
    「クレーについてくれてる。アルベドの為にお魚とってくるって」
    「…ああ…」
    「ぱ、パイモンついてるから大丈夫だよ!」
    声のトーンが少し下がったのに気付いて、慌ててフォローする。
    「…うん、そうだね。
    …折角だから、もう少しだけキミと二人きりの時間を過ごしても良いかな?」
    「うん。誕生日なんだし、気を遣わなくて良いよ」
    「そうかい?それなら…もう一つだけ、プレゼントを希望しても?」
    「いいよ。私に用意できるものなら、何でも」
    「それなら問題ないね。キミにしか用意できないものだから」
    「?」
    アルベドは蛍の目の前までくると、期待するように、誘惑するかのように、目を細めて告げた。

    「キミから、キスして欲しい」

    「!!!???」
    ぼん、と一気に真っ赤になる蛍に、唇を笑みの形にしながら続けた。
    「ダメかな?」
    「だ、ダメじゃない、けど…!」
    「誕生日だから気を遣わずに素直に言ってみたのだけれど」
    「うっ…」
    自分で言ったことを指摘され、ぐうの音も出ない。
    「…蛍?」
    そんな彼女に畳み掛けるように名前を呼ぶと。
    「………分かった」
    恥じらいながらも頷き、ゆっくりとアルベドへと近付いた。嬉しそうに微笑んで目を閉じるアルベドの唇に、直前で目を閉じながらそっと自分のを重ねた。柔らかな感触とあたたかさが伝わり、一際大きく心臓が跳ねた。
    「………、……これで良い?」
    「もう一度」
    「!?」
    甘えるような言葉に、また心臓が騒ぎ出す。
    一度目を開いたかと思ったら再び閉ざされたアルベドの瞳は、そのまま蛍を待つように動かない。
    蛍はもう一度勇気を出して唇を重ねた。
    「んっ…」
    「ん…。
    …もう一度、良いかな?」
    「うう…」
    離れてすぐにねだると、茹で蛸のように真っ赤になった蛍を楽しそうに眺めてから、また目を閉じる。
    もうどうにでもなれ、とばかりに少し勢いをつけて唇を重ねると、アルベドの手が首筋に触れてびくん、と震えた。
    驚き僅かに開いた唇の隙間に、アルベドの舌が割り込んでくる。反射的に逃げようとしたが首筋を捕らえられ、腰にも腕が回り、逃げられない。
    「…!ん、ん〜!」
    すぐに絡まる熱い舌の感触に、抵抗しようとしても舌を強く舐られ、抱き締める腕に力がこもり、敵わない。長く絡め取られ、酸欠と強い刺激から目尻に涙が浮かんだ頃に唇と腕が離されて、崩れ落ちそうになった。
    「おっと。大丈夫かな?」
    「…ううう…」
    「ふふ。少し休もうか」
    動けなくなるほど熱くなった身体をひょいと抱き上げ、椅子に座らせる。恥じらい顔を背けたり頬に手を当てる蛍を、楽しそうににこにこ笑って眺める。
    (…可愛いな)
    必死に落ち着こうと深呼吸をしたり、忙しなく視線を泳がせていたが、少しして人心地つくと、はぁ、と熱く大きな溜息を吐いた。
    「落ち着いたかな?」
    「…………」
    無言でまだ赤い顔の蛍がじとりとアルベドを見る。それにまた楽しそうに笑ったが、ふと時計を見て話題を変えた。
    「…そろそろクレー達の所に行こうか」
    「……ん」
    蛍も時計を確認すると、そろそろ時間になるところだ。
    もう終わった、と安心半分、寂しさのような物足りなさのようなものたちが混ざった気持ち半分で頷くと。

    「続きは夜に貰えるんだろう?」

    耳元で囁かれた言葉に、立ちあがろうとした身体が、また砕けそうになった。


    その後、アルベドと目が合う度に赤くなる蛍を、クレー達は不思議そうにしながらも、4人で誕生日を過ごした。

    夜は、約束通り2人きりで。
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