何よりも、大切だから。「……よし、買うものはこれくらいか?」
「うん、備品はこれで最後だね。後は僕個人の買い物だけかな」
「む。ならそれも済ましてしまおうではないか!」
「!……ふふ、ありがとう。司くん」
ある日の休日。
公演がひと段落ついたこともあり、練習も休みとなった今日。
オレは、類と買い出しに出ていた。
前回の公演は、寧々が主役。
比較的アクション多めとなった公演だったこともあり、終わった頃にはへとへとになっていた。
そのライバル役を担ったえむも、同じように非常によく動いてくれた。
そんな二人を労わるために、必要な備品の買い出しはオレと類が立候補し、二人にはしっかり休養を取ってもらうことになったのだ。
……まあ、正確には、立候補したのはオレだけだったのだが。
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