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    蓮吾@Rengo_004

    落書きとか、好きな設定とか、cp語りとか色々諸々。なにかと地雷原です。

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    蓮吾@Rengo_004

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    自室の扉を開けたら、なんでかオボロくん(若干透けてる)がお部屋の真ん中で正座してた下朧…未満のあらすじってほどでもないなにか。※死ネタじゃないです

    「おかえり鉋くん」
    なんでもないその日に、彼は突然現れた。

    「なんで朧くんが僕の部屋に!?そもそも家教えたっけ!?なんで!!!?」
    「理由なんてないよ。会いたかったから来たんだ」
    そう言ってくすくすと笑う朧くん。
    いやいやいや、それに何かがおかしい。
    何度瞬きしても目を擦ってもやっぱり若干透けている。もしやこれは夢?夏の暑さにやられた僕が見ている幻覚?
    それに彼は竜泉のユニフォーム姿で髪は結んでいて、まるで試合後そのままここにきたようなスタイル。
    いったいどういうことなんだろう。なぜ僕のところに。その透けた体にハッとしてと青ざめる鉋くん。
    「ねぇ朧くん、もしかして君」
    言葉に詰まる。あぁどうしよう、嫌な想像ばかりが脳内に押し寄せる。
    「あっごめん、鉋くんが想像してるようなのとは違うと思う」
    「え?」
    「もし心配なら電話してみたらどうかな、僕に」
    「朧くんに?」
    「そう、僕に」
    「目の前にいるじゃないか」
    「確かにそうなんだけど…とにかく掛けてみて」
    鉋くんの心配を他所に朧くん(仮)は普段よりやけにフランクで楽しそう。

    疑問に思いつつも言われた通り電話をかける。
    合宿の時に連絡先を交換したものの、
    改まると何を話せばいいのか分からなかった。
    だから、これが彼にかける最初の電話。
    一呼吸おいてからコールボタンを押した。
    ……………。
    ……………。
    ……出ないな。
    やっぱり何かあったのかもしれない。
    タイミングが不味かっただけだよきっと折り返してくる筈、なんて言いながら鉋くんの布団でごろごろと寛ぐ朧くん(仮)。
    君ってそんな感じだったっけ?
    何が何やら状況についていけなくて思わずため息をつく鉋くん。気が抜けたところでテーブルに置いた携帯電話が唐突に震えた。

    「うあっ、も、もしもし?」
    『………』
    「朧くん?」
    『ごめんね、出られなくて』
    「いや、こっちこそ急にごめんね」
    朧くんの囁くような声が電話越しだとダイレクトに耳に入ってきてなんだか恥ずかしくなった。
    『どうしかしたの?』
    何にも考えてない。言われるままに掛けてしまったから用件なんて何にも考えてなかった。
    とはいえ、いま君の分身が僕の部屋にいるんだ、なんて流石に言わない方がいい気がする鉋くん。
    「きゅ、急に朧くんと話したくなっちゃって」
    間違ってはないよね。

    その後、最近の部活の様子とか学校の話を色々諸々しようと思ったところで突然部屋にやってきたお母さんに晩ご飯だから下りてきなさい!と言われた鉋くん。
    『ふふ、呼ばれてるね』
    「聞こえた?」
    『うん』
    くすくすと笑う朧くん。
    実物は心なしか朧くん(仮)より控えめな気がする。
    「また連絡してもいいかな」
    『え…うん、待ってる』


    その後も朧くんとの距離を近づける為、鉋くんにアドバイスを繰り返す朧くん(仮)。
    その正体は『鉋くん本人も無自覚の淡い恋心を認めてくれる朧くん』の幻覚(鉋くんは会話してるつもりでも側から見れば独り言)なので、
    電話をかけるように勧めるのも『鉋くんが朧くんと話したいと思ってるから』。
    ユニフォーム姿なのは『鉋くんが惹かれた瞬間の朧くんの姿がユニフォーム姿だったから』。とかだといいなぁ。
    朧くん(仮)は鉋くんの理想が盛ってあるので現実の朧くんよりも少し感情豊かで、
    念願かなって下朧がお付き合いする少し前にフッと消えてしまう。
    みたいなお話。
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    Laurelomote

    SPOILERこの文書は『ブラックチャンネル』の、主にエピソード0について語ります。漫画版・アニメ版両方について触れます。
    コミックス最新刊の話までガッツリあるのでまだ読んでないよこれから読むよって方はご注意ください。
    あくまで個人の考察です、自己満足のため読了後の苦情は一切受け付けておりません。
    タイトルの通り宗教的な話題に触れます。苦手な方はブラウザバックで閉じる事を推奨致します。
    ブラチャン エピソード0について実際の神話学と比較した考察備忘録目次:
    【はじめに】
    【天使Bとは何者なのか】
    【堕天】
    【そもそも"アレ"は本当に神なのか】
    【ホワイト(天使A)とは何者なのか】
    【おまけ エピソード0以外の描写について】


    【はじめに】
    最近、ブラックチャンネルという月刊コロコロコミック連載の漫画にどハマりして単行本最新5巻までまとめて電子購入しました。
    もともと月刊コロコロ/コロコロアニキの漫画はよく読んでいたのですが(特にデデププ、コロッケ!etc)、アニキの系譜であるwebサイト『週刊コロコロコミック』において次々と新しい漫画の連載が始まり色々読みあさっていたところに、ブラックチャンネルもweb掲載がスタートし、試しに読んでみたらこのザマです。
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