敷くんと執事長さんの話「あなたにはこれからアキラ様の身の回りのお世話をしていただきます」って言った執事さん居るじゃないですか。
あの人がシキくんを第二の息子と思って大切に育ててくれてたりはしないだろうか、って考えてて。
突然やってきたかわいそうな少年に、食事と寝床とこれから先の人生を生きていくための知識とお金と何より居場所を作ってくれたんじゃないかって。
厳しく当たるのも彼のため……とか都合良すぎますかね…?
シキくんを引き取るときに家中探して見つけた彼の母子手帳が途中から記入されてないのを見て予防接種の病院回りしたり、
学校行事でアキラ様の撮影はプロのカメラマンがやるから自分はシキくんを撮るためにビデオカメラ買ったり、
そんなのに慣れてない執事長さんだから始めは手ブレも撮影開始のタイミングもぐだぐだだったけど、回を重ねるごとに上手になってったり、
運動会の親子競技に参加させた若い使用人がシキくんの走る速さについてけずシキくん諸共すっ転んだのを見て「全く私が若ければああはならないぞ」って思わず出た声も収録させたり、
シキくんがおずおずと持ってきた親に書いてもらおう系の課題を「貴方の保護者は私ということになってますからね」って達筆すぎて読めない楷書でじっくりたっぷり枠いっぱい書いて返したり、
執事として相応しく成長するシキくんを見て「私の教育が良かったな」って独り言を若いメイドに聞かれてたのを咳払いでごまかしたり、
本人は言わないけれど夕食だけじゃ足りない成長期のシキくんに「頂いたお菓子があるので食べなさい。ついでにシェフが炊き過ぎた米も食べなさい」って不格好で塩っぱいおにぎりを食べさせたり、
ぐんぐん身長が伸びてきたシキくんの制服を作り直す為に自らメジャー持って採寸したり、
シキくんが買ってきた修学旅行のお土産のお菓子を食べながらシキくんに彼が写ってるやつ全部買ってこさせた写真をアルバムに綴じて後日シキくんに自慢したり(「見なさい、君に買ってこさせた写真を旅行記にしたんだ」「僕が授業で作らされてるのより良い出来ですね」「それはいけない、アドバイスをやるから完成したら見せなさい」)、
とかとかそういうのあると良いなぁ