学パロエデン組「諸君!!本日はお集まりいただき誠に感謝する!!」
放課後の空き教室の扉が開くのと共に響く大声。
それはある一つの不思議な部の活動開始の合図だ。
もっともそれを部活と呼んでいいのかは参加している自分自身甚だ疑問ではある。
「こんにちはレオス君。皆揃って待ってましたよ。」
「ヴィンさんこんパタ!それで今日は何して遊ぶんだー?」
上級生3年のオリバー・エバンスは読んでいた本を閉じると和やかに笑い、
2年生でこの部の紅一点であるレイン・パターソンは早く活動内容を知りたくてうずうずしているようだ。
そんな二人の言葉を聞いて同じく3年生の創部者であるレオス・ヴィンセントは、
皆の期待を煽る様にインテリキャラさながらな素振りで眼鏡に手を添えてニヤリと笑った。
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