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    子推燕×若♀
    「恋」

    涼しい風が吹く中、昼12時すぎ、私はまた仕事の事を記録するため、いつものように部屋へ戻る。

    「あ、子推さん、こんにちわ。」
    「…」
     彼は最近、よく私の部屋にきているよう。でも嫌ではないから、いつでもきていいよとだけ告げている。
     相変わらず彼は部屋の隅に座り、窓を眺めている。たまに吹く風が子推さんの少し長い前髪を揺らす。
     私は作業に取り掛かろうとする。
     しばらくすると子推さんが後ろから声をかけてきた。
    「若殿。」
    「! どうしたの…?」
    「…若殿は、最近よく龍井さんと一緒にいますよね」
    「うん。」
     子推さんは眉間にしわを寄せて、翼を少しだけ広げる。
    「…いえ…何でもないです。作業の邪魔をして…申し訳ないです。」
    「ううん、大丈夫ですよ…あ、そうだ」
     私は子推さんに燕の簪を差し出した。濃い青に少しだけ混ざる暗い紫みの青、燕の額にある紅葉色。とても彼らしいなと思い買ってきたものだ。
    「…。」
    「綺麗だと思って…、…それに貴方っぽさがあったから。」
    「…これは…いつかの別れの記念として、受け取っておきます。……ありがとうございます。」
     喜んでくれているみたいでよかった。
     …そういえば、彼はまだ消滅を目標にしているのに、彼が消滅するための方法が全然みつかっていない。空桑には色々な歴史がある書物が置かれているというものの、それらしきものはいまのところみつかっていない。
     どうにかわたしが生きているうちにみつけられたらいいのだけれど…。
     と考えているとコンコン、と扉から音がした。
    「あっ、はーい 入っても大丈夫ですよ」
    「どうも。」
    「龍井さん、こんにちわ。」
     部屋に訪れてきたのは、龍井蝦仁さん。 流し目に白い髪の毛で、その毛先に広がる蝦色がとても綺麗。
    「子推さん。」
    「…! すみません。時間のことを忘れていました」
    「なにか約束してたの?」
    「旬の新茶を煎じようと思い、そのことで少し手伝っていただこうかと。」
    「そうなんですね、今の季節だと…茉莉花?」
     茉莉花茶は中国茶のひとつで、味と香りがよく飲みやすい。この(春)季節だと、更においしく感じられるはず。
    「はい、そうです。いらしたいのであれば後日、貴方もお呼びしましょうか。」
    「ありがとうっ そのときは、ぜひ。」
    「わかりました。…では行きましょうか、子推さん。」
    「はい。…若殿、今日も…ありがとうございました。」
    「うん、またいつでも。」
    そして、二人は去った。
    「子推さん、また今日もあの人の部屋に行っていたんですね。」

     1週間前ほど前だろうか、この人がよくあの人の部屋に行き始めたのは。いつもいる桜の木の下にも、あまりいることが少なくなっていた。どうしたものかと思っていたのもあり、訊くことにした。
    「…いけないことでしょうか」
    「いいえ、そんなことはありません。ただ、最近そういうことが増えた気がしたので。」
    「……。」
    「私が…若殿のことを、好きだと言ったら…笑いますよね。」
    「…! 笑いませんよ。…応援します。」
     いささか驚いてしまったが、確かにこれが子推さんなりの近づき方だ。彼はあの人にそんな想いを寄せているのなら、私は、ー友人として、その心を尊重し、応援しようと思った。
    「……。 ……………ですが、あの人はいつか死にます。私は人から必要とされるまで、ずっと生き続けます。…想いを伝えても、あの人は先に消える。想っていても、無駄なことだと思うのです。」
     少し沈黙が続いた後、翼で身体を覆うように隠し、ゆっくりと答えた。
    「それでも、どう思っても私の心臓が反応してしまうんです。苦しいです‥。」
     永遠にはいられない恋の行末。それを物語っているような表情をしていた。そんな表情をしていた彼の目は、凄く鬱々しく、なぜこんなことを想ってしまったのか、という自分への呆れの目をしていた。
    「…まずは、早く部屋へ行きましょうか。それからゆっくりと話をしましょう。」
    このままでは彼が本当に落ち込んでしまうと思い、はやめに部屋にいこうと推薦した。

    「…。」

     静かな場の中、茶を煎じ、茶葉の香りが広がる。
    「子推さん、どうぞ。」
    「…ありがとうございます。」
    スゥッと広がる茉莉花の香り。
    「どうですか。」
    「…はい、味が甘くも優しく澄んでいて、香りは柔らかい…と思います。」
    「それはよかったです。貴方に飲んでいただけて。」
     子推さんは私の友人の中で唯一茶の味に興味を持つ者なので、こうしてたまに試飲をしてもらっている。
     飲んだ後、一瞬だけ何か苦しそうに微笑み、茶器を置きながら溜息をついた。
    「先程の話になりますが」
    「…はい…」
     子推さんは瞳だけこちらに向けた。

    ーーーーーーー
    (子推燕side)

    「…貴方はあの方のどこがお好きですか。」
     龍井さんは、私が若殿のすきなところをきいてきた。少し気恥ずかしさがあるが、その質問に答えた。
    「好きなところ、ですか…」
    「はい。」
    「優しいというのは…勿論、それになんだか…守りたくなるような…感じがしたんです。傍にいたい…。 雰囲気も好きなんです。」
     若殿といると、とても安心できて、…初めての感じだった。あの人を生きる糧にして、少しでも消滅の辛い事を忘れようともしていた。それに思えば、いつの間にか…好きになっていたのかもしれない。もしかしたら、あの春礿大典(しゅんやくたいてん)で    出会った時から…。
    「ふふ、素敵ですね。」
    「笑いましたね…。」
    「おや、これは微笑ましいという意味の笑いですが。からかってはいませんよ。」
     …本当だろうか。 龍井さんは少し眉を下げ、軽く笑った。茶を啜り、また口を開く。
    「少し笑みがでてきましたね。良かったです。 …時期はいつであれど、告白すればよいと思います。」
    「…。私にはそんなことはできませんよ。もし、できるなら既にしています…。」
     振られる、も怖い。消滅すらもどうなるかわからない。そんな気持ちに囚われながら、最近を過ごしている。
    「何年も、暗い洞窟で過ごしてきた私には、…どうすればわからないんです。」
     きっとこれを言い訳に、私は無理だと言ったのだろう。泣きそうにもなったが、涙をこらえ、平然にいたようにふるまった
    「子推さんが想っていることを、話す、それでいいんです。…若は、どんなことを言っても貴方の答えを真摯に受け止めるでしょう。」
    「…消滅は…。」
    「どちらにしても貴方を一人にしておくということもないです。したら私が友人として許しません。」
     扇子を広げ、凛とした表情でそう言い切る。どうしてそこまでいえるのだろうか。まるで若殿のことを深く理解しているように。
    「…。一つ…いいでしょうか?」
    「なんでしょう」
    「龍井さんは…あの方のことをどう思っているの…?」
    「ごく稀に抜けている人ですね。」
    「…そう…。…わかりました。少しだけ…落ち着きました…ありがとうございました。」
     龍井さんにはきっと、優柔不断なように思われているだろう。自分でもよくわかっている。
     …生きていなければこんなことにはならなかったのかもしれない…そう思った
    「はい。 成功をお祈りしますよ。」
     彼はそう言い、茶器を片付け始めた。

    ーーーーーーーー
    (龍井蝦仁side)

     彼が告白をできるように道なるものは作ってあげたが、もしかしたらできない可能性のほうができないのかもしれない。子推さんを信じていないというわけではないが、この後なんらかの気持ちの浮き沈みでまた立ち止まってしまうかもしれない。
    日は赤々と変わり、周りの建物に明かりが点く。その中子推さんはその光に照らされ、 溜息をこぼしていた。
     …少しあの方と話ができたらいいのですが。
    ーーーーーーー
    (若side)

    「うーん、お仕事、おわったぁ…。 なんだかすごく眠い…」
     空桑の書類を終わらせた私は、床に寝転んだ。 窓を見ると、もう夕方となっていて、窓からは眠気を誘うような風が吹いている。
    「そろそろ夕餉の時間、かな -鵠羹はそろそろくるかな…」
     鵠羹がくるのを待とうとしていると、再び扉からコン、と音がした。 なんだかこの音、聞き覚えが…と思いつつ、扉を開ける。
    「…こんばんは。2度目となりますが…。」
     龍井さんだ。お昼もきていたが、何があったのだろう。
    「ほんとに2度目だね。笑 どうかなさったんですか?」
    「はい、少し訊きたいことがありまして。今でなければならないので。…少し野暮なことをお訊きすることになりますがよろしいですか」
    「うん、いいよ。」
     龍井さんからの質問なので、そんなに野暮ではなさそうだから、純粋に聞く態度を私は示した。
    「貴女は子推さんのことをどうお思いで?」
    「え?子推さん?…うーん………綺麗で…凄く優しい人です!」
     髪を揺らし袖を払いながら言った龍井さん。割と予想外の質問だったが、平然と答えた。
    「そうですか。」
    「でもどうしてこんなことを?」
    「いえ、特に何もありません。…ただ、もう一つ。 後日、貴方の部屋に子推さんがこなかったら…探してあげてください。あの人がいつもいるであろうところへ。」
    「…?うん、わかった」
     なにを意味して言っているのか分からなかったが、念のため頭にきちんと入れておくことにした。
    「では、用が済んだのでこれで。 話を聞いていただいてありがとうございました」
    「うん」
     そう言い、その場を立ち去った。
    「…どういう意味なんだろう、…そういえば、最近子推さんに近づくと心臓が急にドキドキいうんだよね、」
     胸がきゅーっとなって、ドキドキと鼓動を打つ。とても不思議な感覚。
    「なんでだろう…。病気かな…。今日は早く寝よう。」
     そんな独り言を言っていると、鵠羹がきた。
    「若、夕食の準備ができました。」
    「あっ鵠羹、ありがとう!」
     ほわほわと湯気立つご飯と、優しい香りのお茶を運んできてくれた。
    「今日もありがとうね、凄く嬉しい」
    「いえいえ。若が嬉しく思っているのなら、私もとても嬉しい限りです。」
     優しく微笑む鵠羹。片方だけ長い薄ピンクの髪の毛が揺れる。
     本当に色々やってくれたりして、彼には助かっていることが多い。いつかこの恩を返せたらいいと思った。

     そこで夕餉を食べ終わった私は、お風呂へ行こうとしたが、そこで途中、子推さんをみかけた。…やっぱり、胸がどきどきし、彼のことを目で追ってしまう。
     ーこれは、俗にいう、恋、というものだろうか。

    ーーーー
    (子推燕side)

    「-若殿…。」
     あぁ、やはり愛おしい。若殿のことを見るだけでも。 …こんなに、少しでも生きてあの人の傍にいたいと思うようになってしまっただなんて。
     …明日、言わなければならないのか、でも言いたい、そんな迷いがある。
    なんだか顔が熱い気がすると思い、自分の顔を触ると、若干火照っていた。如何に自分が彼女を想っているのかわかる瞬間。
     もうどうすればいいのか本当によくわからなくなってきた私は、勢いに任せてその場から離れた。
     もう、告白なんて…。だから、近づくのはやめておこう、近づきたいけど、もっと、自分が自分でいられなくなってくる気がして、自分が滅ぶという目標を薄れさせてしまう気がしたから、よくわからなくなってしまったから……。

    ーーーーーーーー

    (翌日)(再び若side)

     ー今日、もし子推さんがこなければー…
    昼、私はまた部屋に戻る。子推さんはきていない…。
     龍井さんが言った通り、彼がきているはずの時間なのに、いなかった。
     私は、あの龍井さんが「部屋にこなかったら探して」といっていたことをよく考えていた。もしかしてどこか危ないところへ行ってしまうことを予知して言ったのか。 でも、あの人には行方不明なんて言葉は似合わない。…彼には一人でいる時間が必要な時がある。だが…子推さんのそんなところを理解して、それでも龍井さんは「探して」と言っていた。もしかしたら、それを逃したらなにか…起きるんじゃ、私はそう考えた。
    「…行かなきゃ。」
     私は、子推さんのいそうなところへ行こうと動き出した。
     彼は確か、裏庭の池の下の洞窟や、桃の木の森の東南から十三本目の木の下、滝の下の花畑、茶園の二百三十二行目の潅木(かんぼく)の下、などにいる…そこに行ってみようと試みた。
     仕事の時間だけど…ここは食魂の危機が起きたということで、後で鵠羹に謝っておこう。
     私はあまり目立たないように早めに歩き、空桑外に出た瞬間、走り出した。待ってて、子推さん。…少し、伝えたいことも…あるから。

    ーーーー

     ーそして探して、裏庭の池の下の洞窟にもいなくて、最後の桃の木のところまできた。
    「わぁ…すごく綺麗」
     …ここは初めて来たかもしれない。 どの行った場所もきらびやかな場所だったが、ここはなんだか凄く綺麗に思えた。
     白く赤く、華やかに咲いている桃の花の姿はとても綺麗で少し見とれてしまった。 と、そんなことより早く探さなければ。
    そこで、東南から十三本目の木を探す。東南の方向に進み、1本1本数えていく。そしてー
    「あ、」
    ー子推さん。…いた…。彼は、下を俯いて寂しげに木の下に座っていた。
    「…子推さん。」
    「…!? わ…若殿…っ!?」
     私は少し近づいて声をかけた。急に話しかけてしまったからか、彼は肩をびくりを震わせた。
    「ぁ、ご、ごめんね、ちょっと今日は部屋にこないから、心配で…。 貴方には一人でいる時間が必要だと知っているけど、今回は…どうしても心配だったから…。」
    「いえ…大丈夫です。ご心配かけて、…申し訳ありません。」
    「ううん、見つけられてよかった…。」
     謝ってきた子推さん。ーとにかく見つかっただけでもよかった。
     …やっぱり、綺麗だなぁ…。 私は勝手に子推さんのほうをみつめて、そう思った。すると、子推さんが手に持っているものに目がいった。
    「あれ、それ…」
     私があげた燕の簪を、子推さんは持っていた。
    「…若殿から頂いたこの簪…とても、好きなんです。」
    「そ、そうなんだ、よかったっ。」
     …簪のことを好きって言っているのに、何故こんなに好きという言葉に反応しているのか。自分が恥ずかしくなってきた。
    「ただ…これは…若殿にも似合うと思うんです」
    「!?」
     彼は私があげた簪を私の髪にくっつけてきた。そしてふんわりと微笑む子推さん。
     心臓が急にバクバクと、音がばれるのではというぐらいになり始めた。
    どうしてこんなことをしてくるのだろう。…というよりやっぱり私、彼のことが好きなんだ…と、再び確信した。
    「…… すっすみません…!」
     子推さんが顔を赤らめ、はっとした様子で謝ってきた。
    「いえっ、大丈夫ですよ!」
     ーもう…言ってしまおうか…子推さんに想いを。龍井さんにあの事をきかれてから、  自分の思いに気づいて、迷っていたり…。
     …こんなことを言ったら引かれてしまうだろうか。…でも、言わないよりかは言って 後悔するほうがいいと、前にもお母様から教えてもらったことがある…。よし。 そう思った私は、勇気を出して言うことにした。
    「あっあの、子推さん。 子推さんに少し、言いたいことがあるんです。 今、いいですか?」
    「…っはい。」
    「…実は、貴方のことが好きなんです。」
     …言ってしまった。この先何と言われるかわからない緊張と恥ずかしさだけになった 私は、自分の意識を保つように、手を握り締めた。
    「…! …嬉しいです…。ですが、…その…貴女は、人間で、私は…。」
     確かに…子推さんは食の魂で、私は人間。
    「…子推さんは、…この告白…どう、思った…?」
    「…嬉しいです。 私も…好きです。若殿のことが…っ。」
     子推さんが、好きと言ってくれた。嬉しいけど、考えれば…消滅すら成功しても…という感じだろう。
    「嬉しい。」
    「……っ  …この永遠の命があるかぎり…どうしたって…駄目なんです。」
    「………でも、まだ決めなくてもいいんじゃないかなって思うんだ。」
    「…」
     彼は珍しく涙目でいて、そして不安そうな表情だった。私自身は今どういう表情をしているのかわからないが、子推さんに意思を伝えた。
    「ゆっくり、決めたいと思うの、。私は、貴方と今を楽しみたいし、それから後のことだって考えたい…。  …だめ、かな。」
    「…今を…ですか。」
    「うん…。」
     なにか不味いことでも言ってしまったかと焦りの心を抱きながら、子推さんの顔を少しだけみた。
    「…私は、……………未来のことばかり気にして今のことを完全に忘れていましたから… 今だけをみつめることも…大事なんですね。」
    「!」
     子推さんはそう遠くを見つめながら、そう言った。
    「…若殿の言う通り、私も…貴女と今を楽しみたいです。」
    「…!」
    「しっかりと…言わせていただきます…。 私も、若殿のことが好きです。」
    「…っ!うんっ」
     さっきと違う好きに嬉しく思ったのかわからないが、胸が高鳴り、顔が熱くなるのを感じ、不意に涙が出てきた。
     そんな私をみた子推さんは勿論驚いていた。
    「わ、若殿…!? 大丈夫ですか…!?」
    「大丈夫…っなんだか嬉しくて…っ」
     そして私は安心して力が抜けたのか、その場にしゃがみ込んでしまった。少し体も震えていて、自分がどれだけ緊張していたかわかるぐらいだった。
    「! …若殿… …ありがとうございます…私を、好きになっていただいて。」
     彼は私と目線を合わせるようにしゃがみ込み、私に手を差し伸べてそう言った。
    「うん…子推さんも、ありがとう。私を好きになってくれて…。」
    「はい。」
    「…あ、そうだ…あの、ほんとにお付き合いするっていうことでいいのかな…?」
     私はなんとなくの再確認として、この子推さんとの告白が夢でないかを確認するために、訊いた。
    「…そうですね。」
    「……ふふ、嬉しい…」
     ちゃんと好きだと言った後にみる子推さんはとても輝かしく見えて、より距離が縮まったように感じた。
    「…若殿、帰りましょうか。」
    「うん!…あ、そうだ」
    「…?」
    「あの…付き合っても…子推さんが消滅できる方法は探すね。…最初した約束だもの。」
    「…っはい、わかりました。」
     子推さんは、優しく、安心したような表情で答えた。
     心臓がトクトク、と音を立てる心地いい感覚を感じながら、私は子推さんをみつめていた。そして、彼とも目が合い、お互い少し笑みをこぼし、空桑まで帰った。


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