現パロいちつるまだ私が小学生になりたての頃でしょうか。鶴姉と出会った時のこと、今でも覚えています。
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うろちょろ元気に動きまわる鯰尾と骨喰、何度言ってもオモチャを片付けない薬研、クレヨンでよく床を汚す乱、よく泣く厚とその面倒にかかりっきりのお母さん、そして仕事が忙しくてなかなか遊んでくれないお父さん。大好きな家族なのに、一緒にいるのが嫌になって、家を一人で飛び出した日のことだった。
といっても小さい身ということもあり、家出先に選んだのはいつも遊びに行っている公園だ。最初はちょうど遊びに来ていた同級生の友達と一緒にいたけれど、みんな帰ってしまって、僕は夕日に照らされながら心思いをしていた。
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