モブハン→ルスハンNTRのモブ屑彼氏視点ssもどき冷えた俺の手には何故か近所のアイスクリーム屋のチラシがあった。アイツが好きな店だ。謝って、これを見せて、アイスを奢ってやろう。きっといつも通り苦笑して、仕方ないなと小さく呟いて許してくれるはず。そしてまたいつも通り、居心地の良い関係に戻れるはずだ。あれはただの遊びだった、そうだろ?
昨晩、安いモーテルのベッドで眠る女の温もりに後ろ髪引かれながらもこそこそと抜け出し、廊下でアイツからの着信を取った。映し出された映像の人物が誰か、最初よく分からなかった。というのも、ジェイクは俺の見たことのない顔をして、俺の聞いたことのない甘い声でひっきりなしに喘いでいたから。絡めた指を離すまいと握り、蕩けた顔で一生懸命知らない男の名を呼ぶジェイクを見て、俺の手は汗ばみ、酷い焦燥感に勝手にわいた生唾を飲み込む。撮影者であろう間男の「よくできました」という砂糖のような声を最後に通話は切れた。そして暗闇で一人立ち尽くしていた俺は、さっきまで散々女に欲望をぶつけたにも関わらず、自身の股間が情けなく勃ち上がっていることに気付いたのだった。
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